へんな旅行記

乗り物オタクが脳内で思ってることを全部垂れ流すブログです。

JRバスグラン昼特急16号乗車記

大阪に行ってきました。

 

大阪から東京まで、ふつーの人は新幹線。もしくは飛行機。節約したい人は夜行バスも選択肢に。

しかし、今回私が乗ったのは昼間の高速バスです。よく利用してます。

大阪東京間はだいたい9時間かかり、昼間の大部分が潰れますが、意外に魅力的な交通機関だったりもします。

 

※この記事は2019年のものです!!!

2021年現在、グラン昼特急の車両は全部新車の2階建てに置き換わってます!

最新の車両の座席の写真も追加しといたので、気になる人は目次の3つ目から飛んでください。

 

 

 

東京大阪間の高速バスについてのお話

この区間、夜行バスは何十社も走っており100台以上が毎晩走っている(要出典)ので、大阪に行くときは私も夜行バスでした。しかし、夜行バスでは私は寝れません。朝着いたら完全な寝不足です。なんでなんでしょうね。地下鉄とか乗ってても眠いときは寝れるのに。

 

昼間に走る高速バスは少なく、片道十数本。名古屋東京とかと比べると距離が長いため本数が少ないです。

大部分はJRバスの昼特急号。ほかにJAMJAMや桜交通のキラキラ号、willer(大阪さやま交通運行)なども走っています。

今回は王道のJRの昼特急。平日の最終便である大阪駅13:10発グラン昼特急16号です。

 

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ちなみに、金曜と土休日はこの1時間後の14:10発もあります。

JRバスではつい最近の(2019年)5/17にダイヤ改正をし、昼特急の車両が大幅に変更されました。

それまでは3列便は二階建てのエアロキング主体でグランは1往復にとどまっており、4列便の青春昼特急は1往復がハイデッカー、もう1往復がエアロキングダブルデッカーでしたが、この改正により3列便は1往復を除きハイデッカーのグラン車、4列便は1往復が新車のスカニアダブルデッカー、もう1往復がエアロキングダブルデッカーに変更されました。

 

と言ってもわからないので写真を。

 

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青春エコドリームに使用されるエアロキング

こちらはBKG-規制の最後期型 三菱ふそうが「ハイウェイライナー」と銘打って販売しただけあって、夜行バス向け。車内は4列正席56席という詰込み仕様。

現在は昼特急号として1往復が活躍中。

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3列シートのエアロキング

外観は一緒でも、こちらは3列シート。西日本JRバスで数台だけ行われた、クレイドルシートへの交換がされています。クレイドルシートっていうのは後で説明しましょう。

車内は3列シート38席。経年車ばかりで、この車も2003年のもの。

以前は主力だったものの、現在は昼特急号では1往復だけ活躍中。

 

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アストロメガ

 

2018年から各社が相次いで導入しているスカニアのアストロメガ。国産ダブルデッカーがなくなった今、この車がその後継を担います。現在はJRバス関東、西日本、JAMJAM、京成、岩手県北あたりが導入中。

現在は昼特急号で1往復が活躍中。

 

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グランドリーム車両

現在急速に車両を増やしているのがこちらのグランドリーム型。西日本JRと、JRバス関東が東京~関西用に4台ずつ導入したのがはじめで、現在も東京~関西専用車が両社4台ずつ使用されています。その8台だけは、運転手が途中交代するのが前提で、床下仮眠室が省略されています。

その後も西日本JRバスは3列シート運行路線が多いので毎年のように導入を続け、京都、大阪北、大阪高速、神戸、金沢の各営業所に配置されています。北陸道便や四国便、広島便のほか、西日本単独の横浜便などにも導入中。

さらに、西日本JRバスと金沢~仙台線を共同運行するJRバス東北や、大阪~広島線を共同運行する中国JRバスも同型の車両を導入しています。

この写真の車は3月までドリーム号30周年PRで横山由依はんのラッピングをされていた、641-15938という車です。

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こちらは中国JRの仮眠室付き仕様

 

 

話が逸れました。

 

今回乗るバスのお話

今回は大阪から東京行きなので、その路線専用の仮眠室無しの車です。

そして、今回乗る車は、

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見覚えのあるナンバーだと思ったら、この前までラッピングされていた641-15938

大阪から東京まで去年も乗った車です。そのときはガラガラで前後左右人がいない席を占有できたのですが、今日は最終便ということもあり、8割ほどの乗車率。

なるべくいい席に座りたいので、前日に座席表を見て予約。6C席を取りました。特割ではなく正規運賃ですが、快適さのためなら仕方がありません。

ちなみに特割は4500円ですが指定できる席が限られ、普通運賃は5500円で好きな席を選べます。

座席選択は全て高速バスネットのweb上で。予約を完了したら、送られてくるメールのQRコードを乗車時に提示して、そのまま受付完了。

 

6C席は、前がトイレなので壁になっていて人がいない。つまり、前の人のリクライニングが倒れてこない! そして、これは祈っていたのですが、前日時点で後ろの7Cに人がいない!ので、倒し放題! そして、3列シートの1人席なので、右側は窓、左側は通路で出やすいしカーテンで仕切ればプライベート空間!という完璧な席なのです。

結果後ろの7Cは来なかったので、フルリクライニングでした。

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座席からの眺めはこんな感じ。前の壁の先がトイレです。トイレはここから階段を三段降りたところにあり、高さ的にはトランクルームと同じところにあります。

 

座席の設備は、カーテン、使い捨てスリッパ、巨大ブランケット。あとは、コンセント、wifi。ただし、wifiは鈍くて使い物になりません。

 

そして、グランドリームの車は、全車クレイドルシートを搭載しています。

 

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これは昨年乗った時の写真ですが、リクライニングすると座面の後ろの方が沈み込みます。で、足が浮き、ゆりかごに揺られているようになるのでクレイドルシートです。

 

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座席はこのように並んでいて、快適そのものです。

 

最新のグラン昼特急の座席

話が脱線しますが、グラン昼特急の最新の2階建ての座席が気になる!って言ってこのブログにたどり着く人が多いみたいなので、車内見学した時の写真載せておきます。

 

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1C

最前列1C席。1人向け独立シートで、横にはUSB給電。足元は若干奥行きがありますね。

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1AB

1C席から見た1AB席。カーテンが邪魔ですが、足元の広さはわかるかと思います。

AB席も独立してますが、AとBの間は狭め。通路ではないです。よーく見ると、B席のほうがちょっと後ろにずれてます。

 

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最前列からの眺め

独立シートが並びます。BとCの間が通路ですが、狭め。カーテンが閉まったらもっと窮屈。AB間にもカーテンがありますね。昼行便だと上の棚に上げられた状態で来ますが、みんな勝手に下ろしてます。

荷物棚も見えますが、くそちっちゃいです。

 

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11C

最後列11Cです。

後ろに倒れないんじゃないの?って心配があるかもしれませんが、後ろにめっちゃスペースあります。なのでフルリクライニング可能。しかも、後ろに人がいないので気にせずできます。

後ろのスペースに荷物置けそうにも見えますが、ここに置いていいのかは知りません。

 

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11B

11B席を試しに倒してみたときの写真。座面が沈み込んでるのが、グランシートの特徴です。

 

ということで、2階席のおすすめは1Cか11Cでしょうねー。倒し放題か、前眺められる良い感じのところか。

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1階席

窮屈そう。1階は4列シートで、しかも仕切りがあるみたいで。高さも相当低いです。立ち上がると頭がぶつかります。

 

出発後

さて、このバスは大阪駅13:10発ですが、12:40に湊町バスターミナル(JRなんば駅直上)を始発地として出ています。

大阪駅を出ると、左に曲がり、西梅田、東梅田を通って新御堂筋へ。御堂筋線と並走しながら淀川を渡り、新大阪を通過します。

以前は北大阪急行桃山台駅そばにある、千里ニュータウンバス停にも寄っていましたが、5/17からは通過。そのまま新御堂筋の本線を進み、中国自動車道との交差地点から吹田方面へ。万博公園を過ぎ、吹田インターから名神に入ります。

その後も順調に進み、最後の乗車地である京都深草バス停に13:58に到着して数人が乗車しました。14:06発なので、8分間も高速道路上のバス停で時間調整をします。

途中で、後ろから13:53発予定のアルピコ交通アルペン長野号がやってきたので、道を譲りました。あちらは梅田(阪急三番街)から長野へ向かう車のようです。

 

京都深草バス停は、京都駅に寄らないバスに乗るには適したバス停で、京阪の藤森駅(ふじのもりと読みます)から徒歩7分近鉄と地下鉄の竹田駅からも徒歩十数分という魅力的な立地で、乗り換えれば京都駅にも三条方面にも行けます。

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こちらも昨年の写真。

 

京都深草までは順調でしたが、すぐに京都東インターの手前から渋滞に突っ込みます。

名神集中工事の影響で一車線規制になっているところに、京都東からの合流があるため混みます。京都東を過ぎ、滋賀県に入ると少し流れが良くなったと思ったらまたノロノロしだし、京滋バイパスとの合流があります。結局その合流が終わった後の草津PAあたりまでずっと断続的に渋滞で1時間ほどかかりました。

 

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Google mapはリアルタイム渋滞情報が見られますが、この濃い赤は相当流れが悪い状態。ここは京都深草から京都東の間らへん。

 

草津jctから新名神に入り、ほどなくすると甲南PAに到着です。JRバスの昼特急は(というかだいたいの昼行路線バスは)なぜか何もない甲南PAを使うのです。

 

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こんな感じののどかな風景が広がるPA

停車時間は運転士の休憩も兼ねて25分。腹が減ってれば食堂の定食を食べられます。

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お隣には京都→名古屋の名古屋バスニュースター号、その隣には先ほど抜かされたアルピコ交通アルペン長野号も休憩していました。

 

定刻15:07発のところを15:50に発車。渋滞の影響で45分ほどの遅れです。

新名神を順調に進み、今年開業した新名神の新区間には入らず、そのまま亀山jctへ。

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新名神は、クソ高いところを高架道路で走っていくこの辺の風景が大好き。

 

東名阪道に入って四日市jctまで行って再び新名神と合流し、伊勢湾岸道へ。渋滞もなくそのまま進んでいくと、右手にはナガシマスパーランド

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東の富士急、西のナガシマ。ここのジェットコースターはいつか乗ってみたいなぁ。

 

ナガシマを過ぎると名港トリトンを渡ります。

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ここの下には太平洋フェリーの名古屋港が。ここから北海道まで行けます。

右手には金城ふ頭のレゴランドリニア鉄道館、あとはポートメッセなごやなど。

さらに進むと名古屋港ゾーンは終わり、内陸へ。刈谷などを通過し、豊田jctへ。直進すると新名神ですが、このバスは東名経由なので右へ進み東名高速へ合流。岡崎などを通過し順調に東名三ケ日インターを降ります。

三ケ日インターを過ぎてすぐ左に曲がればちょうど中間地点の乗務員交代が行われる三ケ日折返場に到着です。

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みかん直売所の上がJRバス関東の東名三ケ日支店です。

ここでは西日本JRバスの運転手同士の交代が行われたり、埼玉系統では西武バスの運転手も訪れます。

昔は東海系統の夜行便の開放休憩も行われていましたが、浜名湖SAに変更されました。

10分ほどの交代が終わり、三ケ日インターから東名に入りほどなくすると浜名湖SAに到着です。

ここからは、
浜名湖SAからさらに東へ

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路線バスの定位置。浜名湖SAは上下線が同じところにあるPAなので、間違えないように!との放送が念入りに行われました。休憩は15分。浜名湖といえば、うなぎもそうですが、

こちら

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お徳用バームクーヘン。通常400円のところ300円でこのサイズを買えました。

ふつーにうなぎパイとかのお土産も買えます。

行った時は、下り線側の施設が工事で使えなくなっており、SAの半分しか営業してませんでした。

外にあるスターバックスサーティワンは通常営業。

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浜名湖SAは、湖も絶景です。(別日に撮影)

 

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サーティワンを買って、車内で食します。

18:05に出発し、遅れは35分ほどになりました。

ほどなくすると、東名浜松北ですが、下車はありませんでした。ここは去年使ったバス停で少し懐かしい。

ぼーっとしながら東名を進み、磐田、袋井、掛川、菊川、吉田... と進んでいき、次の停車は東名静岡。ここは下車がいて、一旦インターの料金所横のバス停へ。

東名ハイウェイバスJR東海バス便ではここで乗務員交代をします。静岡支店から近いので。

 

静岡を出ると昼間なら絶景の由比などを通過し、東名富士へ。たしか、通過しました。

 

沼津を過ぎ、次の停車は東名御殿場。ここも下車がいて、インターの横のバス停へ。ここのバス停からはアウトレット行きのバスなども出ています。なので停まるバスも多く、箱根方面の小田急箱根高速バスなどもここから都心側は合流するので賑やかとなります。

 

御殿場から東名に戻るとすぐに足柄SAで3回目の休憩です。あたりはもう真っ暗。

遅れは25分までに減って、20:00-20:15までの休憩です。足柄はマックとかローソンがあるので困りません。静岡土産もあるし、スタバもあるし、おでんとかも売っています。

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すっかり暗くなった足柄でもバスが並びます。

左は新車のアストロメガを使った名古屋16:30→東京のJRバス新東名スーパーライナー。その隣は名古屋16:00、金城ふ頭経由→新宿のWILLER。どちらも名古屋からのバスです。あと、遠くの路線バスゾーンには、京王バスの静岡→渋谷新宿便が停まっていました。

 

足柄SA、下りは夜にトラックや多くの高速バスが休憩に使用しますが、最近は停められないほどの混雑だとか。

一部夜行バスは新東名よ駿河湾沼津まで行ったり、遅めに出る新免系夜行は海老名を使うことも多いです。そして、JRバスは昨年から夜行の休憩を鮎沢に変更したそう。足柄の混雑が伺えます。

足柄は、寒いです。富士山麓の標高がまあまあ高いところなので東京より5度くらい低かったり。早朝の東京行きの夜行バスでここに降りたりすると震えることもあります。夏でも。

 

20:15に足柄を出ると、東名をひたすら進み、東名厚木で下車扱いをし、東名大和は通過します。横浜方面に抜ける横浜町田インターを直進し、青葉インターを過ぎたら東名江田に着きます。

今回の目的地はココなので、下車します。20:46が定刻ですが、21:04に到着しました。最大45分遅れから18分まで巻き返しました。

東名江田は利用者も多く、自分を含めて4人が下車しました。

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まもなく、東名江田。
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薄暗い高速道路上のバス停です。
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お世話になった車両を見送ります。

 

バス自体はここから東名を進み、池尻から下道に降り、池尻大橋でも下車扱いをし、山手通りから初台を経由してバスタ新宿へ。バスタ新宿からさらに皇居南側を通って東京駅日本橋口まで行きます。

西日本JRバスの大阪高速管理所とJRバス関東東京支店の運転手の方お疲れ様でした。

 

 

東名江田からは田園都市線と市営地下鉄あざみ野駅まで徒歩12分ほどです。

港北ニュータウン方面に抜けられる東急バス綱44,45系統のセンター南駅経由江田駅行きが出る江田ドエル前バス停までは徒歩7分、東急バスた91,92系統のセンター北、南駅行きが出る新石川二丁目バス停までは徒歩10分ほど。今回はバスに乗り換えて帰路につきました。

 

 

東名江田、便利です。

 

おわり!