へんな旅行記

乗り物オタクが脳内で思ってることを全部垂れ流すブログです。

サンライズ出雲 米子→東京 シングル乗車記

2年ぶりサンライズです。

だいたい2年周期くらいでちょいちょい乗ってます。

当日撮影 これの折り返しに乗りました

前回はこちら

このときはサンライズ瀬戸で東京から琴平へ

taiwankaeritai.hatenablog.com

 

 

今回は山陰から東京です。ただし、始発の出雲市じゃなくて途中の米子から乗ります。

 

サンライズ出雲とは?

そもそもサンライズですが、日本最後の定期寝台列車です。

東京~出雲市を結ぶサンライズ出雲と、東京~高松 (週末は琴平) を結ぶサンライズ瀬戸が毎日走っています。

実に4社をまたぐ長距離列車です。JR東日本、東海、西日本、四国が絡んでます。今や越境列車自体少ないのに珍しいです。

 

片道あたり2編成が必要なので、往復4編成が毎日稼働しています。車両自体は5編成あるので、1本が予備です。

走る区間が長いJR西日本が3編成、JR東海が2編成持っていますが、中身は全く一緒です。JR東海の2編成は形式上大垣に所属していますが、実際の管理は西日本の車両と一緒にされています。

ということで、全部の5本が出雲にあるJR西日本の車庫で管理されています。

 

車両の運用としては、

出雲市→東京→高松→東京→出雲市 で4日間走って出雲市に帰還します。

 

で、車両ですが、7両編成です。

連結すると、1~7号車もしくは8~14号車になります。

 

1~7号車に付く場合ですが、

1, 2, 6, 7号車はシングルです。

3号車はソロ、4号車はシングルツインとシングルデラックス、5号車はノビノビ座席です。

3号車と5号車はモーター車なので1階建ての中に無理やり2段のベッドを詰め込んでいます。なので、3号車の個室はシングルより安いソロですし、5号車はそもそもカーペットのノビノビ座席になってるわけです。

4号車は2階がA寝台のシングルデラックスで、1階がB寝台2人用のシングルツインとなってます。昔シングルツインは乗りました。懐かしい。

シングル

結局のところ、4両付いてるシングルが一番メジャーなタイプで寝台数も多いわけです。今回はそのシングルです。シングルは全部2階建て車両にあります。

上の階なら部屋番号21からです。下の階なら部屋番号1からです。今回は下の部屋。

下の階だとベッド横のスペースがちょい狭いです。というのも車両の下の方ってちょい幅が狭まってるからですね。

 

切符入手方法

で、チケットをどうやって取ったか。

ちょっと前まではJRのきっぷは駅のみどりの窓口でしか取れないものでした。特に寝台券なんてちょい前までそんな感じです。

が、サンライズ瀬戸と出雲は最近になってネットでも予約できるようになりました! JR西日本の予約サイトe5489でどの寝台でも取れます! ちょっと前はノビノビ座席だて対応してました。

が!

そう簡単に取れるわけではないんです。

 

最近のサンライズ瀬戸と出雲はなぜか大人気です。日本で唯一の定期夜行列車になってしまったんですが、その体験が逆にウケるようで、若者もめっちゃ乗ります。

私の周りの鉄道興味ないカップルとかも普通にサンライズ知ってますし、たまに乗ってます。すごい!

なので、週末の列車は1か月前に埋まっちゃうんです。

 

今回米子に行こうと思い立ったのは10日前。乗ろうとしたのは土曜。当然満席です。

ここで、オタクの力発動です。

 

一日数回e5489でサンライズの空席情報読み込む暇人行為をやります。JRの切符は払い戻しが基本数百円でできるので、キャンセルする人は普通にいます。

昔はキャンセルが出てるか見るのもいちいち駅のみどりの窓口に行くしかなかったんですが、今は便利な時代です。

なので、e5489を更新する日々を続け、3日目くらいに△マークが出てきました!

 

あとは×になる前に予約するだけ。私みたいな暇人行為をしてる人がそんなにいるわけではないので、即座に×になることはないとは思いますが、急ぎます。

しっかりJ Westカードを持ってるので、e5489の会員ログインをして、空席を狙い、クレカで決済!

無事予約できました。米子から東京まで23000円くらいです。1週間前だと米子羽田のANAが30000円くらいなのでまぁいい値段設定ですね。

 

ANAなら1時間ちょい。1日6往復。

サンライズなら11時間ちょい。

新幹線と特急を乗り継ぐと5~6時間。

絶妙に夜行列車の需要がありそうな区間ですね。

 

ということで乗車の一週間前にキャンセル待ちを拾ったわけです。寝台の選択余地はないので、自動的に下の階になりました。

 

きっぷはJR西日本の予約システムのe5489で予約したわけですが、関東のJRの駅の指定席券売機でも受け取れます。なので、家の近くの駅で事前に受け取っておきました。米子でもできますが、時間がないと焦るので。

 

米子駅サンライズに乗車

では、米子へ。

行きはANAです。直前で取ると高いですが、特典航空券。ただし、3月はハイシーズンらしく9000マイルも取られました。

 

米子近辺でオタク行為をして、夜になりました。

オタク行為

夜行列車に乗る前に温泉に行きます。米子は車で15分行けば皆生温泉があります。ということで、皆生温泉の日帰り施設へ。

OU

車がなければ米子駅から歩ける範囲の高島屋の横にサウナ施設があるのでお勧め。

 

温泉を19時に出れば19:20には米子駅に戻れます。

米子駅

戻ったら食料を買ったり、お土産を買ったりして出発時刻を待ちます。

出発は19:53で1番ホーム。19:40くらいに改札を抜けます。

カウントダウン

東京の文字

米子駅、いつの間にか立派な橋上駅舎になってました。びっくり。

米子

境港線

サンライズが来るぞ!

19:51に出雲市から来たサンライズ出雲が入線しました。

来ました

お顔

今回乗るのは1号車。7両編成の一番後ろです。岡山からは14両編成の一番後ろ。

ということで、ホーム後方で待機。ただし、1号車後方と7号車前方にドアはありません。ご注意。

東京行き

待機場所

自室へ

一応米子には2分停まるので、入ってくる列車を眺めてから乗車しました。入ったら階段を下に降ります。1階席。

階段を降りる

1号車の通路

奥の方の自室へ。進行方向左側のお部屋です。

そんなでかくないので、でかい荷物があるとちょい圧迫されますが、新幹線の棚の上に乗るくらいの荷物なら問題ナシです。

自室の様子

枕元のライトとかのスイッチ

新見への伯備線の旅

列車は出発して、山陰本線を東進し、伯耆大山から伯備線へ。岸本とか伯耆溝口とかを通過し、平地からだんだん山の中へ。

そして、20:14にさっそく江尾で運転停車します。反対から来るやくも23号と行き違い。

江尾を出たくらいで検札が来ました。寝台券と乗車券を提示してすぐ終わり。

20:22に根雨を通過します。この辺は昼間にオタク活動で訪れた懐かしポイント。

そのあと20:37に生山も通過します。

 

このへんで、お食事タイム。お部屋で食べてもいいんですが、サンライズにはミニラウンジがあります。ということで、そこへ。3号車に8席あります。

ミニラウンジ

運よく空いてました。ちなみにお隣にはシャワールームがあります。が、もうこのタイミングでシャワーカードは売り切れてました。やっぱり乗る前にフロハイルに限りますね~

あと、自動販売機もあります。車内販売はないものの、ドリンクだけなら車内で調達できます。始発から終点まで乗ったら12時間なのでそりゃー欲しくなりますよね。

自販機

ラインナップは、綾鷹いろはす、コカコーラ、リアルゴールドエメラルドマウンテン。ぜんぶちっさいです。

 

ということで、ラウンジで米子で買った鯖寿司をいただきます。

寿司

飯を食ったら車内をちょいとふらふら。4号車、5号車は通路が端に寄っているのが特徴的。海側が部屋、山側が通路です。

5号車のノビノビ

4号車の通路

3号車のソロ

20:49に上石見に運転停車し、やくも25号とすれ違います。あちらは国鉄色やくも!!!

国鉄色

21:05に備中神代でまた運転停車します。今度はEF64の貨物とすれ違いです。夕方に岡山を出る3083レですね。いつまでEF64で残るんでしょうね?

 

新見駅の小休止と岡山まで

備中神代を出たらまもなく新見に到着です。

新見だ

新見

新見

最近のダイヤだと、サンライズは新見に6分停車するようになりました。途中駅で一番長い停車時間です。なのでちょっと外に出てみます。

ホームにはなんもないです。

発車時刻の21:19直前になるとホームの反対にやくも27号が入ってきます。こちらは緑やくも。

緑やくも

緑やくもが入ってきたらすぐに出発です。

出発して10分でまたすぐに21:29に運転停車。井倉で反対の普通列車と行き違いです。

このへんでもう寝る準備。歯磨きとかして部屋着に。なんと、寝台列車は浴衣装備です。

寝台列車は洗面台とおトイレが多めに完備されてます。一車両2つずつくらいあります。

洗面

 

21:49に備中高梁に到着です。ここで、6両編成の普通列車が停まってました。227系です。ちょっと前まで115系天国だったのに。

そして、気付かなかったのですがホームの反対にはWest Express 銀河の京都行きが停まってたらしいです。貴重な夜行列車同士の並びを見ておくべきでした...

あちらは今の時期、週2に京都~出雲市をのろのろと走ってるらしいです。米子を出た時点ではサンライズより2時間以上前だったのに追いついちゃうんですね。

 

備中高梁を出たら次は倉敷です。ついに伯備線から山陽本線に入ります。

22:16に定刻で倉敷に到着しました。駅前には両備バスを発見。22:30の名古屋行き夜行バスですね。

 

倉敷を出たら、山陽本線を爆走します。130km/h近いスピードです。このサンライズ、7両編成中モーター車は2両だけなんですが、爆走します。力強い。

 

岡山到着は時刻表上22:32ですが、22:28くらいには岡山駅のそばまで来ます。

放送で、「岡山到着前に3回ほど停車して、サンライズ瀬戸と連結します。連結するときは揺れるので注意してください。」的なことを言っているので、そういうことです。

 

岡山の手前で停まって、ちょっとずつ進んでいきます。前には既に高松から来たサンライズ瀬戸が待機中。

結局連結したのは22:32。時刻表通りです。サンライズ瀬戸的には岡山停車時間が長いですが、サンライズ出雲は2分だけです。すぐ発車。

岡山駅

夜の爆走

岡山からはひたすら東京まで山陽本線東海道本線を爆走します。在来線経由で、東京まで8時間半です。

電車は爆走し、こちらは爆睡します。

 

23:32にちょっとした衝撃で少し目が覚めます。姫路でした。

姫路

そのあと、0:31にまたちょっとした衝撃で少し目が覚めます。大阪でした。

大阪

三ノ宮も停まったはずなんですが、そのタイミングでは目覚めませんでした。

 

時刻表上は大阪を出ると爆走し、静岡、富士、沼津、熱海と停まっていきます。

実際には運転停車米原、名古屋、浜松とかも停まるはずです。確か。正確には覚えてないですが。

ということで、大阪を出たら新大阪も京都も通過します。すごい。

 

ただ、こちらは爆睡モードなので、次に目が覚めたのはなんと朝6:23です。場所は茅ヶ崎でした。もう湘南です。

途中の根府川ではまた夜行列車との共演があったようで、四季島を追い抜いたようです。

途中の備中高梁でWest express 銀河と並び、根府川では四季島と並ぶサンライズ、すごいですねー

 

茅ヶ崎でおはよう放送

茅ヶ崎を過ぎたところではちょい揺れます。というのも、サンライズは小田原から茅ヶ崎までだけ貨物線を走るのです。小田原以東は貨物と旅客の複々線なのですが、貨物線を走ることで、前を走る普通列車を追い抜くわけです。

茅ヶ崎で旅客線に転線するときは、なんと下りの貨物線を越えます。平面交差!

 

このタイミングで、おはよう放送。おはよう放送が聞ける列車も今やサンライズくらいですね。

列車は定刻で走ってること、関東の主な路線は平常運転なこと、横浜まであと20分なことが伝えられました。

 

辻堂、藤沢を通過し、大船を6:32に通過します。ここでまた普通列車を抜かします。

戸塚を通過した時にこんどは湘南新宿ラインと並走します。関東だ!

湘南新宿ライン

そして、6:44に定刻で横浜に到着しました。日曜日なので駅の乗客は少な目。ある程度の人数が降りていったようです。

横浜

横浜からラストスパート

横浜を出たらもう次の停車駅は東京です。ぼちぼち降りる準備します。

6:53に川崎を通過し、7:01に品川を通過します。東京まであと7分!

川崎通過

蒲田感の強いユザワヤ

品川

7:04に浜松町を過ぎてから、間もなく東京のアナウンスが入りました。ついに着いてします。

 

そしてそして、7:08に定刻で東京駅8番線に到着です。

着いた

降ります。

日常の風景がそこには広がっていました...

東京です

東京です

ここからおうちに帰りましたとさ。