へんな旅行記

乗り物オタクが脳内で思ってることを全部垂れ流すブログです。

タイ国鉄 快速134列車 ビエンチャン→バンコク 元JR西日本14系寝台車の旅

タイ国鉄で走っている元ブルートレインへの乗車を果たしました!

 

 

タイ国鉄の路線

タイ国鉄は、バンコクから放射状に全国に伸びてます。主に、東北方面、北方面、東方面、南方面といった感じ。

 

東北方面は、さらにラオス国境のノンカイ方面とウボンラチャタニ方面に分かれて向かい、

北方面は、チェンマイへ向かい、

東方面は、カンボジア国境のアランヤプラテートとパタヤへ向かい、

南方面はマレーシア国境のさらにパダンブサールと同じくマレーシア国境のすんがいこーロック方面に分かれて向かいます。

 

さらにいくつかの支線は在りますが、主に上記がタイ国鉄

このうち、東北方面と北方面と南方面は割と長距離なので、夜行列車がたくさん走っています。

特にチェンマイはタイ第二の都市なので、割とたくさん走っています。

 

そんな中、今回乗るのは東北方面のノンカイ線。

ノンカイ線は、バンコクとの直通列車は1日3本。そのうち2本が夜行です。

 

タイ国鉄の列車種別

昼行はなんと、ボロいキハ。日本いうキハ40みたいなやつに7時間以上揺られます。つらい。

で、夜行は、特別急行(Special Express)と、快速(Rapid)が1本ずつです。

Special Expressの方は中国製の最新寝台客車です。寝台車をメインとした編成です。二等車でも線路と平行なベッドで幅が広く、昔の日本の開放A寝台みたいな感じです。さらに、一等車は個室です。

 

一方のRapidは非空調の三等座席車を中心とした編成です。非空調の三等/二等座席車が10両くらいと、空調付きの二等座席車が1両と、空調付きの二等寝台車が1両です。今回乗るのはこちらのRapidのほう。

10両くらいの非空調車は、だいぶ年季の入ったいわゆる旧型客車です。夏のタイで窓を開けっぱなしにしながら夜を駆け抜けます。こんなの乗れねえ...

一方で空調車は快適。とは言っても1両は座席車。これもきつい。ということで乗るのは二等寝台車なわけです。

 

しかし!

寝台車に乗るだけならRapidじゃなくてSpecial Expressに乗ったほうが快適です。じゃあなぜ乗るのか???

そう!

2024年7月下旬から、ノンカイ快速133列車/134列車の空調車には元JR西日本の車両が入るようになったのです!!!

今回乗る国際列車のブルートレイン車両

そして、私が乗る二等寝台車は元日本の開放B寝台そのままなわけです。アツい!

日本じゃ北斗星はまなすの廃止と同時に開放B寝台に乗ることは叶わなくなり、そろそろ10年が経ってしまいます。そんな旅をタイに行けばできちゃうわけです!しかもニセモノじゃなくて本物の開放B寝台。

 

JRの客車自体は、10年以上前からタイに数十両渡っていました。多いのはJR西日本の、元寝台特急あさかぜで使用していた車両。

これらは、数年前までは、バンコクチェンマイのSpecial Expressに定期便として入っていて、オールJR客車というオタク歓喜の列車でした。

ただ、老朽化なのかよくわかりませんが、中国製新型寝台が入ったタイミングくらいの数年前に、チェンマイSpecial Expressの運用がなくなってしまい、それ以降はJR客車は観光列車や臨時列車などでたまに走るのみでした。つまり、日本からJR客車を狙ってタイに行くのは困難を極めたわけです。

 

しかし!

2024年7月に復活したのです。

これは、これまでバンコクからタイの北東部のノンカイを結んでいたRapid133/134列車が、国境を越えてラオスビエンチャンまで延伸されたタイミングに合わせてのことです。

ちょうど2024年7月に、ビエンチャン郊外にカムサワートという新駅ができました。これと同時に、バンコク直通のRapid列車がここまで延伸されたわけです。

で、それに合わせて、グレードアップなのかはよくわかりませんが、JR客車が2~3両連結されるようになったのです。

 

これまでも、ノンカイからビエンチャンまでの線路は通じていたのですが、国境を越えてすぐのタナレンというところまでだけでした。なので、1両編成の客車を引いた機関車がのんびり国境を往復するみたいな列車だけ走っていました。

が、今回グレードアップなわけです。

 

ただし、国境を超える列車の両数には制限があります。

ヴィエンチャンのカムサワート駅もそこまでホームは長くないですが、8両くらいなら入りそうです。

ただ、ボトルネックはノンカイ。

 

ノンカイ駅は既存の駅のホームにイミグレを設けて、タイの入出国の管理をします。

ノンカイ駅のホームにイミグレがあり、同じホームのヴィエンチャン側は出国後エリア、同じホームのバンコク側は国内エリアみたいになってます。

ということは、出国後エリアに収まるだけの列車の短さである必要があります。

それが、現状4~5両程度っぽいです。

 

ということで、バンコク~ノンカイは10両以上の長編成で走りますが、ノンカイ~ビエンチャンは4~5両で、私が乗った日は客車4両でした。

そして、この人たちがノンカイ駅で全員イミグレを通るので、ノンカイダッシュ(勝手に命名)がキモとなります。(後述)

 

で、国境を越える4両ですが、構成はこちら。

2等寝台(24系 or 14系)+2等冷房座席車(14系)+3等&2等合造車×2両。

5両の日は、寝台が2両になります。

で、この2等車が元JRなわけです。

 

別日にタイとラオスの国境の橋で撮り鉄をしたので載せちゃいます。

14系寝台車付き国際列車!

4両の国際列車!

チケットの予約

チケットですが、日本からも予約が可能です。

タイ国鉄のdticketから。

dticket.railway.co.th

 

出発駅と到着駅を入力すると候補の列車が出てきます。

そこからClassを選ぶと座席選択までできます。

今回の134列車であれば、ビエンチャン(カムサワート)からクルンテープアピワットまで検索すると出てきます。バンコクじゃなくてクルンテープアピワットです。ややこしい。

2nd class sleeperを選ぶと座席選択画面に行けるのですが、片側に通路が寄った配置になっていて、車両タイプはJRの文字があるので、これがブルートレインの印。

上段より下段の方が若干高いです。

 

ただ、全区間乗っても大体3500円くらい。クソ安い!!!!!

ということで予約をして、届いたPDFをもって、当日駅へ出向くだけです。

PDFは印刷しろとは書いてありますが、実際はスマホの画面でも行けます。

 

ビエンチャンカムサワート駅へ

さて、当日。

当日はビエンチャン市内に宿泊。

市内を観光したり、ショッピングモールに行ってみたり、ラオスマッサージをしたりして、夕方まで過ごします。

ラオスは市内に電車とかありません。路線バスはなくもないですが、タクシーが安いのでタクシーでOK。

とはいってもUberもGrabも使えません。

変わりにLocaというアプリがあるのでそれを使います。

 

結局、LocaはUberよりもよく捕まる素晴らしいアプリでした。

ということで、タクシーに乗ってビエンチャンカムサワート駅へ。

 

列車は18:25発ですが、出国手続きとかあるので早めに。

17:20頃に駅に着きました。周りは何もありませんが、いきなり立派な建物が登場します。新しい駅感。

別に、中国鉄道は関係ないですが、めっちゃ中国っぽい。

カムサワート駅

ちなみに、ビエンチャン郊外の全然違うところにもう一つ駅があります。あちらは正真正銘中国が作った駅。

線路はラオスを縦貫し、はるばる中国の昆明まで続いています。直通列車もあります。車両は中国と同一のもの。

というか昆明までつながってるってことは、北京にもつながってるし、ということはロシアやヨーロッパまでつながってます。すごい。

 

一方こちらはタイには通じています。線路の幅が違います。

中国方面は1435mm、タイ方面は1000mm。こちらは狭い。

タイに通じていれば一応マレーシアにも線路はつながってますね。

 

ということで、ビエンチャンにある2つの駅は全然違う、混ざり合わない線路たちなわけです。

 

で、この駅ですがなんと、車寄せからホームまでほぼフラット。

そして、立派な駅舎なのに冷房なし。西武ドームみたいに外気が入る...

だだっ広いけど駅の中にはちっさなコーヒースタンドしかない...

でかいけど空調ない

国境を越える夜行列車に乗るのですが、ろくな食料が手に入りません。

なので、駅に向かう前に事前に飲み物だけはたくさん買い込んでおきました。

 

駅構内ですが、ちっさい切符売り場と、なぜか中国ラオス鉄道側の切符売り場もあります。が、ほぼ誰もいません。

広々

中国方面チケット売り場

出国して列車を待機

やることもないので、17:30に過ぎ出国します。

ラオスは出国カードが必要です。

 

出国の審査は2レーンしかなく、係員もやる気がないので割と並びます。

で、出国。

待合スペースも空調はありません。

でかい駅

ホームは駅舎に面するところのほか対面もあり、立派なエスカレーターもあります。

ただ、このエスカレーターが使われることはなさそうです。

立派な駅

というのも、この駅にくる列車は、朝のバンコクから来た列車とその折り返し、夕方のバンコクに向かう列車とその折り返しの2往復のみなので...

1つホームがあれば充分です。

 

そう、バンコク行き以外にもう一往復あります。

これが、ウドンタニ行き。ウドンタニ~ビエンチャンを結ぶ列車が誕生しました。

そして、この列車はバンコクから来た列車の使いまわし。ということで、昼の列車なのに寝台車付きです。前述の4~5両で走っています。

 

18:25発のバンコク行き夜行列車は、17:55着のウドンタニからの列車の折り返しです。

ただ、17:45くらいには入ってきました。

列車の入線を撮影しようとするオタクが複数いました。線路よりのオッサンは入線直前に駅員にどかされてましたが、撮影禁止ではないようで、堂々とカメラを構えられます。

ヴィエンチャンに列車が来た!

駅のホームの端の方ですが、普通に駅の外から出入り可能です。

イミグレを通ることなくホームに入ってもたぶんばれません。ザルすぎですね。

逆に密入国もたぶん余裕です。ラオス密入国する人がいるかは疑問ですが。

14系客車

18:25発134列車

バンコク

列車が入ってきてもすぐには乗れません。簡単な車内整備があります。

が、リネン類とかはウドンタニで用意してるっぽいですね。

国鉄っぽい

クルンテープアピワット行き

同時に機関車の機回しタイムです。こいつがバンコクへと連れてってくれます。

乗車を待つ人たち

列車を待つ人たち

いよいよブルートレインの車内へ

結局、18:00には車内に入れました。素晴らしい!

バリアフリーとは無縁の低床ホームなので、でかい荷物を持った人たちが頑張って荷物を上げながら乗るので全然進みません。

そして、車内の幅の狭い通路をその荷物たちが塞ぎます。カオス。

そしてそして、何人かの団体さんが複数の寝台をバラバラ取っていて、車内で移動しまくったりなんか席の交換の交渉とかしだしたりしてカオス。

 

まぁ、発車まで20分ちょいあるので、その間に落ち着いていきます。

こちらはその間に車両見学。

自室の様子

二段寝台です

寝台番号

車内は往年の開放B寝台! とはちょっと違います。

まず、ベッドのモケットが赤くなってます。これでだいぶ印象変わりますね。

自席からの眺め

通路方面の眺め

あと、コンセントが設置されています!!! 上段も含めて!

完全にないものだと思ってたので、うれしい誤算。

コンセント

通路の様子

あと、トイレがタイ式に変わってます。洋式+トイレシャワー付き。

などなどの違いはありますが、あとは開放B寝台ですねーーー

洗面

開放B寝台乗るのは、2016年に急行はまなすの廃止直前に乗った時以来です。

寝台特急だったら、あけぼののゴロンとシート乗って以来ですかね。2010年とか?

また乗れることに感謝。

 

ブルートレイン車内で日本を感じる

車内の随所に日本が残っています!

乗務員室とか、くずもの入れとか。日本ですね~

よーく見ると乗務員室の配電盤とかも日本語です。

おす

ひく

くずもの入れ

乗務員室

自動ドア

開放B寝台の特徴である、丸い屋根、通路の上の荷物置き場、折り畳み式梯子、通路の折り畳み式座席、デッキから斜め向きに設置されている通路へのドア。

すべてが懐かしい!!!

この椅子!

ビエンチャンを出発し国境へ

発車前に、車掌がやってきました。ここでチケットチェックと、ノンカイ駅での注意事項説明。

チケットチェックは、PDFのスクリーンをスマホで提示してOK。

で、注意事項ですが、ノンカイ駅では全部荷物を持っていったん降りろとのこと。

なんで?って思うかもしれませんが、ノンカイは80分停車で、全員がタイの入国審査を受けます。それだけだったら荷物を置いてもいいんですが、その間にベッドメイクもやってくれるのです。

ベッドを作るためにベッドに荷物があったら邪魔なので持っていかなければなりません。

 

ちなみに、乗った時点では上段寝台にリネン類やマットがまとめられていて、この時点では上段の人も下段に座って過ごします。

このシーツとかを、タイの列車では車掌が広げてくれるわけです。すごい!

この前乗ったイタリアの夜行列車はセルフでした。

 

そんなこんなで列車は発車時刻を迎えると思いきや、発車しません。

謎です。

が、12分遅れの18:37に出発しました。

 

日没前後の薄暗い中を進みます。ビエンチャン郊外の新しい線路で、沿線にはほぼ何もありません。

絶景

10分ほど走って、18:47にタナレン駅に運転停車しました。このすぐ先が国境で、カムサワートができるまでの終点です。

国境の橋は、列車と車が共用ですが、幅的に列車が走るときは車が走れないので、橋を閉鎖する必要があります。

 

なので、運転停車中に橋に入る車を制限し、車が捌けたら列車が進めるようになります。

18:50に3分停車後に発車しました。

ゆっくりと発車し、18:53くらいにタイラオス友好橋に突入。

メコン川には夕焼けが反射し、絶景です。

絶景

ノンカイダッシュでスムーズ入国

一方で、橋を渡り切ったらすぐノンカイ駅に着くのですが、ここからの動き方がキモです。

ノンカイダッシュに備えなければなりません! まだ列車の運行開始から間もないからか、ノンカイダッシュに備える人は少なかったのが幸いです。

 

ということで、橋を渡り切るくらいには荷物をすべて持って、ドア前で待機。左側のドアが開くので、そっち側で待ちます。

早めに待機していたら、車掌さんからグッドポーズもらいました。

 

19:00頃にノンカイに着きました。

ノンカイダッシュのはじまり!

 

ノンカイ駅は一番駅舎に近いホームに着きます。おそらく1番線。

このホームのビエンチャン側数両分がタイ国外。前のほうがタイ国内という扱いです。

なので、ホームの一番後ろのほうに列車は停車します。寝台車は一番後ろについていたのでホームの一番端に着きます。

入国審査はというと、当然タイ国内との境界部分でやります。つまり一番前の車両のところにあります。

一番後ろの車両の寝台車は不便です...

ということで、オタクは走ります。

 

その結果、入国審査列のトップ10には入れました。

座席車の方は一両50人以上いるし、ドアは車両の端にしかないので意外とみんなのろのろと降ります。なので先頭集団に入るのは余裕。

 

入国審査を受けるのは推定200人程度。レーンは2レーンだけです。後ろの方に並ぶと時間がかかりますねー

先頭集団に入れたので、5分以内に入国できました。現在時刻は19:05です。

 

ノンカイ駅前ディナー

ノンカイの発車は20:15なので、ここから70分も暇です!!!

駅の国内側にはこれまたたくさんの人がいます。

それもそのはず。

19:40にはSpecial Expressのバンコク行きが発車し、20:15にはこちらのRapidも発車するのです。

ほんとうならSpecial Expressの方が駅舎側のホームを使うべきなのですが、こちらの入国審査という特殊な事情から、あちらは線路を渡ったホームに停まってました。

向こうにいるSpecial Express

ノンカイ駅の出発案内

さて、始発のビエンチャンの駅にはコンビニさえなかったので、食料がありません。

ということで、ノンカイで夕飯です!!

 

ノンカイの駅前には大衆食堂的なお店がいくつかあります。

なので、お店で食べちゃいます!!! 1時間以上あるからね~

いい雰囲気

夜行列車に乗って途中駅でローカルフードを食べるなんてこんな贅沢な経験ないですね。

食べるぞー

お食事は定番。

チャーハン的なやつ、パッタイ、ガパオなどなど。

タイを味わいます。

美味しすぎ

もちろんドリンクも!夜風に当たりながら冷えたビールを飲めるのです。最高か?

 

食事場所もそんな大きくないので、このムーブがオタクに知れ渡ったらディナー混雑するかもです。が、この日は余裕でした。

お店の料理は、おばちゃんが一人で作ってるみたいなので、ちょっと待ち時間があります。そこ注意。

 

そして、驚きなのですが、この店日本人のおっちゃんがいます!

話を聞くと、定年後ノンカイに来たとか。大阪のご出身だそうです。

この町で国境を越えてくる旅人と話すのが楽しいですと言ってました。いい人生だ。

https://maps.app.goo.gl/P1F5QWYTMtHDpBtH7

 

お食事は美味しすぎたので、テイクアウトも頼んじゃいました。

この味を車内でも食べられます!!!

 

ビエンチャンではなにも買えなかったので、ここでジュースとかも買ってお持ち帰りさせてもらいます。

 

20:00前に駅に戻ります。

ノンカイ駅

列車はなんと移動していました。

列車の出発案内

出発案内

ベッドが完成した列車に再乗車

全車両がホームの国内ゾーンに収まっています。そして、前に10両くらい客車が増えています!!

長い。

結果的に、先頭から非冷房座席車が10両以上、その後ろに冷房2等の14系座席車、その後ろに冷房2等寝台の14系がつながっているという構図です。

非冷房座席車こんなにつないで乗るのすごいですね。

めっちゃ長い

車内に戻ると、ベッドが出来てました。マットの上にシーツがひかれ、掛布団も。カーテンも降ろされています。

ベッドだ

下段寝台の様子

上段寝台の様子

ところで、車内の乗客は始発のビエンチャンからの乗り通しがほとんどです。

 

そもそもこのRapid134列車は非冷房座席車がメイン。

タイ国内で寝台車に乗りたいならノンカイ始発の新型寝台車を繋いだSpecial Expressに乗りますからね。こちらの寝台車に乗る人はビエンチャンから乗ってどうしても寝台車がいい人だけ。限られた需要です。

入国審査ゾーン

ノンカイ

ノンカイ出発から就寝まで

列車は20:15にノンカイを出発します。

テイクアウトしたパッタイを食べて至福の時。

コーラ×パッタイ×ブルートレイン客車

この先もRapidなのでこまめに停まっていきますが、あんまり地名が分かりません...

 

とりあえず次の駅はウドンタニです。ここはノンカイ方面に来る前にバンコクから飛行機で飛んできた町なのでよくわかります。

ウドンタニは20:57くらいに着きました。寝台車の乗り降りはありません。

 

まだ時刻は21:00ですが、ほぼみんな静かになりました。なので寝る準備をします。

駅に着くたびに心地よい揺れがあるので分かります。そんな揺れを楽しみながら自然に就寝しました。

深夜の通路の風景 ブルートレイン

これこそブルートレイン

朝の寝台列車

夜中、別の理由で何度か目覚めます。

クソ寒いのです。冷房がおかしい。強すぎる。

掛布団を被りますが、被らない部分が寒いです。

 

翌朝5:05にまた目が覚めました。ケンコイジャンクション駅に到着です。

ここまでの区間は、ナコンラチャシマを通らない迂回路線を通ってきたっぽいです。ノンカイ便のSpecial ExpressとRapidしか通らない、1日2往復だけの路線。のはず?

 

ケンコイの次はサラブリー。

サラブリーの次はバンパチジャンクション。6:00頃に着きます。ここで、ついにタイ国鉄北線のチェンマイ方面からの線路と合流します。

ここからアユタヤまでは線路が3本に。寝台車の一番後ろの窓から線路をぼーっと眺めてみます。東の空が明るくなり始めました。

朝だ

6:23にアユタヤに着きました。もうバンコクはすぐそこ!!!

アユタヤ駅

アユタヤを出て6:30過ぎ、車両の皆が起き始めます。車掌は枕とかシーツを回収しにきます。早くねえか? 朝まで寝かしてくれない列車です。

シーツは回収。枕の中身とか掛布団の毛布は上段に格納されます。

 

朝の車内散歩

それにしても車内が寒いので、ちょっと車内散歩。こういうときって、逆に非冷房車がありがたいのです。

お隣の冷房車の14系座席車には、荷物が山積み。でかい荷物の収納場所がない結果、デッキにあふれるんですね。

山積み

14系座席車

数両歩くと非冷房車に辿り着きます。

そして、こちらの非冷房車、古き良き感じ。走行中もドアは開けっ放し。窓も開けっぱなしで顔出して外眺められます。

ドアから外を眺める

アユタヤの次はランシットですが、そのちょっと手前のクローンルワンで停車しました。開きっぱなしのドアから外の風を浴びるのも最高ですね。

これで走ります

クローンルワンを出ると、ついに架線柱が現れます。ランシットからバンコクまでは国鉄の線路を使用した近郊電車の、レッドラインが走っているのです。あちらは数年前にできたばかり。新しい電車が15分間隔で走っています。

架線柱登場

高架線を走ってラストスパート

7:07にランシットに着きました。高いホームです。

タイ国鉄の客車は基本低いホーム用に作られていて、ステップがあります。

高いホームだと逆にステップが落とし穴になるのです。

ということで、ステップを埋めるステップが出されます。

ステップが落とし穴

ステップを埋めるステップ

ちなみに地味に7分くらい遅れてます。

ランシットを出ると、ドンムアンです。空港があるドンムアンです。LCCの宝庫。エアアジアとノックエアとライオンエアだらけです。駅と空港が直結していて素晴らしい。

ドンムアン駅と、ドンムアン空港

変わらず列車はちょい遅れ。ドンムアンは5分遅れで出発しました。

ここから複々線の高架を走ります。

高架×ドア開けっぱなしの非冷房3等車という対比がたまりません。

 

国鉄の長距離列車は内側2本を走ります。ホームは外側線にしかありません。小田急複々線区間みたいな感じ。

外側線はレッドラインが走ります。

レッドラインだー

並走を期待していると、並走してくれました~

あちらは各駅停車ですが、加速力がすごいので意外といい勝負をします。駅で抜かしても、途中で追いつかれて、また駅で抜き返すみたいな感じです。

複々線

並走だー

定刻だと7:30に終点に着きますが、ちょい遅れてます。

7:31に、レッドラインと上下分離しました。あちらの高架は上へ、こちらは下へ。

さらに、スピードを落としてきて、西側からの高架が下に合流します。あちらはタイ国鉄南線と、南線に並走するレッドライン。

レッドラインはどっちもレッドラインなのに2路線あります。

 

一方で、国鉄のほうも下に降りていく線路が分離していきます。あちらはバンスーの地上駅を通って、旧ターミナル駅のフアランポーンまで向かいます。今は普通列車とか観光列車だけあちらまで行きます。

 

クルンテープアピワット到着からのフアランポーンへ

新ターミナルのクルンテープアピワットに向けてのろのろ走り、最後7:36にホームに着きました!!!

6分遅れはほぼ定刻。優秀です。

到着

三等車

ホームに降りて、エスカレーターで下の階に降ります。

空港みたいにクソでかいです。2023年に使われ始めたばっかりの新しいターミナルですからね!

この駅は列車別改札を行っているようで、列車に乗らない限りホームに入れないのがオタクとしては残念。

 

降りたら駅のトイレに行ってみましたが、ちょーーーでかい。

これなら待たずに済みます。

 

フアランポーン駅まで行きたかったので、お隣のバンスー駅まで歩きます。この新駅ができる前はここにはバンスー地上駅のみでした。単なる途中駅。

その横にクソでかい高架の駅ができたわけです。不思議。

クソでかい駅

でかい駅のすぐ隣の古き良き駅に辿り着き、入ってきた普通列車に乗って、フアランポーンまで。20分ほどの旅です。

 

フアランポーンには、鉄道オタクとしてアツい車両がたくさんいました。

JR北海道だーーー

アツい

12系客車

アツい