コロナで旅行に行けていないので、前回に続いて過去の搭乗記です。
これまでこのフライトのことを記事にしていなかったのは、ほとんど寝てたのと、腹が痛くなって大変だったのでほとんど書くことがなかったからなのですが、思い出していろいろ書けば記事になりそうなので、書きます。
これは2019年8月23日のお話です。
前記事でボリビアのラパスからペルーのリマに朝到着しました。今回はリマを8月23日の夜に出てマドリードに翌日午後に到着するフライトです。
当日の昼間に撮ったら低すぎて森と被りました。
この飛行機に乗りました。
ペルーはスペイン語圏で、というか南米はスペイン語圏が多いのでスペインとの結びつきも強く、スペインと南米の間には数多くの直行便があります。
ペルーの首都リマからは、日によりますが一日5往復くらいも運行されています。飛行時間で言えば12時間近くかかる大西洋横断フライトなのですが。この本数は東京とロサンゼルス間を結ぶ便並みに多いです。
運行会社も多彩で、この8月23日であれば、イベリア航空(スペイン)が2便、エアヨーロッパ(スペイン)が1便、プラスウルトラ(スペイン)が1便、LATAM(南米)が1便という充実の内容。
機材は、イベリアがA340-600、エアヨーロッパが787-9(たしか)、プラスウルトラがA340-300、LATAMが767-300です。
これはリマ空港で見たプラスウルトラ
4機しか持ってないこじんまりとした航空会社です。
JALのマイルを貯めたいので、LATAMかイベリアを選ぶわけですが、LATAMは767。これは日本でも乗れる機材です。あと、長距離便にはちょいと窮屈なイメージな機材です。
一方のイベリアはA340-600です。世界でも数を減らしている機材で、A300シリーズの中でももっとも胴体が長い変態な機材で、しかも洋上飛行に適した4発エンジン。今では燃費が悪くどんどん退役中なわけです。
最近まで飛ばしているのは主にイベリア航空とルフトハンザ航空。他にも飛ばしてる会社はありますが、どこももうコロナで真っ先に止めている非効率な機材なのです。今後もうほとんど世界の空から消えることでしょう。
日本で言えば、最近まではルフトハンザが羽田~ミュンヘンで飛ばしていましたが、今はもう日本では見られません。
この機材、長距離便では一番私が好きな2-4-2の座席配置でありながら、クソ長い変態機材ということでオタクにとっては一度は乗っておきたいものなのです。
で、今回はイベリア航空のA340-600に乗ることにしたのでした。
で、イベリアのマドリード行きはこの日は2便あったのです。リマ11:30発でマドリードには朝6時くらいに着くやつと、リマ19:40発でマドリードには午後14時くらいに着くやつです。後者は毎日運行ですが、前者は週二便です。
ここで、時差ボケ解消マスターの私としては、なるべく現地午後着を選ぶようにしているので、後者を選びました。午後に現地に着けば、空港に着いたら即ホテルに行きチェックインして爆睡できるわけです。そこから朝まで爆睡してしまえばもう時差ボケは解決です。こういう方法をよくやっております。逆に現地朝着は、飛行機で十分に寝れない私にとっては地獄です。超眠くて疲れたまま一日を過ごさなければなりません。
では、そろそろ当日の話に入りましょう。
当日は、ラパスからアビアンカで朝9時過ぎにはリマ空港に到着しており、そこからひたすら搭乗まで空港周辺で暇つぶしをしていました。
予約については、いろいろあってコードシェアのLATAM便名で予約していたため、事前に座席指定はできていませんでした。
で、当日オンラインチェックインも無理だろうなぁと思いつつ試しにスマホからやってみると、なんとできました。
なので、搭乗8時間前くらいにオンラインチェックインが完了しました。このときに座席指定も可能に。
オンラインチェックインでGetできたWalletの搭乗券。JALのマイレージもしっかり登録されています。
国際線ではこれが出てきても一応紙のやつを貰うようにしています。
2-4-2の座席配列のA340-600で、長距離便なので通路側を狙ったのですが、後方に気になる席を発見しました。
中央4列の部分が後方に2列だけになっている場所が。そこなら隣は片方しかいないし、逆サイドは通路ではなく広々とした空き地なのでこころも広々。
ということでここを指定しました。ほぼ一番後ろの58E席。
これは、後方の座席表なんですが、見ての通り58列目の中央だけ2席しかない!その左側を狙ったわけです。
空港ではフードコートでケンタッキー食ったり、外に出て飛行機の写真撮ったりなどなどひたすら暇をつぶし、搭乗の4時間前である15:40にチェックインカウンターが開きました。
リマ空港のチェックインカウンターは南米でよくあるタイプのひたすら長い横一列並びのカウンター。日本の国内線カウンターみたいな。それを需要によってうまいこと区切って各会社のチェックインに充てています。
ちなみに国内線も国際線も同じ。
チェックインカウンターは1階にあり、到着口も1階。
1階でチェックインしてから2階に上がって荷物検査と出国検査という流れです。
で、2階にはフードコートとかその他お店があるわけです。
暇すぎて4時間前のカウンターオープンの瞬間に行ったので、ほぼ待ち時間はゼロです。オンラインチェックインもしていたので荷物を預けるだけ。けど、往復ではない変な航空券なのでカウンターの新人っぽい女性がスペイン語訛りの英語でいくつか質問をしてきて、怪しんできます。後ろの慣れた感じの人が手助けしてなんとかチェックイン完了。ゆーてスムーズでした。
こちらがイベリア航空のチェックインカウンター。横一列のカウンターに通し番号が振ってあって、LATAMとかの巨大な会社以外は、1航空会社あたり4-8くらいを使うわけです。100くらいまで番号があります。
そこからは、ひたすら暇ですが、16時くらいにはもう出国します。2階に上がり、荷物検査を通って、ペルーの出国スタンプをもらって、コンコースへ。搭乗まではまだ3時間以上あります。
なので、ここからはプライオリティパスの出番です。
リマ空港は結構プライオリティパスが使える施設があり、まずは、レストラン。
国際線の一番端の方にある、La Bonbonniereっていうレストラン。
27USDくらいまでタダで食べれるので、サラダみたいなやつ食べました。
貧乏旅行学生が居るにはちょいと場違いな感じのいい感じのお店。
こんなところ
野菜が欲しかった 絶品
ケーキとコーヒーも
からの
ラウンジへ。まだ17時くらいです。
HANAQ VIP LOUNGEというラウンジです。
相当レベル高かったです。香港のキャセイラウンジとかと比較しても遜色ないです。
入り口を入るとまずは広い吹き抜けの空間と、お食事コーナー。そこから階段を上がって2階へ行くと、手前には落ち着いた感じのスペース。奥にはまた別のお食事コーナーと、バーがあります。
そして、2階にはきれいなきれいなシャワールームもあります。
で、まずは受付で入るときに「シャワー使わせて」って言ったら、無線で誰かに連絡した後に、「2階のシャワー前に行ったらスタッフが待ってるよー」みたいなこと言われたので、シャワーへ。スタッフがいて、きれいなきれいなシャワールームにご案内してくれました。で、ビニールに入った綺麗なタオルとアメニティもその場でもらえます。
このあとは12時間近いナイトフライトなので、シャワーは必須ですね。
シャワールームはクソ綺麗です。同じ南米のサンチアゴの某ラウンジとは雲泥の差です。羽田とか成田のものとも同じくらい綺麗です。
で、シャワーを浴びて静養。
さっき軽く食べたので、また軽くお食事。
ビュッフェ形式のお料理を少し頂きました。このあと機内食もあるのであんまり食べ過ぎてもしょうがない。
飲み物は、バーがあるので基本アルコール含めてなんでも飲めるのですが、飛ぶ前にはあんまり飲まない派なので飲まなかった気がします。
で、生のオレンジをその場で絞ってくれる系のジュースの機械があって、クソおいしかったです。
ではラウンジの写真を
エントランスからもうカッコイイ
1階のお食事スペース
奥は落ち着いた空間。階段を上ると2階も広々
バーコーナー
ピカピカのシャワールーム
しっかり綺麗なタオルを袋入りで借りられます
軽いお食事
オレンジを搾ってくれるやつ
そんなこんなで2時間近くもラウンジで静養して、しっかりスマホの充電とかもしてから、19時頃にラウンジを出ます。今回の搭乗口出て割とすぐの17番ゲートで、そこにはイベリア航空のクソ長いA340-600がしっかり停まっていました。
ちなみに他のゲートにはアムステルダム行きのKLMの777-300ERのオレンジの特別塗装もいました。成田とか関空にも来たことがある機材を地球の裏側のペルーで見るのはなんだか不思議な感じ。飛行機はすごいですね。
オレンジが飛来
写真は反射でうまいこと撮れず
記憶で書いているので、搭乗開始時刻は覚えていませんが、iPhoneの写真の記録を見ると、19:26に搭乗しています。おそらくOneworld上級会員とかビジネスクラスの後の搭乗でこの時間なので、時間通りの搭乗だったのでしょう。
MADRIDへ!
本日の搭乗機はEC-LCZ
そんなに古くない2010年の導入だそうで、調べてみると成田にもA330-200の機材変更で飛来した実績があるみたいです。
今や貴重なA340-600の証拠
で、謎の58E席に座ります。
やはり左には二席分の空席があり、足元広々使えました。右には一人座っています。
難点としては、前の席と位置がずれるので、モニターが正面じゃなくて斜め前にあることです。
ブレてるけど、右が58E。たしかに謎のスペースがあります。
座席から左を見ると、広大な空きスペース。
座席から前の眺め。モニターは斜め前。
左の席にはモニターはありません。
出発前の位置情報。南米だ。
19:40リマ発です。
時間通りくらいにドアはしまって、滑走路の北側へと進み、20:01に滑走路15から南へ向けて離陸しました。
夜のフライトなので、ある程度寝たいので、機内食が出た後に寝れるように映画は早めに一本見ときたいのです。なので、すぐにエンターテイメントへアクセス。
イベリア航空は成田~マドリード線を就航させてますが、さすがに機内エンタメは日本語未対応。なので、英語で。
ちなみに、リマ発マドリード行きだと、どっちの国もスペイン語。機内サービスも基本スペイン語です。で、まぁ英語でもなんとかなる感じ。日本語なんて一番遠い言語です。ぱっと見機内の人はラテン系が多く見え、おそらくスペイン人よりペルー人の方が多かったのでしょうか。日本人は見渡す限りいません。まぁ日本人は南米の西側から帰るなら普通はアメリカ経由なので。
で、映画はまぁ必然的に洋画になるのですが、ボヘミアンラプソディがあったので、見ました。日本語字幕はないけど日本語音声がなぜかあったので、だいぶ見やすい。
めっちゃいい映画でしたねーーー
見るよねー
離陸から1時間くらいで機内食が配られ始めます。
58Eという席は左側の通路に面している者の、距離的には右の通路の方が近く、どっちから配られるんだろーとか思ってたら、左の人がスルーしてきたので右かな???って思ってたら右からもスルーされて機内食が俺だけ配られない事態に!
は???アジア人差別か???とかもちょっと思いましたが、普通に英語で半ギレしたら配ってた若い人じゃないほかのCAさんがしっかり機内食くれたのでまぁ許します。
機内食の写真はこれですが、料理名が思いつかない。なんだこれ。シチューかな?
これを食べた後は、寝ます。ペルー時間では22時。今朝出たボリビア時間で言えば23時なので。
ちなみにスペインとペルーの時差は7時間で、スペイン時間で言えば朝5時ころです。頭おかしくなる。(ちなみに日本時間なら昼の13時)
大西洋を太陽と逆向きに進むので、夜の時間は短いです。この時点でマドリード到着まであと9時間ほど。
そして、寝ました。
目が覚めると、
おなかが猛烈に痛い...
なのでここからほとんど写真なし
これは、やらかしたか?
地球の裏側で体調不良パターン。
20分に一回トイレに駆け込んではうずくまる...
通路に面した席で良かった。
おなかが痛い...
現在時刻はスペイン時間12時。ペルーは朝5時。着陸まで2時間ほどとなりました。
場所的には大西洋上ですが、西サハラの北側、モロッコの北西、ポルトガルの西といったあたりを飛んでいます。ここからはほぼ真東に向かうとマドリードに着く位置です。
ここでお目覚め
しばらくして着陸1時間半前くらいになると、着陸前の二回目の機内食が配られます。
細長い赤い箱の中に全部が入っていて、中身はフルーツとサンドウィッチ。
12時間近いフライトにしては量が少ない気がします。
しかし、今は猛烈に腹が痛くて何も食べられませんでした...
なので、このサンドウィッチだけ鞄に入れて持ち帰りました。。。
しょぼい(けど食べられなかった)機内食
その後も、腹痛と闘いながら、まもなく着陸。
シートベルトサインとの戦いです。着陸までおトイレにはいけないのでなんとか耐えます。
半眠りで意識を弱めて、マドリードに無事着陸できました。なので、ほとんど記憶はありません。
記録によると、北側に回って18Rに14:05に着陸していました。
リマからの飛行時間は11時間04分という長時間フライトでした。
まもなく、マドリード!
着陸後もめっちゃ鮮明なフライトマップでした
今回の機材。
今回のルート。大西洋を真っ直ぐ11時間。
ながーい飛行機。1番前のドアと2番目のドアの間がこんなに長いのです。
ターミナルは4Sという場所。ターミナル4から離れた島ですが、超巨大です。イベリアの国際線は大体このターミナル。
4Sの中にイミグレーションがあり、そこからそのままEU域内便にも乗り換えしやすいし、4Sの中でそのままインターナショナルトランスファーも可能になっている?はずです。詳しくは分かりません。
とりあえず、マドリード空港はEUの玄関口としては非常に入りやすい作りになっていることをウリにしているのです。
飛行機を降りると、全身に感じるダルさ。そして、8月の南半球から北半球に飛んできて一気に季節は逆転で、気温は35度ほど。
けど、全身に寒気が...
完全に熱もある。。。
体温計はないので測っていませんが、確実に38度はあったことでしょう。
お隣にはエミレーツのEXPO2020カラーのA380がいました。
エミレーツさん
マドリード空港4Sには成田からも直行便が出ています。イベリア航空が飛ばしています。スペイン行くならもっといい会社乗ってトランスファーしたいけど。
ただ、コロナ騒ぎの前の2019年なので、検疫も特になく普通に入れました。
入国審査はたしかEU域内と域外の人で分かれていて、他の便がなかったのかめっちゃ空いていて、一瞬でした。かたことの日本語も話してくれるナイスな入国審査官のゲートを通って初EU入国。
超体調不良入国。
4Sで入国してから、Terminal4に行くまでに地下にあるトレインに乗ります。
で、T4に着いてから荷物の受け取りです。
着陸からまぁまぁ経ってたのですぐ出てくるかと思いきや、めっちゃ待たされました。
しかも、最初の方のが出てきてから何十分もかかったので、ロスバゲを疑うくらいには待ちました。
その間もめっちゃ寒気。周りの人はみんな半袖だけどしっかり私は羽織もの。
荷物をやっとピックアップしたら、Renfeの駅へ。
空港から市内へは、Renfe(日本で言うJR)か、地下鉄。目的地のAtocha駅にはRenfeの方がよかったのでそちらに乗りました。普通はAtocha駅まで直通なのに、よくわからないけど、途中のChamartinで降ろされました。
なので、乗換。初めてのスペインで路線も分からないまま乗り換えるのは大変ですが、なんとか勘で列車を乗り換えたらAtochaに着きました。
空港駅にいるレンフェ
車内はこんな感じ
チャマルティーン駅でみかけた別の車両。
駅を出たら30度越えの直射日光バリバリ。けど、寒い。
体調ヤバい。
ここで、16時ころ。ホテルに着いたら、夕飯も食べず、シャワーも浴びずに、チェックアウトまで爆睡して治しました。
睡眠は大切ですね。
けど、普段から心がけている、長距離国際線に乗るときは現地午後着ルールのおかげで、着いてすぐホテルに入れました。自分に感謝。
けど外国で高熱はもう勘弁。