お世話になった機材。
ことの発端はマイル。いろいろあって25000マイルくらい貯まりました。
JALカードnaviだと、なんと期間限定でアメリカ往復25000マイルという格安。なので、JALの特典航空券でアメリカ往復する旅をしようと思い、JALのアメリカ線を調べてました。現地朝着はつらいので却下し、成田発もだるいので却下した結果、残されたのはサンフランシスコ便でした。
そもそも、羽田発JALの北米便は2020年3月28日までは、ニューヨーク、サンフランシスコのみです。大部分は成田発、ロサンゼルスのみ関空からも飛んでいます。
なので、羽田を使いたければどっちかの便に乗ることになるのでした。
ちなみに、ニューヨークとかは成田と羽田両方から飛んでいるのですが、特典航空券は成田ばっかなのかと思いきや、普通に羽田もたくさんありました。
と、ここまででもう一般人とはかけ離れた思考。行きたいところから決めるのではなく飛んでる路線から行き先を決める旅行のやり方。
とにかく、行き先はサンフランシスコに決まりました。で、JALのサンフランシスコ便は便名が、JL2(羽田→サンフランシスコ)、JL1(サンフランシスコ→羽田)というトップナンバーです。
サンフランシスコ便は1954年開設のJAL国際線最古の路線らしいです。その歴史から、トップナンバーがあてがわれてるようで、経由地とか羽田成田の違いなどもありつつも続いてきた路線だそうです。
トップナンバー路線といえば、ANAなら成田〜ワシントン線がNH1,2便です。
おとなりの大韓航空は意外にも、ソウル〜成田経由〜ホノルル便が1,2便です。
あとは、エアカナダは日本便に一桁を突っ込んでいて、トロント、バンクーバー、モントリオールが1,2,3,4,5,6便として日本に乗り入れています。
その航空会社が重視してそうな名前の便に乗れるとなんか嬉しくなるのがオタクの性です。
ちなみにJALとANAは日米線で、アメリカ行きを偶数、日本行きを奇数にしているのが特徴的で、普通は自国発が奇数なのに逆なのです。よく理由はわからないけど、アメリカを重視していることの現れなのでしょうか?
そんなJL2便は、羽田19:45→サンフランシスコ12:10 時差は17時間アメリカが遅いです。
さて、本題へ。
当日は、横浜からバスで羽田空港へ。
YCAT17:30発の羽田空港国際線直通バスは、1日4往復だけのエレベーター付きバスです。それを狙って乗車。国内線には寄らないので空いています。1号から湾岸線に入り、18時過ぎに定刻で国際線ターミナルに到着。
こちらのH6902に乗ります。
車内にエレベーターが付いているのが最大の特徴。
乗客は5人ほどでした。
3階のチェックインJALカウンターはガラガラでした。すぐに荷物を預けて、発券してもらうとなんとSSSSの文字が。
Secondary Security Screening Selectionの略だそうで、要するに二次検査に当たってしまったというわけです。
9.11以降テロ対策のために、アメリカのTSAが無作為に抽出して、アメリカ行きの飛行機の一便あたり5-10人くらい選ばれるもので、搭乗口で二次検査がなされます。
具体的には手荷物の詳細なチェックと、ボディチェック、防爆検査などです。一人当たり3分ほど。検査官自体は日本の人なのでまぁそんな厳しいものではありません。
なんか、アメリカ入国時別室送りされるみたいな噂もあるようですが、そんなことはありません。
この残念な表示。
検査を受ける人はこんな紙をもらいます。
預入荷物の中身もアメリカではチェックされます。
で、受け取ったら荷物開けましたよーっていう通知が入っているわけです。
展望デッキから眺める本日の搭乗機材。
チェックインが一瞬で終わったので、少しだけ展望デッキに行ったあと、出国手続きです。羽田の国際線ターミナルは中央に大きな荷物検査場があるんですが、実は北側にももう一つあり、そっちのほうが空いていることが多いです。そこで、荷物検査とボディチェックをやり、顔認証ゲートで一瞬で出国。
このゲートのおかげで最近は日本での出入国には無駄な時間は見込まなくて済みます。なので今回も飛行機の1時間40分前くらいに空港到着にしました。でも余裕です。普通なら2時間前到着がベターですが。
で、まだまだ1時間以上あるのですが、羽田のラウンジ入室資格もないのでフードコートへ行きます。
なんと。六厘舎のつけ麺があるんです!!! 東京じゃめっちゃ並ぶけど羽田なら並ぶのは5分ほど。そのあと着丼まで10分ほど。飛行機まで1時間あれば余裕です。
おいしい!!! しばらく日本食にありつけなくなるので、しっかりとつけ麺を堪能しました。
そのあと、歩いてすぐの112番搭乗口へ。
このめっちゃ立地がいい搭乗口が今回の乗り場です。
おいしかったーーーーー
サンフランシスコ!!!
やっぱり出入口にめっちゃちかい搭乗口なので、JALの中でもいい便をあてがうようで、この時間帯は17時ごろにニューヨークから着いた便が、機内の整備をして、19:45のサンフランシスコ行きになるというのが定番の流れです。
今回の便、事前に座席は指定していたので問題はなかったのですが、オンライチェックインの時点で空席が全くなく、すごい混雑しているフライトでした。なので、搭乗口もめっちゃ人が多いです。
そして、エコノミークラスで上級会員でもなく、後方座席でもない私はほぼ最後での搭乗です。
で、搭乗口でさっき言ったSSSSの検査をされました。
搭乗開始が少し遅れたようで、全員が乗り込んだら19:50頃。定刻は19:45なので若干の遅れです。さらに、満席だからか頭上のスペースが大体埋まっていて、困りながらスペースを探し回る人とかもいてなかなか全員が着席しません。
ドアが閉まって20時前にはプッシュバックをしました。
機内の人々の国籍ですが、去年乗ったロンドン線がほとんど日本人だったのに対して、こちらはバラエティ豊かでした。アジア系(おそらく、タイ、ベトナム方面が多い)もいれば、日本人もいれば、アメリカ人らしき人も多くいます。いい感じにミックスされています。お隣の人はたぶんアジア系アメリカ人?で、羽田トランジットで東南アジアからサンフランシスコに向かっているようでした。
JALとかANAはアジア〜羽田成田トランジット〜北米のルートを結構売り出しているようで、その効果なのかな?と思える客層でした。
実際、日本以外のアジア発券で北米往復を検索すると結構安く、日本からの単純往復より買いやすかったりもします。
この場合やはりライバルはソウル仁川、上海、北京、広州、香港あたり。
羽田は便数は少ないもののデカすぎずコンパクトでトランジットにはいい施設だと思いますよー。
さて、今回の搭乗機は777-300ERのJA734J。スカイエコのロゴが入った機材です。
羽田に常駐していて、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、パリの四路線で使われています。
機内はSS7
ファーストクラス、ビジネスクラス(Sky suite777)、プレミアムエコノミー、エコノミーの四クラス制で、JAL国際線の中でももっとも長距離仕様の機材です。
スカイエコカラーといえば、この2か月前の2019年11月に香港から羽田で乗った機材もJA707Jで、スカイエコでした。
さて、今日の座席は27Hです。
JALの国際線777-300ERのエコノミークラスが満席の時には、非常口席を除けば一番の当たり席だと私が勝手に思っている席です。
前方がプレミアムエコノミーなのでエコノミーが5列しかないこじんまりとした区画で、この席のみが横2列なのです。他は3-3-3の配列で全部3席並びで窮屈に感じてしまいます。ここは2列で一番通路側の席がないので、横は広々、お隣も一人しかいないのであんまり席を立たないで済みます。足元ももちろん広々で、荷物もたくさん置けるし足を斜めに伸ばせます。さらに、後ろはトイレなので何も気にせずフルリクライニングできます。欠点は頭上の収納スペースが小さいことでしょうか? ただ、今回は機内持ち込み荷物は最小限だったので問題ありません。
ただ、ガラガラすぎるときはオススメできない席です。帰りがそうだったのですが、一人3席くらい使える空きっぷりだと3席並びなら横になって寝れますが、2席だと横になれません。
長旅へ。
前はプレミアムエコノミーなので小さな区画。
2席並びで後ろはトイレ。快適が約束されます。
JALのエコノミー。足を伸ばせます。世界の航空会社の中でも一番広いのでは?
話を戻して、搭乗機は南の方へタキシングし、C滑走路へ。北米便は基本この滑走路で離陸します。
そして、ほとんど待つことなく20:11にC滑走路の34Rから北へ向かって離陸しました。さすがに長距離便とあって重たいので離陸が遅かったです。
浦安上空辺りを飛んで北へ抜け、茨城の方から西へ回り太平洋へ出ます。
離陸から10分少々でシートベルトサインが消えました。
まずは離陸30分後の20:45にあたたかいおしぼりが配られます。これはJALの良いサービス。手を拭きます。
その後、21時ちょうどくらいに、食前のおつまみと、最初のドリンクサービスがやってきます。JALに乗ってるので、チョイスはスカイタイムキウイ。おつまみはいつも同じやつですが美味しいです。
おつまみと、キウイ。
そのころ、機長の方からご挨拶の放送が流れました。
サンフランシスコまでの所要時間は8時間半。到着予定時刻は11時45分(定刻は12時10分)。現地の天候は雨で気温は10℃。というお話で、最後は「サンフランシスコまでのトリプルセブンの旅、どうぞお楽しみください。」って締められたのが印象的でした。777の機長として楽しんで誇りをもってらっしゃるんだなーって感じ。
で、JALの国際線は離陸後なかなか機内食を持ってきてくれません。結局離陸1時間30分くらいからやっと配り始めました。
私の手元には21:53に機内食が到着しました。
個人的にはササっと出してほしいんですよねー。深い眠りがなかなかできない人間なので、機内食出る前はなかなか爆睡できず、ひたすら待つしかないんです。で、機内食終ってから寝たらもう目的地まで6時間ちょいしかないし、到着前の機内食もあるから、落ち着いて寝れる時間は4時間ちょいになってしまうんです。短時間でもササっと眠れる人間になれればこんなことはないんですがね。
で、機内食のメニューはうろ覚えですが、牛肉&野菜か、チキンカレーから選ぶやつで、牛肉と野菜のやつにしました。
日本発の機内食は気合を入れているようで、有名料理人とコラボしたメニューが出てきます。今回のサンフランシスコ便では川崎さんという方のメニュー。
それをメインとして、サラダと、他三品。そして、みそ汁!!! JAL国際線は往復ともあつあつの味噌汁(めっちゃインスタントの味だけど)が出るのが心温まるのです。
で、ドリンクはせっかくなのでビール。ビールの銘柄だけでもアサヒキリンエビスサントリーがありました。さすがJAL。もちろん無料です。エコノミーでも。ユナイテッドとかはアルコール有料みたいな情報を聞いたことがありますが、要出典。
機内食。表にシェフの写真も。
普通に、美味しい。右上はビールと味噌汁。
機内食の時はこの辺りでした。
機内食をおいしくいただいた後、機内は消灯するのかと思いきやなかなか消えません。少し暗くはなりましたが。
で、離陸の時から一本映画を見ていたので、中断をはさみつつ、見終わります。
吉永小百合のいい演技。
あとは、なんか乃木欅日向のオーディオチャンネルがあったので聴いてみたり。こんなの自分のiphoneに入ってるんですけどね。
坂道チャンネル。
映画とか。
そのあと、入眠を試みます。
結局、機内のライトは23:32に消えました。
離陸からは3時間以上たち、目的地まではあと5時間ちょいしかないタイミングです。
もうちょい早くしてほしかったなー。
しばらくのおやすみ。
機内のライトは日本時間2:16に点きました。サンフランシスコ時間で朝の9:16。17時間遅い=7時間早いのです。
さすがにまだまだ眠いので、うとうとしていると、朝食が配られます。
日本時間2:50、サンフランシスコ時間で9:50に配膳されました。
DEAN DELUCAとのコラボメニューのチキンオーバーライスだそうです。CAさんが誇らしげにご説明なさってくださいました。
ターメリックライスにチキンとコールスローを入れて、混ぜ混ぜして食べるもの。ちなみにめっちゃ美味しかったです。あとは、コーヒーゼリーもついてます。
このメニューは日本発の長距離国際線の二食目として食べられるそうで他の長距離便でも食べられるかも?
これが、朝食。
食べ方は、こちら。いろいろ買いてあってたいへん。
朝食はこの辺り。もうアメリカはすぐそこ。
サンフランシスコ時間10:40になると、入国用の税関申告書が配られました。
この頃、機長さんから再び放送があり、着陸まであと1時間ほどで、30分前にはシートベルトサインが点灯する旨の放送がありました。
日系ってベルトサインつけるの早いですよね。
外資はギリッギリまでつけないか、飛行中ずっと消さないままで、サインついたまま機内サービスとかやっているパターン。
で、実際に30分ほどで11:12にはシートベルトサインが点灯しました。
到着前には雲の中を抜けるのでまぁまぁな揺れがあります。サンフランシスコの南側で太平洋からアメリカ大陸上空へと入り、サンノゼあたりから北へ進路を変え、最後は北西に向って最終のアプローチをします。右側には雲の向こうにサンフランシスコ湾や対岸のオークランドも見えました。
そして、11:43にサンフランシスコ国際空港の28Lに着陸しました。
ここから、タキシングをして南側にある国際線ターミナルAエリアに向かいます。
国際線ターミナルは意外に小さく、24スポットあり、12スポットあるAエリアがワンワールド、スカイチーム系、同じく12スポットあるGエリアが、ユナイテッドを中心としたスターアライアンス系です。
ユナイテッドがサンフランシスコをハブとしているので、国際線本数は多いです。一方のアメリカンとデルタはあんまりサンフランシスコの国際線は多くありません。逆にロサンゼルスとかはデルタアメリカンが多いですがユナイテッドは国際線が少ないです。
で、ここで事件です。
駐機場に向っていったのですが、途中で停止。今ちょうど12時ちょうどくらいです。機長によると、スポットに前の飛行機がまだ停まっているため入れないそう。とはいっても早着でもなくもう到着10分前。なぜだろうと思っていると、サンフランシスコの天候が悪くて離陸機を待機させているとのこと。
10分ほどの待機ののちに動き出すとのことでした。
つまりはランウェイチェンジでしばらくの間全く滑走路が使えないようで、その間駐機場から出られないそうです。
サンフランシスコ空港のランウェイチェンジはめっちゃ大変で、4本の滑走路が2-2で直交しているので、離着陸の方向を90度変えると離陸機と着陸機が干渉してしまいます。なので、しばらく全く飛ばない時間が必要なのです。
そして、ちなみに(話が脱線しますが)、アクロバットな滑走路運用は圧巻で、平行滑走路で2機が同時に離陸したと思ったらそれに直交する滑走路に数十秒後にすぐに大型機が2機並行して同時着陸。みたいなのを繰り返しています。ハンパないですね。
ここで、ひたすら待機させられます。
そんなこんなで、ランウェイチェンジ中に離陸機がたまっていたようで全く出られなかったんですね。
10分ほどで、動き出すと言っていたのに一向に動かないので、12時13分に機長から、「悪天候のため全く駐機場が空く見込みがありません」みたいな放送に変わり、シートベルトサインはついたままですがトイレが解禁される事態になりました。
で、上空の様子をフライトレーダーで見てみたら、旋回待機している飛行機もたくさんいるし、国内線に至っては対岸のオークランドにダイバートしているものもありました。このJALももうちょい遅ければ上空でひたすら待たされていたのかもしれないと思うとまぁ運はよかったほうです。
上空では着陸できずにぐるっとしてる飛行機も。
こちらは今回のフライト情報。
で、やっと12:30くらいに香港行きのキャセイパシフィックが出てきて、駐機場が空きました。向こうは11時くらいの便のはずなので1時間半くらい遅れている計算になります。かわいそうに。
で、12時33分に動き出し、駐機場に停車。12時43分にやっとドアが開きました。
これでやっと落ち着けるかと思ったら、今度は地獄の入国審査です。
ESTA2回目以降の入国なら自動レーンを使えるようですが、今回は初アメリカだったので、有人レーンへ。
12:50くらいに並び始めます。全く進みません。これまで台北の入国で1時間待ちを経験したことがありますが、今回はそれを超えました。1時間20分かかりました。
レーンが少なすぎるうえにアメリカの入国審査いろいろ質問してくるから時間がかかるのです。そして、待ち時間は眠い。それもそのはず日本時間だと早朝なので。
入国審査では英語でいろいろ聞かれます。リスニングに難があるのでちょいと聞き返すと「は???」みたいな感じになって威圧感やばいです。が、しっかり答えたら最後は笑顔で入国審査完了。
こんどは荷物受け取り。当然もう出てきていて、もうベルトコンベアから降ろされています。で、JALの客のものはまとまって端に置いてありました。無事に荷物回収。
次は税関です。Nothing to declareの人間には、その辺の税関の兄ちゃんが手前でいくつか質問をしてきて終了でした。どこに行くのかとか、誰に会うのかとか、いつ帰るのかとか。いい英会話の練習です。ナイスガイな黒人の兄ちゃんにOKと言われてやっと空港の出口に着きました。ここでもう14:20です。着陸から2時間半以上、到着予定時刻からも2時間以上です。国内線乗り継ぎがあったら死んでました。
ただ、この日は15時チェックインのホステルに行くところだったのでちょうどいい暇つぶしでした。ここから市内に行けばちょうど15時くらいです。
昼以降到着の飛行機はこれが良いのです。時差ボケ解消には初日はホテルに直行して爆睡が一番です。
で、市内に行く手段は格安がバス。普通はBARTという電車、金持ちならUBERとかタクシー。変態は一駅戻ってカルトレン。
無難に初アメリカだし疲れてたのでBARTに乗りました。空港からサンフランシスコダウンタウンを通って海を越えてオークランドの先まで行っています。ClipperカードというSuicaみたいなのを購入して、それで乗ります。値段は忘れたけど運賃はまぁ常識的な値段でした。JFKとは違って。
だいたい15分間隔です。市内までは30分ほどで着きます。
こちらが、バート。サンフランシスコ方面へ行きます。
のりばの右側にはAエリアのユナイテッドが眺められます。
そして、雨の中歩いてホステルに無事着きましたとさ。