2018年2月22日から2月24日にかけての記事です。
9000文字超えの大作ですので適当に読み飛ばしながら見てください。写真もマシマシです。
2019年で引退した太平洋フェリーの旧きたかみに名古屋から苫小牧まで二泊三日乗船してきました。
太平洋フェリーは、名古屋~仙台~苫小牧でフェリーを運航しており、
仙台~苫小牧は毎日運航
名古屋~仙台は隔日運行
です。
ちなみに太平洋フェリーは名鉄グループだそうです。名古屋に入港する回数は少ないのに。
仙台~苫小牧はきたかみ、いしかり、きその三船
名古屋~仙台はいしかり、きその二船
で運行されており、名古屋発着便は仙台経由で苫小牧まで必ず行きます。
2019年に、きたかみは、先代から新しい船に変わったため、この記事で乗っていたきたかみはもう乗れません。中古でどっかに行ったのかと思ってwikipediaを見たら、インドで解体されたと書かれていました。悲しい。
その先代きたかみは1989年製。バブル全開です。
で、きたかみは、基本的に名古屋にはいかず、仙台~苫小牧専属です。しかし、毎年2月には各船の定期検査があるため、二船での運航になるのです。ダイヤ的には、名古屋に入港する回数は週2-3回に減らしてなんとかしています。そうすると、きたかみも必然的に名古屋に行くことになり、年数回だけ2月に名古屋に来るのです。
今回乗ったのは、2018年の名古屋に来る最終運行。そして、2019年のはじめには引退してしまうので、この船は二度と名古屋に来ることはありません。
つまり、きたかみの名古屋最終出航便でした。
だから乗ったわけじゃなくて予約したら結果的にそうだと後から気付いただけですが。
船内には船オタクみたいな人たちは数人はいました。やっぱり特別な運航だったからでしょう。
そもそも、関東に住んでいるので名古屋から苫小牧に行く船なんて乗る機会がないのですが、今回は、2月21日に韓国のソウルにいて、2月24日までに札幌に行くという前後の予定があったので、それをうまく埋めるようにこの船を予約したわけです。
韓国滞在を長くしたり、東京に帰ってから行ったり、日本海の航路に乗るとかいろいろな案はありましたが、やっぱり日本の中でも豪華なフェリーである太平洋フェリーには乗っておこうと思ってこうしました。
ということで、2月22日には、ソウルからセントレアまでチェジュ航空で飛んできて、ミュースカイで名古屋駅に来て、名古屋駅前のファーストキャビンに泊まっていました。今はつぶれちゃったみたいですが。
太平洋フェリーの苫小牧行きの出航は19:00なので、2月23日も名古屋でいろいろ。台湾まぜそばを食べたり、偶然名古屋に来ていた知り合いと会ったり。
そして、旅が始まります。
太平洋フェリーの運行日のみ、名鉄バスセンターから名古屋港まで直行バスが出ています。なので、それに乗ります。現在は17:20発のようです。当時は覚えていませんが大体同じでしょう。
名鉄バスセンターは3階と4階の2階建てなんですが、そもそもここへのアクセスが素人には難しい。迷いました。意外に時間がやばかったです。
下が高速バス、上が路線バスというのが基本の分け方で、太平洋フェリー行きは上の階から出るそうでそれもまた難しい。なのに、切符売り場は下の階にしかないので、下で買わなきゃいけない。これもややこしい。
運賃はたしか1000円。
所要時間は30分ほどで、18時前には名古屋港に着きます。
ちなみにこのバスじゃなければ、あおなみ線で野跡駅まで行って、そこから市営バスに乗り換えます。面倒です。
けど、太平洋フェリーの名古屋到着時には名古屋駅までの連絡バスがないので、必然的にこのルートになります。
太平洋フェリー直通バス
中は普通の高速バス車両です。乗車人数は10名もいませんでした。
港に着いたら、乗船手続きです。
Webから予約していたので、乗船名簿をササっと書いて乗ったはずです。
今回乗った理由には、安さもあります。
たしか、名古屋→苫小牧二泊三日で6400円とかいう格安でした。
乗ったのはA寝台。カプセルホテルみたいなところです。
もう一ランク下がB寝台。
もっと上にいくと、一等、特等、セミスイート、スイートと格が上がっていきます。
個室だともうホテルみたいなもので、部屋にシャワーもトイレも完備。
カプセルホテルのA寝台、十分快適なのですが、一つだけ不満が。
コンセントが、ありません。
今の時代必須です。
寝たのはこちらの下段15番のお部屋
中は普通のカプセルホテルと同じ
これらの二つはコンセントがないので、廊下の共用コンセントで充電します。
これが1989年製の旧きたかみのちょっとした欠点でしたね。まぁ、乗船人数は少なくガラガラだったので、全然問題はありませんでした。
船内は、1989年製のバブル全盛期にできたので、豪華です。6400円で楽しんでいいのか驚いてしまうくらいすごい設備です。
しかも、乗っている人が少なかったのでどこも使いやすい。ガラガラ。
ということで、すごい設備の数々を写真とともにここから長々とお伝えしましょう。
シャレオツな照明と階段が出迎えてくれます。
ここにはフロントみたいな感じでインフォメーションがあります。ピアノとかも置いてあります。
真ん中で方向が変わる開放的な階段ですね。
下の階のエントランスの広間から船尾方向へは、半分がレストランになっていて、その横は和室などの客室があり、一番端にはラウンジのような回廊があります。そこの回廊の先には、夜間のショーが行われる部屋があります。
この空間だけでも十分くつろげるけど、下の階の船首部分は展望ラウンジになっています。
夜は落ち着いた空間。昼間はカーテンを開けて進行方向を永遠に眺められます。
さらにさらに、普通のフェリーなのに、シアターがあります!!
映画を上映しています。
古い船だから昭和の映画ばっかりなのかと思いきや、意外にも最近の映画も結構やっていました。ただ、船の中で映画は、酔います。なので見てません。
客席はこんな感じ。
そしてそして、シアターの向かいにはレトロなゲームコーナーもあります。
古いゲームが並んでいます。けどやってません。
館内各施設の営業時間がまとめられているインフォメーション
そう!お食事は船内レストランで三食ともいただけます。しかも、全部バイキングです。さすがに乗船料金には含まれていませんが、まぁリーズナブルです。アイスとかもあります。
3食バイキングは、おなかがいっぱいになります。ヤバかったです。
レストランも、このように洒落たテーブルクロスがひかれて、窓からは大海原が眺められるわけです。この後ろにはバイキングの料理が並んでいます。
そしてそして、この船にはここまで紹介した展望室や回廊とは違うラウンジがあり、そこでは夜にショーが行われます。豪華客船じゃなくて普通のフェリーですよ!?
この便には、ジャズピアニストが乗船していて、1時間ほど弾いてらっしゃいました。
けっこう多くの席数です。さきほどの回廊の一番奥、船の一番後ろ側にあります。グランドピアノが完備されています。
ここでお酒を飲みながらゆっくりするのも良いのです。
で、さきほどちょこっと触れましたが、ピアノはエントランスの上の階にもあります。こちらもグランドピアノ!
グランドピアノが複数台ある普通のフェリーってなかなかないですよ。このピアノでは、夜にショーをやっていた方が昼にミニショーみたいな感じで少し演奏していました。
こちらは客室です。雑魚寝の和室でしょう。レストランと、さきほどの回廊の間にあったはずです。
さて、
2018年2月22日、19時に名古屋港を出港します。
が、出航前からレストランに入れます(たしか)
レストランの入り口にはこんなかわいいボードが。
ディナーバイキングは出航30分前の18:30から。
メニューはまぁまぁな品揃えです。1500円と考えれば十分ですね。
バイキングなので取りすぎます。
十分満腹で満足できる内容でした。
アイスもしっかり食べられたし。
レストランにいた時に既に出航しました。
食後は甲板に出てみます。
広々とした広場のようです。キャッチボールしたい。
けど、風はめちゃくちゃ強いです。海上なので。
出航後すぐに伊勢湾岸道の名港トリトンをくぐり、左手に金城ふ頭を眺めながら伊勢湾に入ります。
真っ暗なのでほとんどわかりませんが、知多半島に沿って南下し、中部国際空港の沖合を進み、太平洋へと出ていきます。
こんな感じで、現在の航行位置が表示されるモニターも船内にあります。
気になる携帯の電波ですが、意外にも代替の場所で通じます。というのも、この船は本州に沿ってひたすら進むので、陸地が近いわけです。
去年乗った大阪→上海とかだと丸一日圏外なのできっついです。
その時の記事はこちら
船内には、大浴場があります。
写真はさすがに撮ってありませんが。
お風呂は上級客室じゃないと使えないみたいな船もたまにありますが、この船ならだれでも使えます。
サイズ的には町の銭湯よりすこしちっちゃいくらいです。
ここで、一日の疲れを癒し、眠りに就けるわけです。
飯と風呂とベッドが揃った船。しかもその間に移動もできる。
神!!!
そんなこんなで、カプセルで就寝です。
2018年2月23日。
朝6時ごろ、気持ち悪さで目が覚めます。
10秒ごとに、無重力と2Gが襲ってくる感覚...
上下にめっちゃ揺さぶられるのです。
船の真ん中の窓もないカプセルの中で寝ているのでわかりませんが、外は相当なことになっているのでしょう。
現在地はこのあたり。千葉県勝浦沖。
名古屋から北海道に向っているので実感がありませんが、めっちゃ関東にいます。
で、寝ているとゆすぶられて気持ち悪くなるので、起き上がって船内を散歩します。
というか、ほぼ船酔いです。きっつい。
横になってると全身で揺れを感じますが、立ち上がったら幾分かマシ。
外を見てみると
すごい荒れてました。上下に5m以上揺れて波を打ち砕いて進んでいく感じ。
大型船でさえこの揺れなんだから、この辺で漁船乗ってる人とかヤバいやろうなぁ。
波にぶつかるたびにクッソ高い水しぶきが上がり、客室の高さまで飛んできます。そりゃ、塩にやられますね。窓とか。こびりついてます。
波といえば、
この乗船中のきたかみは、2011年3月11日には仙台港にいました。夜に苫小牧に向けて出港する予定だったのでしょう。
しかし、14時46分に大地震が起こり、すぐに仙台港は津波に飲み込まれることとなってしまいます。
そこで、きたかみは地震後すぐに緊急出航し、沖合で津波を乗り越えました。
その時の様子は後日にパネル展で詳細に展示されています。
その様子を紹介していたブログがあったのでご紹介します。
https://funegasuki.exblog.jp/19920283/
沖合で、相当な上下移動をしながらもなんとか津波を乗り越え、震災直後には自衛隊などの救援車両の輸送にも活躍したそうです。
そんな船ですが、引退です。
津波に比べれば今の揺れなんて大したことないんですね。
けど、相変わらず船酔いがヤバいので、お風呂に行ってみました。
なんと、風呂のお湯が1/3くらいになっていました。というのも、お風呂のお湯が船の揺れに合わせて浴槽外に漏れていき、中に残るものが1/3程度になってしまったわけです。上の方だけじゃなくて1/3になってるんですよ。そんくらいのひどい揺れです。
お風呂のお湯と体を同化させれば揺れは感じないのではと思ったのですがそんなわけもなく。
けど、幾分か気分は楽になり、またカプセルへ戻ります。
気持ち悪さはありますが、気合で寝ます。
で、次は、お昼です。
すっかり揺れも収まり、外は晴れてきました。一件落着。
ここで、ランチバイキングです。
毎回このようにメニューを書いてくれるので、ありがたいです。
そして、食後は外に出ます。
というのも、福島の浜通りを海側から眺められるからです。
特に、帰還困難区域は自分も気になってこれまで3回ほど訪れてはいるのですが、毎回車です。というか車でしか入れません。
2020年3月に常磐線が9年ぶりに全通してからは鉄道でも行けるようにはなりました。
で、2020年の3月には鉄道の開通に伴って、帰還困難地域の範囲が変更され、9年ぶりに人が立ち入ることができる地域ができたわけですが、それを見に3月に福島に行ったりもしました。が、その時の写真はさすがに上げられません。
そんな地域を、この船だと海側から眺められるわけです。
福島第一原発よりは南側の広野にある火力発電所が見えてきます。いわきより北の広野らへんまでは以前から立ち入りが可能で、ここから少しずつ北の方へ立ち入れる地域は伸びていきました。
船の後ろを眺めると、無限に続く太平洋が見られます。この向こうはオーストラリアか。インドネシアか。この写真は南向きです。左を向けば、アメリカまで陸がありません。
そして、ついに見えてきました。
これが東日本大震災で大変なことになってしまった原発の全貌です。沖合からめっちゃ望遠で撮っているので、あまり詳しくは見られませんが、今も廃炉作業が行われているのでしょう。
このちょいと先には、大野町の帰還困難地域が広がっているのです。そして、2020年3月に開業した大野駅もあるわけです。ほんとに地震の時の手つかずの崩れた街並みが残っています。
原発の街だったのになぁ。
このような距離感で沖合を航行しています。
一番前の展望室に行ってみると、前方が眺められます。
本当に海は広い。
さて、船に乗っているとたくさんの船とすれ違います。
フジトランスは、国内で自動車を輸送している貨物の会社らしいです。このあとも何回も見ました。
そして、福島第一原発を過ぎればもう陸上で言えば、相馬、亘理、名取と過ぎてすぐに仙台です。
なので、船もだんだん仙台港に近付いてきます。
港の入り口にたどり着きました!!!
港の周りには本当に工場が多いですね。
防波堤を超えればもう仙台港の内側です。
左のでっかいクレーンはコンテナ船用でしょう。
突然ですが、ゆずの赤いキリンって曲はこのクレーンの話です。 赤くてキリンみたいでしょ。
どんどん、港の奥へと進んでいきます。
ここにもいました。フジトランス。あつた丸という船です。名古屋の地名ですね。トヨタ車を運んでいるのでしょうか。にしてもデカイ。
そして、このあつた丸には後程また会うことになるのです。
さらに奥へ進むと、ついに仙台港のフェリーターミナルが見えてきます。
奥には、検査で運行から外れているきそがいました。
3船で運行している太平洋フェリーのうちの2船がここに揃いました。
ここからは最徐行で右へ寄っていき、接岸です。
仙台港では3時間ほど泊まります。
基本的にはきたかみは仙台~苫小牧の運行の船であり、この区間のみ毎日運航なので、ここからが太平洋フェリーのメイン区間なのでしょう。
で、仙台では、乗船している人は一時下船することができます。
特に目的はなかったのですが、せっかくなので降りてみました。
下船時にはこの紙をもらいます。これを見せれば再乗船できるわけです。
仙台港は、仙石線の中野栄駅と多賀城駅が最寄です。が、歩くと30分くらいかかるのでバス利用が一般的です。
なので、3時間の一時下船じゃまぁ仙台の市内には行けません。
港の周辺をぶらぶらします。
が、2月の仙台は寒いですねー しかも名古屋から来たから。
とりあえず、港の近くの公園までお散歩。
もう日没の時間です。
手前がきそ。奥が乗っているきたかみ。
もう少し時間があるので、さらに歩くと、夢メッセみやぎがあります。特に何もやってませんでした。
もうちょい歩くと、三井アウトレットパーク仙台港があります。
寒すぎて何も買わずに退散した気がします。
あったかいスタバ飲んだかも。覚えていないな。
そのあとは、歩いて仙台港へ戻ります。
乗船して、温かさに触れます。
仙台は19:40発です。またレストランは出航前からやっていましたので、夕食を食べました。
そして、19:40に出航します。
きたかみの甲板にはこんな文字があります。通常なら仙台~苫小牧なので、名古屋だけ別のフォントで追加されています。名古屋までの運行はこれが最後なので、これが終わったら名古屋の文字は取っ払われるのでしょう。
夕飯を食ったら、またショーを見たりして、時間をつぶし、この船2回目にして最後の夜なので、少しのお酒を。
船内にはもちろん自動販売機や売店があり、お酒もアイスクリームも手に入るわけです。
鉄道よりも飛行機よりもバスよりも船移動は快適極まりないですね。もう生活空間です。
そして、船は仙台湾を出て太平洋をリアス海岸沿いに進んでいきます。
この辺も津波が大変な地域でしたが、この日はそんなことが嘘のように静かで快適な夜です。
就寝です。
そして、
2018年2月24日。船に乗って3日目です。
本州を過ぎ、北海道に向けて引き続き航行中。
たしか、朝食は食べずにゆっくり起きたはず。
外に出てしばらくすると、遥か彼方に大地が!
これはだいぶ近づいた時の写真ですが、北海道です。
そして、苫小牧は貨客ともにいろんな船が出入りします。
これは、シルバーフェリー。基本的には苫小牧と八戸を結んでおり、時期によっては八戸と室蘭や苫小牧と宮古みたいな航路もあります。
さらに、苫小牧には商船三井フェリーの大洗~苫小牧航路もやってきます。こちらは一日二往復の充実。首都圏の人にはそちらの方がなじみが深いかもしれません。大洗港は、東京駅からの大洗への直行バスに乗れば簡単にアクセスできますし、水戸からもバスで行けます。
昼便は結構内装も豪華みたいで乗ってみたい。
あとは、この苫小牧港(苫小牧西港)から離れた苫小牧東港からは、秋田、新潟、敦賀へ新日本海フェリーが運行されています。船内設備はちょっとチープなのと、苫小牧東港のアクセスの悪さが難点ですが。
これらの船も、私が乗った半年後の2018年9月6日に起こった北海道地震の時は大活躍でした。
最大震度7という揺れはもちろん、北海道の火力発電所が停止して全道で停電が起こるという大変な地震。
本州との玄関口である新千歳空港は震源に近いし停電で利用できず、本州へ向かう人のライフラインとしてフェリーは大活躍だったわけです。
ただ、鉄道も道路も地震の直後はまともに動いてないので苫小牧にたどり着ければの話ですが。
このときは夏休み期間だったので北海道にいた知り合いとかも被害を受けてました。シルバーフェリーで脱出した人とかもいましたし、停電したホテルに延泊して帰ってきた人もいました。
二年前の地震だけど、結構忘れられている? 東日本大震災とか熊本地震よりは知名度が低い気がします。
話を戻して、船は間もなく苫小牧に着きます。
2月の北海道。雪にまみれて白いです。
どんどん苫小牧に近付くと、上空には飛行機。
新千歳空港は、苫小牧の真北にあり、だいぶ高度を下げてきた飛行機がこの辺の上空を飛びます。
冬場は、北海道のパウダースノーを求めて各地から大型機の国際線が飛んできます。
ソウル、台北、香港、バンコク、シドニーなどからは冬に大きい飛行機で札幌にやってきます。もちろん他の国際線もたくさんあります。
で、バンコクから来たタイ航空のジャンボがちょうど上空を飛んでいました。
もっとも、コロナのせいで新千歳に今後大きい国際線がくることはあまりないでしょう。
苫小牧港は、掘り込み港として有名です。太平洋からその掘り込みに入ると苫小牧のフェリーターミナルにつきます。
港の入り口に近い位置です。
奥の方は、工場が立ち並んでいます。
オレンジ色の近海郵船。
このフジトランス、よく見るとあつた丸と書いてあります。
前日仙台港で見たやつと同じです。同じ航路をたどってきたのでしょう。
船の下の方から車を出しています。
最後に、ぐるっと回転して苫小牧港に横付けします。
到着は午前11時。早すぎないほど良い時間です。
降りると、船の発車時刻が表示されていました。
夜にたくさんのフェリーが出ます。
きたかみの折り返しは19時です。
ほかにも大洗と八戸があります。
フェリーに接続するバスは3つあります。
11:30くらいに出る市内路線の苫小牧駅行きと、11:45くらいに出る高速バスの札幌駅行きです。
あとは、新千歳空港行きのバスもあります。
札幌へは苫小牧駅経由か、直行バス。
札幌に行くなら、苫小牧駅まで出てJRで行くのも良いし、そのほうが速いです。(たしか)
ただ、高速バスは直行です。
札幌市内は下道を走るため、所要時間は結構かかります。2時間くらい。ただ、地下鉄大谷地駅に寄るので、そこで乗り換えると各地へ早く移動できます。札幌駅以外に向かうには結構便利かもしれません。
実際、道内高速バスの結構な路線が大谷地駅に寄ります。
これは、苫小牧駅行き。
キュービックです。
てか、雪が多くて、寒い。北海道。
名古屋から来たからなおさらです。
こちらは高速バスの札幌行き。
高速とまこまい号は通常苫小牧駅始発ですが、フェリーに接続する時間だけこのフェリーターミナルに来てくれます。
選ばれたのは、こちらのバスでした。
普通の高速バス。
後部にトイレがあり、助かりました。なかったら死んでました。
ただ、高速とまこまい号は基本トイレ設備はありませんのでご注意を。
札幌へ向かう高速道路は雪で真っ白でした。
そして、13:30頃に札幌駅に着き、次の目的地へと向かいました。
ここまでなんと9300文字。書きすぎました。