へんな旅行記

乗り物オタクが脳内で思ってることを全部垂れ流すブログです。

シドニー→サンチアゴ カンタス航空QF27便搭乗記

いざ南米へ!オーストラリアのシドニーから南米チリのサンチアゴまで、だんだんと数を減らしているボーイング747-400で飛びます。

 


ジャンボジェットの愛称で親しまれた二階建てのボーイング747は、日本では既に退役済み。世界でも747-400は数を減らしています。日本で定期的に見られるのは、タイ航空とカンタス航空くらい。あとは不定期にたまに来るくらいです。その機材に乗りたい!そして南米に行きたい!ということで選びました。

 

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こちらが搭乗した機体。シドニーでたくさん撮ってました。


カンタス航空の747は現在7機。6機は世界でもここだけの747-400ERという航続距離延長型。1機は747-400です。747-400でも10時間超えフライトは余裕なのでERはあんまり世界で需要がなかったのかも。

現在、ホノルル(週5)、サンフランシスコ(毎日)、ヨハネスブルグ(週6)、羽田(毎日)、サンチアゴ(週3)の定期便を持っていて、羽田では日本の航空ファンの名物となっています。が、早朝着の深夜発なので撮影するのはたいへん。

だから、乗りたいなら別に羽田からシドニーでもいいわけですが、今回は南米に行くのです。南極圏フライトです。

メルカトル図法の地図は歪んでますので、シドニーからサンチアゴまで行くにはぐねっと南極圏に近づいた経路をとるわけです。世界でも数少ないめっちゃ南の方を飛ぶフライト。南半球で大陸間フライトと言ったら、これと、オークランドサンチアゴブエノスアイレス便、メルボルンサンチアゴ便、ヨハネスブルグシドニー、パース便くらいでしょう。少ないのです。

 


そして、シドニーサンチアゴをむすぶ便は、LATAMが毎日飛ばしていますがオークランド経由。あとは、LATAMのメルボルンサンチアゴ便。どちらも787-9です。なんと行っても長距離フライトを747で飛んでみたいというオタク願望から予約したのはこのシドニーサンチアゴだったわけです。直行便ですが週3往復だけです。

 


そんな貴重な南米とオーストラリアを結ぶ便ですので、ほぼ満席でした。サンチアゴ乗り換えでブラジルとかペルーとかアルゼンチンとか行く人も多いのでしょう。そういう私もサンチアゴ乗り継ぎでリマへ行きます。

 

 

 

 


さて、本題へ。

 


当日はシドニー12:35発ですので、朝余裕を持って9時過ぎに空港へ。こんな早く行く必要はありませんでしたが、やりたいことがあったので。

空港までは鉄道で行くと高額です。Museum駅から空港まで15分で19ドル取られました。時間帯によっても変わりますが、朝は特別高かったんでしょう。これは、空港使用税みたいなもので、ほかの駅と違ってここは14$くらい加算されているのです。なので普段空港行きたい時は一つ手前で降りてバスとかに乗り換えれば5ドルちょいで行けます。が、今回は荷物が多いし、豪ドルを使い果たしたかったので問題ありません。

 


シドニー空港のカンタス航空のチェックインは国際線でも全自動です。乗り継ぎでも全然行けました。サンチアゴから乗り継ぎのリマ行きのLANのフライトの座席指定まで出来ました。事前にやると有料だったので空港でやるのを狙ってましたがこれも自動でできるとは驚き。

 

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すごい。快適。

 

そして、サンチアゴ乗り継ぎのリマまでのバゲージタグをもらい、荷物はリマでピックアップ予定。(フライト中に書いているので。ロストしないといいなぁ)

そのタグをつけて、こんどは全自動バゲージドロップに入れるだけ。羽田の国内線とかでは導入されてますが、日本の空港の国際線ではまだこれは見た事がない。先月乗った広州の第2ターミナルもですが、ほんとに便利です。時間の節約になります。

並んでないのでここまで合わせて5分で終わりました。

本当はオンラインチェックインしたかったんですが、カンタス航空のフライトをラン航空から予約するというややこしいことをしてた(その方が安かった)ので、空港でやりました。自動で5分なら全然これでもOK。

 


シドニー空港は、無料のシャワーがあります。使ってはいませんが、日本便とかだと夜発が多いので重宝するかもしれません。ふつーにチェックインカウンターの横のトイレに併設されていて便利です。無料シャワーなんてここ以外台北とかしか知らないです。もちろんタオルは自前のものが必要です。

 

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シャワーマークがあるでしょー

 


そのあとは、空港で朝食。シドニー空港ではプライオリティパスで入れるラウンジが国際線側にはありません。が、一部レストランで36$まで無料で食べられます。なので、レストランへ。ビッグチーズバーガーとサラダとコーヒー。おなかいっぱいになりすぎました。

 

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こちらが、タダ。のはず。あとから請求されたら怖いけど。

 

ほかのレストランもハシゴしたかったけどもう大丈夫。なので、このあと無料ターミナル連絡バスに乗って国内線側に行って飛行機撮影とかしてました。

12:35発ですが国内線側から帰ってきたら11:25。意外にギリギリ。急いで出国します。

 

 

 

出国手続きは自動ゲートですが、意外に多くの人が並んでいて15分ほどかかり、そのあとの荷物チェックもレーンが少なく15分ほど。全てが終わったら11:55。12:35発のフライトのボーディングタイムは11:50なので若干急ぎながら24番ゲートへ。そしたらまだ全然大丈夫でした。なぜだか知らないけど搭乗は遅れていて、12:30頃にやっと優先搭乗開始。エコノミーの民なので大人しく列が引くのを待って12:45頃に搭乗。最終的にドアがしまったのは13時くらいでした。

 


なにしろ巨大な747-400ですので搭乗には時間がかかります。座席は後方65C。

この機材にはファーストクラスはなく、前方と2階はビジネス、中間はプレミアムエコノミー、後方がエコノミーです。

 

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サンチアゴ
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だいすきな747!
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まぁまぁな座席です。


搭乗が終わると直ぐにプッシュバックして離陸へ。安全ビデオを2回流していました。一回目は英語で、2回目はスペイン語で。加えて客室乗務員自身のデモンストレーションもありました。念入りですね。そういえばカンタス航空スペイン語圏に飛ぶフライトってこの便だけなのかも。このためだけにスペイン語版が作られているとは少し感動。ちなみに日本の航空会社でスペイン語圏に飛ぶフライトは皆無。

 


13:15くらいに離陸します。海側から34Lを使

ってCityの方に真っ直ぐ上がり、数分後に右に曲がって一路南太平洋へ。ここからニュージーランド南端に少し接近する以外はひたすら海上です。

 


ところで、エコノミーのアメニティですが、歯ブラシ、耳栓、アイマスクがありました。あとは、ヘッドフォン、ブランケット、枕も最初からあります。意外と良い。

 

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離陸後少しすると機内食メニューを配ってました。

DinnerとBreakfast。めっちゃ高速で夜を越えて日付変更線を超えるので、昼に出て同じ日の昼前に現地に着くのです。時差でおかしくなりそう。しばらくはオーストラリア時間で考えます。

 

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そのあと、ペットボトルの水も配られます。機内で飲めるドリンクとは別に。これも意外に重宝します。

 


てか、電源設備があるのですが、コンセント刺しても使えません。ぶっ壊れてるの?客室乗務員に言ったらちょい待てば?みたいなこと言われて、そのあと、フライト中そんな必要なくない?みたいなこと言われた気がするけど英語出来ないのでよーわからん。まぁいいや、モバイルバッテリーとサンチアゴのラウンジでなんとかしましょう。

と思ったら離陸から1時間半くらいしてやっと動き始めました。よくわからないけどよかったよかった!

 


後、フライトマップが押しても全く反応しないので使えない。なんでやろ。経年の問題なのかな?しかし、目的地までの所要時間だけは、見れる。なのであとどれくらい耐えればいいかはすぐわかるのです。

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こんな感じでつかない。

 


さらに、ゲームとかオンフライトキュースみたいなのもあるかど、PLAYボタンを押すと最初の画面に戻るという。だいぶ使えないぞこのエンターテイメント。などなど問題は色々あってちょいテンション下がりますが、それでも747-400。オタク的には最高なままです。なにしろ乗るのは2年振り。前回は成田から台北までチャイナエアラインでした。

 


オーストラリア時間の14:30くらいに機内食が配られました。朝に食べたチーズバーガーが重すぎたので、3種類の中でサーモンサラダをメインに。これがちょうど良かった。野菜不足にもちょうどいいし、量もちょうどいいし、サーモンと紅しょうがと枝豆の組み合わせはなんだか日本料理のようでした。

 

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じゃーん   食いすぎてたのでサラダ

 


その後、コーヒーとお茶のサービスが回ってきたのでコーヒーのキャンディーをいただき、映画をBGMにうとうと。今寝とかないとやばいので。映画はたくさん入ってますが、日本の映画は少しだけ。マスカレードホテルと未来のミライはありました。あと、吹き替えの日本語は結構ありました。この機材は日本にもよく行くし、カンタス自体日本便があるので入れているのでしょう。

 


オーストラリア時間の15:30過ぎに日没になります。東に向かっているので当然日没も早いです。マップが不具合で見えないから分からないですが、シドニーから3時間近くたったのでおそらくニュージーランドの近く、現地時間では18時前といったところでしょうか?

 


オーストラリア時間16:30くらいになると外は完全に真っ暗で、機内も消灯されます。真ん中のギャレーはカーテンで閉められ、ドリンクとか軽いお菓子が欲しい人はそこに行って貰う方式になります。

 


カンタスの747のエコノミーは、結構倒れます。足元は広い方ですが前の人がフルリクライニングをしたらまあまあな圧迫感です。日本人だったら気にする人がトラブルをおこすかも?って感じ。けど本来リクライニング昨日がそこまであるってのはそこたで使っていいってことなんだからみんな使えばいいのさ。倒されてキレる人とか最高に意味わからない。

前の人が倒してきて困るのは立ち上がる時くらいなので、前の人のフルリクライニングもOKだし、自分もフルリクライニング。後ろの人がご飯食べたり立ち上がる時に少し配慮すればまぁOKでしょう。そもそもここは海外だからまぁそもそも気にしない人も多いんでしょうが。

 


オーストラリア時間17:30になると、アイスが配られます。外の時間的には22:30くらいでしょうか?ミッドナイトアイス!客室は真っ暗なので寝てる人も多く、受け取る人は半分くらいです。これまたすごい硬い。よく冷えてます。

 

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アイス!

 


暇だし寝れないのでKPOPのライブ動画を見たりします。後ろの通路にはお菓子やアメニティが並んでました。自由に取ってねーってこと。なのでTimTamをいただきます。あとは真ん中のギャレーでジュースを貰えば完璧。

 

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こちらにお菓子とリンゴ

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TimTamはオーストラリアの有名なチョコ菓子

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TWICE!!!

 


オーストラリア時間19:30になると、こんどはまさかのPIZZAが配られました。とは言ってもピザ生地が厚さ3cmくらいのパンなのでまぁまぁなサイズです。12時間ものフライトになると真ん中でちょいと飯を配ってくれるんですね。外は日付変更線を超えた辺りでしょうか?シドニーからは6時間ちょいが経過し、ちょうどフライトは半分くらいです。

 

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ピザ


オーストラリア時間21時過ぎ、体も凝り固まってきたので一番後ろまで歩いてストレッチ。意外にやっている人います。機内で全然寝れない私のような人間にとっては、自由に立ち上がれる通路側の席はマストです。長距離便なら。ちなみにここでチリのサンチアゴの時間を見てみたら、朝の7時過ぎだそうで。ほんとに地球の反対側って感じ。ちなみにボーイング747の場合ドアに窓がついてるので、外を見たくなったら通路側でもドアまで行って外眺められます。

 


スマホで映画を見たり、エンターテイメントに入ってる音楽を聴いたり。ララランドを見たあとにララランドのサントラあったのでそれをBGMに仮眠。まともには寝れません。

 


オーストラリア時間の23時前、サンチアゴ時間で朝9時前、空が明るくなり始めました。2回目の同じ日の朝を迎えます。なんだか不思議な感じ。時間感覚もおかしくなってくるわ。太陽と真逆の方向に太陽と同じくらいのスピードで移動してるから、夜と朝のスピードはだいたい倍。南半球のしかも南の方なので8月だから夜が長いと。で、実際はシドニー時間で15時半から23時まで、夜だった。確かに倍だ。なんの計算をしているのだろう。

ちなみに機内の地図は壊れてて見れないけど、なんとなくケータイのフライトレーダーを開くと、機内モードでもGPSはたまに反応するので、場所が判明。オーストラリア時間23時すぎに、イースター島の南東を飛んでるらしい。ここからサンチアゴまではあと2時間半。もうちょいだー。

 

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朝じゃ(オーストラリアは深夜)


オーストラリア時間24時前(日本時間だと23時前)、サンチアゴ時間で午前10時前に、あと1時間45分で着くことと、もう少しで朝食を配るという放送が流れました。食事の時はリクライニングを戻してって一言添えていたので、みんな戻します。この方式はいいですね。

 


オーストラリア時間で0時過ぎ、着陸まで1時間20分程のところで朝食が配られます。ふつーの朝食か、フルーツ盛り合わせ。なんとなくフルーツにしました。

 

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機内食2回あったのにサラダとフルーツしか食ってない

 


カンタス航空のヘッドホンカバーはユニセフの封筒になっていて、着陸前に寄付を呼びかける放送が流れました。オーストラリアでちょいと余った硬貨とかを入れるとちょうどいいのでしょう。素晴らしいアイデアです。が、そんなこと知らずヘッドホンを使う時に破いてしまったので私は出来ませんでした。

 


オーストラリア時間1時16分、ちょうどシドニーを離陸して12時間を経過した時、体にかかるGが変わり、降下をしはじめました。1時30分、ベルト着用サインが点灯しまもなく着陸です。そして1時36分、現地時間11:36についに着陸しました!ちなみに定刻は11:05なのでやっぱりシドニー出た時の遅れがそのままです。

来たぜ南米!!!

 

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こんな飛行経路


着いてからはせっかくなのでコックピットと2階を見学させてもらいました。日系は厳しいけど海外航空会社ならウェルカムで迎えてくれます。貴重な4発機のコックピットにテンションダダ上がり。パイロットとも少しお話。面白かったのは、羽田に来た時どこ泊まってんの?って聞いたら、「銀座!!!」って言われたことでした。やっぱパイロットはいいとこ泊まるよなぁー。

 

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エンジンレバーが4まであるのは大型機の証

ホンマにかっこいい。


そして、大満足のまま降機しました。いいフライトでした。

 


チリでは、5時間くらいのトランジットなので、入国審査が空いてれば入国しようかなと考えてましたが、空いてたので入国へ。なんと5分で終わりました。パスポートにはチリのスタンプが押されたのでした。