またまた北海道へ行きました。
今回は道東の網走、さらには知床が目的地です。
ということで、札幌から網走へ行きます。
雪がやばい冬
ご存知の通り、2022年の冬は北海道の大雪がやばすぎました。
特に札幌。
一晩に50cm以上積もるのが何度もあり、交通がマヒしまくりました。
新千歳空港が閉鎖されたり、JRが止まったり、高速が通行止めになったり、札幌市内の道路が全く動かなかったり。
あとは、新千歳空港は再開してもJRが動かず道路も大渋滞で空港アクセスが全くできずに難民が出たり。
JRはJRで、除雪が追い付かず、大都会札幌駅の発着が数日間ゼロになったり、各地を結ぶ特急列車が数日間運休したり。
道路も道路で、高速が通行止めになって、下道もまともに除雪されずにほぼ進まず。とか、市内の生活道路も除雪が間に合わずに全然進めず、とか。
災害級の大雪が続きました。
それも、でかいのが二回。一回は5日くらい影響が続きました。
ということで、この冬に北海道に行くのは非常なリスクでした。
行けるか分からないし、行っても移動できないかもしれないし。
ですが、行くのです。
ちなみにこの冬は二度目の渡道です。
前回はこれ。
この時は電車とかは動いてましたが、結構な大雪。
これを上回るのがこれ以降に起こったわけです。
で、今回網走行きに乗ったのは2/24(木)
この翌日です。
2/23(水)の時点で、札幌新千歳空港は運休、道東、道南方面の特急も全運休、旭川、小樽方面は夕方から運転再開という状況。
そんな状況ですが、2/24(木)には特急は走るのか???
というギリギリのタイミングです。
が、動きました。
ラッキーーー
2/24に札幌から移動するなら、札幌行けないんじゃね???ってなるかもしれませんが、北海道入りの方法も幸運にも飛行機ではなくお船で行ったため、ノーダメージ。
新千歳空港に飛んでたら空港で抑留されて難民になってました。
が、新潟から新日本海フェリーで小樽に行ったのでセーフ。
その記事もまた書きます。
小樽から札幌へ行く電車も前日の夜から動き出したので、減便はしてるものの普通に乗れました。ラッキーすぎ。
結局札幌と新千歳の間が運転再開したのは2/24(木)の早朝4時とかだったので、私がまさに北海道に来て、札幌から網走へ向かうその日の朝まで大変なことになってたわけでした。
ということで、大雪で割とヤバい北海道にノーダメージで到着し、ノーダメージで網走へ向かう旅ということです。
札幌網走間の移動手段
札幌から網走ですが、
昔は特急オホーツクが5往復走っていましたが、15年前くらいに夜行1往復が消えて4往復に。
長距離なので、寝台車を連結した夜行のオホーツク9,10号が走ってました。が、利尻とかまりもとほぼ同じタイミングで廃止されました。
その後、4往復で続いていたのですが、数年前、キハ183の走行距離を減らすため?とか、札幌旭川間の速達性を保つため?とかで、2往復が旭川止まりとなります。
ということで、
札幌~網走のオホーツク2往復
旭川~網走の大雪2往復
体制になりました。
さらに、コロナで旭川~網走の大雪が臨時化され、超閑散期にはオホーツクはたったの2往復になってます。
寂しいもんだ。
今回乗るのは、特急大雪なわけですが、幸いにも2月は網走観光のシーズンということで毎日運転だったので乗ることができました。
ダイヤは、
旭川12:41→網走16:35
札幌から乗れないじゃん?ってなるんですが、さすがに接続してくれます。
ということで乗り継ぎ。
旭川12:41→網走16:35の大雪1号に乗り継ぐことで、
札幌から網走へ6時間35分かけていくことができるわけです。
長旅。
この区間ですが、競合は高速バスと飛行機。
高速バスはドリーミントオホーツク号が札幌~北見、網走を約2時間毎に走ってます。
3列シートトイレ付き。だいたい7000円台。所要時間も鉄道とそんなに変わらず、安いです。本数もこっちのほうが多い?
ということで高速バスもありです。ただ、定時性は鉄道のほうが上かな?
と思いつつ、今年は鉄道も雪で止まりまくったので微妙かも。
あとは、飛行機。
札幌新千歳~女満別はJALとANA合わせて一日5往復くらい飛んでます。
札幌丘珠~女満別もHACが一日1~2往復飛んでます。こちらは最近復活した路線。
飛行時間は1時間かからず、女満別空港からは北見も網走も30分くらいなので、飛行機が最速ですが、高いです。安くても1万とか。
鉄道の所要時間的には東京博多よりもかかるので、飛行機にも軍配が上がりそうですが、観光客とかは単純にこの区間だけじゃなくて、北海道を周遊するわけで、そういう場合は鉄道のほうがコスパがよかったりとか、いろいろな事情があります。
安さだけならバスもあるし、難しい。
ということで、鉄道、バス、飛行機の三つ巴の戦いがあるわけです。
ただ、絶対的な需要がそんなに大きくない区間ですね。
で、今回はなぜ鉄道にしたかというと、
鉄道に乗りたかったからっていうのと、格安で予約出来たからっていうのが大きいですね。
旭川~網走の大雪は45%オフとか。旭川~北見だと55%オフとかだったような。
ちなみに
札幌~網走通しのオホーツクだと35%オフ。
ということで、ライラック+カムイをえきねっとで取ると40%オフと45%オフで、合計7130円というリーズナブルな形になったので、鉄道を選択しました。
これなら高速バスと変わらない値段です。
オホーツクよりも旭川乗り換えの大雪のほうが割引率高いのはちょっと変な感じですが、お得になりました。
さて、当日のお話。
まずはライラックで旭川まで
朝は札幌市内にいたので、そこから旅はスタート。
乗り継ぎで網走に行くので、まずは札幌駅から。
時刻表上は札幌11:00→旭川12:25
ですが、この日の札幌は大雪の影響で大幅な間引き運転。
函館本線の普通列車はめっちゃ本数減ってましたが、旭川方面の特急は全部運行してくれてて助かりました。
ただ、10:55くらいに札幌駅の8番線に上がるとまだ入ってきてませんでした。札幌始発の特急って10分前にはいるイメージなのに。
結局列車が入ってきたのは、10:59。
ホームには結構な人が待ってました。前日まで運休が続いてたからですかね?
平日の昼間なのに指定席は半分以上埋まってます。ライラックは指定席が2両以上あるのに。これが指定席1両のカムイだともっとやばかったかも。
ということで、並んでる人たちが乗り切ったらすぐドアを閉めて発車。
ただ、発車したのは11:03でした。
札幌発車時点で3分遅れです。
遅れについては、ダイヤ乱れの影響で車庫を出るのが遅れたためっていう説明がありました。
札幌から旭川はここ最近で何回から乗ってたので特に目新しいものはないですが、今回はライラック。
去年もおととしも乗ったときはカムイだったので、ライラックで乗りとおしはお初です。
札幌~旭川の特急は、ライラックとカムイが3:2くらいの割合で走ってます。なのでライラックのほうが当たる確率は高いんですがね。
両者に所要時間とか停車駅の違いはなく、車両が違うだけです。
カムイはグリーン車がなくて、自由席4両と指定席1両。
ライラックは半室グリーン車と指定席1.5両と自由席4両。らしいですが、乗った列車は3号車も指定席だったので、指定席2.5両と自由席3両になってました。
停車駅は全部同じで、
岩見沢までは30分ノンストップ。そのあとは10分とか15分毎に停まっていきます。
ライラックが遅れる...
で、札幌は晴れてたんですが、岩見沢手前から吹雪。
結局、滝川らへんで10分遅れに。
ここで気になるのは、旭川の接続。
16分の乗り換え時間で網走行きに接続します。10分遅れなので、6分しかありません。これ以上遅れるとやばいです。
で、これ以上は遅れませんでした。
旭川でお乗り換え
10分遅れのまま、砂川、滝川、深川と進み、旭川には定刻12:25のところ、12:35に着きました。
4番線到着、出口は右側。
向かい側の3番線に大雪1号網走行きが待ってます。
ということで、16分の接続が6分になりましたが、乗り継ぎはできました。
ただ、買い物の時間はありません。
ということで、札幌から乗り継ぎで網走に行く人は、札幌で食料を買い込んでおくことをお勧めします。
そうしないと札幌を11時に出て、網走に16:35に着くまで何も食えないことになります。
ちなみに、12:35に着いたので、12:31の名寄行き、12:30の美瑛行きには乗り継げなくなってしまいそうですが、こちらの接続を待ってくれていました。
車掌さんの努力の結果ですかね。
ということで、大雪1号に乗車!!!
この日の大雪はなんと、ラベンダー編成です。
ラベンダー編成に乗車!
ラベンダー編成とは???
多目的車両です。
ツアーとか、臨時列車とかに使われる車両ですが、たまに普通の特急を代走したりもしてます。
2022年2月は、特急オホーツクと大雪に入ってました。
が、四日に一回。
乗る日の大雪1号は運よくラベンダー編成だったわけです。
ラベンダー編成だと?
・座席がふかふかで良い
・全席にコンセント
・フリースペースがある
などなどの素晴らしい特典があります。
ラベンダー編成じゃないと、国鉄末期から走ってるキハ183の4両編成です。
それはそれで乗ると楽しいのですが、快適性は段違いです。
キハ183だと、指定席が1.5両、グリーン車が1両、自由席が1.5両です。
オホーツクだと、いい時間帯に札幌まで乗り入れるので、旭川~札幌間の自由席は大混雑です。なにしろカムイだと自由席が4両なのにこちらは1.5両なので。
グリーン車は丸ごと1両です。これは、ハイデッカー車。高いところから眺められる素晴らしい車両で、座席も2-1の豪華配置です。
一方こちらのラベンダー編成は、5両編成。
オホーツクと大雪の運用に入った場合、両端の2両が自由席ですが、そのうち1両はフリースペース車両。
真ん中の3両が指定席になります。フリースペースには号車番号を付けないみたいで、
遠軽方から、増1号車、1号車、2号車、3号車、4号車の5両という変態仕様になってます。
今回乗ったのは前から2両目の1号車です。
1号車に乗ってたのは合計5人でした。ガラガラやー--
旭川から5人乗っていただけなので、このあと乗ってくる可能性はほぼないでしょう。
これ以降乗るような人はだいたい自由席を使うので。
ということで、
定刻の12:41に旭川を出発しました。
旭川出発&車内探検
旭川の乗り換えは6分なので、飲み物を買って写真を撮ったら一瞬です。
こんなこともあろうかと、札幌で駅弁を買っていたのでノープロブレム。
腹が減ってきたので、旭川を出発早々駅弁を食べます。
列車は旭川を出て、宗谷本線と分岐し、晴れの上川盆地を東へひた走ります。
旭川を出るといきなりノンストップで46分。
上川まで停まりません。
途中、特快きたみとすれ違った気がします。
13:27に上川に着きます。
上川を出ると山を越えます。
次に停まる丸瀬布は14:23。なんと56分ノンストップです。
途中駅はわずか1駅。白滝だけです。
マジで駅がありません。
山の中では電波も悪くなります。
北海道やべえ。
ひたすら山を越えていきます。
暇なので車内探検。
一番前の増1号車はフリースペースなので行ってみます。
その名はランベンダーラウンジ。
自由席特急券だけで乗れるので、ちょいちょい人がいますが、空いてます。
進行方向左側は、広々とした4人がけのボックス席。
右側は窓向きのカウンター席になってます。
そして、全席コンセント完備です。
網走へ向けてひた走る
そんなこんなで、山を抜けて建物がちらほら出てきた後、洒落た駅舎が見えたら丸瀬布に到着です。
途中、行き違いの遅れとかがあり、遠軽には3分遅れで到着。
遠軽は3分停車のダイヤです。
なぜかと言うと、方向転換があるから。
みーんな座席を回します。
ただ、ガラガラなので(5人だけ)、自分の周辺だけ座席を回すことになり、向かい合わせ席の誕生です。
まぁ広々使えるので素晴らしいです。
人がたくさん乗ってれば全部の席の向きが変わるんでしょうね。
方向転換の時間がかかるので、3分遅れのまま遠軽を出ます。
遠軽の後は、生田原、留辺蘂、北見と、20分間隔くらいで停まっていきます。
沿線にはでっかい玉ねぎ倉庫とかがあって、北見を感じます。
北見は玉ねぎの一大産地。あとはこの辺はジャガイモもとれるんですかね?
そして、海の方ではホタテもとれちゃいます。北見すごい。
北見の手前ではトンネルを走ります。
山と思いきや、都市型の地下トンネルです。
15:45。ほぼ定刻。
トンネルの感じが。
北見は割とでかい駅ですが、一瞬で出発します。
北見からはもう完全に網走とかのオホーツク海側の経済圏です。
北見を出ると、美幌、女満別と20分毎くらいに停まって、網走には16:35着となります。
美幌まではちょっと山を越えますが、美幌から網走までは平坦。ずっと北向きに走るわけです。
北見、美幌、女満別、網走らへんは札幌からの競合の高速バスも寄っていきます。
で、美幌と女満別の間では、割と至近距離に女満別空港もあります。が、向こうは台地の上。こっちは谷側。なので見えません。
ただ、空港アクセスは、バス。
網走方面のバスが女満別を通って網走へ。
北見方面のバスも出てます。
ということで、鉄道は空港をスルーし、女満別駅に停まります。
からの、ぐねぐね網走湖畔らへんを走って、網走に到着です。
網走到着
網走には定刻16:35に1番線に着きました。
駅はだいぶこじんまりした感じ。
駅前もルートインと東横イン以外あまりありません。
国道が普通に走ってて、道路沿いに駅がいきなりあるような感じで、札幌から6時間の終点としてはあまりにも大人しい感じの駅です。
網走の中心地は駅からさらに1kmくらい海側に行った辺りです。
そして、新市街地というか、住宅地は市街地からさらに坂を上った台地上に形成されてます。
そこまでいくと日本中どこでもあるようなロードサイド店舗だらけの幹線道路と、その奥に住宅地が広がる光景。
網走駅からはバスで行くくらいに離れてます。
という街はずれの網走駅に着いたところでこの旅は終わりです。