へんな旅行記

乗り物オタクが脳内で思ってることを全部垂れ流すブログです。

横浜→東京 東京湾夜景クルーズ 東海汽船三代目さるびあ丸乗船記

横浜から東京までどうやって行きますか?

 

普通は東海道線とか京浜東北線京急とかで30分くらいでふらっと行きます。

車でも横羽線とか湾岸線使ってすぐに行けます。

 

ですが、今回はなんと船で行きます。

 

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横浜港に接岸中のさるびあ丸 

 

 

 

横浜から東京には船が出てる!

 

お高いクルーズ船に乗るのか?と思いきや、定期航路に乗ります。

 

実は、横浜~東京間には定期船が就航しているのです!!!

とはいってもカラクリがあります。

 

東京竹芝から伊豆諸島を結ぶ東海汽船が、週末は横浜にも寄港することがあるのです。

具体的には、東京竹芝→大島、利島、新島、式根島経由神津島行きのさるびあ丸と、その逆便が、横浜港に寄港します。

東京を22:00に出て、翌午前に各島に到着し、昼頃に各島を出て、19時台に東京に帰ってくるというダイヤで毎日往復しています。

このうち、金曜日と土曜日の東京22:00発が横浜港に23:20に寄港し、土曜日と日曜日の東京19:45着が横浜港に18:10に寄港します。

 

土日の横浜18:10→東京竹芝19:45というダイヤがちょうど夜景を眺めるのにいい時間帯なので、最近になって東海汽船はこの区間を「東京湾夜景クルーズ」として売り出しているわけです。

そのマーケティングが大成功しているようで、多い日には横浜から東京の区間だけで500人くらい乗船することもあるらしいです。

 

それに、乗ります。

ちょっと前までは一部の限界オタク航路だったのに、今ではカップルだらけなわけです。そこに私はオタクとして参戦しました。

 

ちなみに、東京22:00→横浜23:20のほうは横浜に着くのが遅いのでほぼ乗る人はいません。

まぁ本来、横浜から伊豆諸島へ行く人たち用に横浜に寄港しているわけなので、横浜から乗る人への便宜が図れればいいわけです。

 

同じような感じで、東京→大島間の高速船が一部だけ三浦半島久里浜に寄港します。

東京~久里浜だけで高速船に乗れたりします。普通の人は京急で行く区間ですが、ジェット船で行くのもたまには楽しいかも?

 

東海汽船の船たち

 

今回乗ったのはさるびあ丸。2020年夏に就航したばかりの新車です。船内はバリアフリーになってたり、きれいだったり。

毎日東京から大島、利島、新島、式根島神津島航路に入っています。

 

一方、同じようなダイヤでもう一つ橘丸という船が就航しています。こちらは、

東京から三宅島、御蔵島八丈島航路に入っています。

私がかねてから行きたがっている青ヶ島には、八丈島青ヶ島行きに乗り換えれば行けます。

 

この2船で伊豆諸島の主要な島々をカバーしているわけです。

ただ、半日以上かかるので、のろいです。

 

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この黄色いやつが、橘丸

2014年就航


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こっちがさるびあ丸

2020年就航

 

コンテナで物資の運搬も行っていて、島のライフラインです。

このほかに、各区間高速船も就航しています。そっちのほうが速いですが、高いです。

 

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こんな感じで、船首にクレーンがあって、コンテナを積み下ろしできます。 

 

あとは、伊豆諸島の中でも南のほうにある八丈島には羽田空港からANAが就航しています。飛行機で行けちゃいます。

 

クリスマスクルーズ2020

 

で、乗ったのは12月。

クリスマスクルーズ2020として売り出されていました。

 

何が違うのかというと、船上甲板に特設ステージが設けられて、そこでマスコットと記念撮影ができたり、フリーアナウンサーが乗り込んでて観光案内をしてくれるとか、一部の二等客室を横浜→東京の乗客専用室として開放したり、などなどです。

 

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クリスマス仕様でこいつが乗ってます。

 

 

乗船券はこの区間の特別料金で、なんと1000円ちょうど。乗りやすい値段なんですねー。

で、二等フリーという種類のチケットなので、部屋や座席は使えません。本来は。けど、今回は使えるように配慮してくれていたわけです。

ちなみに二等船室を使う通常のチケットでも、横浜東京間だけなら1300円くらいらしいです。

 

このチケットは本来は部屋が使えないので、極寒の甲板か船内の通路らへんで1時間半を過ごすことになります。

東京湾上は風が強すぎて、ずっと外にいるのはさすがに死にます。なので、けっこうな人が外が見える中の通路とかでのんびりしてました。

あとは、船内レストランが使えます。ただ、入場は19時15分まで。そんなに広くないし、横浜から乗ったら一瞬なので混んでたら無理です。ちなみに結構並んでましたが、回転もはやそうでした。

 

単に横浜から東京に移動してるだけですから、ほかのブログの記事より短めにいきたいですが、すでに2000字近く。

 

さて、当日の話。

 

横浜の大さん橋

 

横浜での用事が終わり、港へ。

横浜のどこから出航するの?ってなりますが、実は大さん橋です。

 

大さん橋と言えば、国際クルーズ船の寄港地として有名。ここで出入国とかもできますが、今回は単に東京に行くだけです。イミグレは通りません。

 

今年の2月3月には東南アジアクルーズを終えたダイヤモンドプリンセスが1か月くらいずっと泊まってて大変だったあそこが大さん橋です。

↑これ間違いでした。コメントでご指摘いただきありがとうございます。

ダイアモンドプリンセスは大黒だったそうです…

大さん橋でも本牧でもないんですね。

 

横浜の有名な観光地で、上は芝生の広場になっていてくつろげるし、隣は山下公園や赤レンガ倉庫もある最高の立地です。

そこから伊豆諸島にも実は船が出ていたわけです。

 

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大さん橋の入り口。空港みたい。


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大さん橋の中。空港みたい。

 

18:10の出港ですが、17:30くらいに行きました。東海汽船のカウンターでチケットを買います。席なし券なので、予約なしでもまず乗れないことはないと思います。

1000円を支払って、購入。

 

大さん橋内に乗船の列が伸びていきました。最初に乗りたいわけでもないので、暇をつぶしてから17:50頃に列の後ろへ。

列自体は17:45くらいに動き始めて、1階の岸壁へ移動します。一応18:00まではチケットを売っているようです。

 

予想通りですが、めっちゃ人がいました。

みんな東海汽船オタクなわけではなく、ふつうに夜景を眺めたい一般人の方々がたくさん並んでいます。

一部乗り物オタク系の人もいましたが。

 

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窓際に長い列。


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岸壁に、並びます。 

 

大さん橋の2Fから外に出てゆるーいスロープを下って1階へ。

この辺は国際客船が来るときは出国後エリアに変化したりと面白そうなゾーンです。

 

さるびあ丸は17:55くらいには見えてきて、18:00には接岸しました。定刻です。

大さん橋の赤レンガ側の岸壁です。赤レンガ、インターコンチネンタルホテル、コスモワールド、ランドマークタワーなどなど見えてめっちゃきれいです。

 

さるびあ丸に乗船

 

横浜寄港の本来の目的である、伊豆諸島からの下船客が先に来ます。船から20人くらい降りてきました。あんまり利用者は多くありません。

 

そのあと、横浜港からの乗船客が乗り込みます。わかりませんが、ざっと200人以上はいそうです。

 

18:10発ですが、18:10ジャストくらいには全員乗り込みました。

 

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船と、横浜の夜景。

 

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停泊中の船から見るとこんなきれいな夜景が。

赤レンガ、ランドマーク、ワールドポーターズコスモスクエアクイーンズスクエア、インターコンチネンタル、マリーンシャトル 

 

ただ、放送があって他船の入港があるので若干出航が遅れるとのこと。

18:15くらいに動き始めました。

船内は2Fから6Fまであります。共用スペースみたいな場所が全然ないので、船内に乗り込んだ大量の人々はとりあえず6Fの甲板に進みます。

寒いです。

 

 船内にベンチ的な場所はほぼないのが微妙ですが、各階の自動販売機コーナーに若干あります。外は寒いので出航まではそこで待機していました。

 

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若干のベンチがあります。

 

ベイブリッジ

 

大さん橋を出ると左に後ろに赤レンガとかみなとみらい、右後ろには山下公園マリンタワーを眺めながらベイブリッジ方面へ。

18:26にベイブリッジをくぐります。

 

6階甲板のアナウンサーさんが観光案内をやってくれるので、どこで何が見えるかはよくわかります。放送は客室以外の船内に流れるので、暖かいところにいても聞こえます。

ベイブリッジをくぐると、右手に本牧ふ頭。後ろを振り返ればベイブリッジと横浜の夜景が同じフレームに収まる絶景です。

 

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出航して振り返るとこの横浜の景色。

 

 

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船から夜景。

 

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ベイブリッジをくぐります!

 

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 ベイブリッジ越しに横浜が! 

 

船内で探検

 

外は寒いので、しばらく船内へ。

本来なら、客室は使えませんが、さっき言ったように今回は2等の一部が横浜からの乗船客に開放されています。

3階後方の2部屋が横浜からの利用者用になっていました。

 

18:30くらいに行くと、誰もいませんでした。それもそうか。ただ、あんまり大々的に案内をしていないので、そもそも知らない人がほとんどだと思われます。

 

普通ならここで伊豆大島まで過ごすことになるわけです。まぁ一晩なら耐えられますね。コンセントは、端に一つだけです。もう少しプライバシーがほしければ、特2等とかに乗ると二段寝台みたいになっていて、コンセントもあるはずです。

二等には、座席もあります。昼行便だったら座席もありかも?

 

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専用区画。

 

 

 

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 誰もいません。ここで寝るわけです。毛布とかは有料貸し出し。

 

船内設備としては、二等がたくさん、特二等もあります。これで2階から4階の大体が埋め尽くされています。5階は一等とか特一等とか。お部屋みたいになってるんですかね?

バリアフリーの1等は3階4階にもあります。

 

共用設備としては、3階から5階に自動販売機。アルコールももちろん売ってます。

そして、3階にはシャワー室。夜行便にもなるので。ただ、風呂はありません。

昔乗った鹿児島屋久島航路とかは4時間しかないのに風呂ついてたなぁー

 

そして、6階はデッキとレストランです。

 

 

 

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デッキでは、あたたかいものを売ってました。

 

 

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シャワー。きれいそう。

 

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船内中央の案内スペース。

 

 

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階段。

 

 

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現在地が出ます。

 

 

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アルコール販売中!

 

 

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レストランの入り口。入ってはいません。 

 

 

ちなみに、東京湾なので電波は入りますが、3階の客室に行くと圏外になります。一応船内wifiがあるので、インターネットにつながりますが、クソ遅いのでほぼ使い物になりません。

 

共用部屋には一つテレビがあります。他に誰もいないのでお試しで。普通に見れました。東京湾だからか。M-1やってました。

 

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まっちゃん 

 

羽田空港

 

18:50過ぎにまた甲板に行きました。船は東扇島沖を進み、アクアラインの真上らへんを航行中。右には木更津、海ほたる、風の塔が見えます。左には羽田の滑走路。上空には木更津方面から羽田の34L/Rに着陸する飛行機がひっきりなしに飛んでいます。

 

甲板はクソ寒いですが、肉まんとか揚げ物みたいなものを売ってる小さなショップがあります。あったかいので結構売れてました。あとは、船内でカップ麺みたいなのを買って温まるのもいいですね。

 

羽田沖で進行方向を変えます。羽田空港のD滑走路を過ぎると左旋回します。右奥には、浦安方面。東京ゲートブリッジスカイツリー葛西臨海公園などが遠くに見えます。この辺だと、東京タワーとかも右側に見えます。

 

羽田空港の沖合をずっと進みます。19:20くらいには、左に城南島、右に中央防波堤が迫り、だんだん狭いところへ進んでいきます。とはいっても真っ暗なのであんまり陸は見えません。

 

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めっちゃぶれたけど、真上を飛行機が飛びます。

羽田は意外に遠く、よく見えません。

 

 

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5階にも外のスペースがあり、そこにはベンチがあります。ただ、寒すぎてみんなその中の窓から外を眺めています。 

もうすぐ東京です。

 

レインボーブリッジ

 

19:30くらいになると、右にはお台場の船の科学館、前方にはレインボーブリッジが見えます。

お台場の奥のほうには輝いているフジテレビやパレットの観覧車、斜め前にはお台場海浜公園の五輪。

東京ですねーーー

 

19:35にレインボーブリッジをくぐりました。この日は青いライトです。

奥には豊洲や勝どきのタワマン。左には田町らへんのオフィスビルがたくさんあります。

19:40には乗組員が着岸の準備を始め、放送的にも間もなく到着だそうです。

 

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レインボーブリッジ越しに勝どき方面。

 

 


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船のデッキ越しにレインボーブリッジ。 

 

竹芝に到着

 

定刻では19:45着ですが、横浜を出るのが5分遅れたので、19:50くらに着岸するみたいです。

左にはゆりかもめと東京タワーが綺麗に見えます。

右には豊海水産埠頭。そこからまっすぐ清澄通りを進めば自宅ですが、そっちには接岸してくれません。

豊海と竹芝は直線距離はめっちゃ近いですが、海を挟んでいるのでなんか不思議な気分です。

 

左手に竹芝が見えました。橘丸が先に到着しています。

ここで180度回転して、接岸。19:50に着きました。

横浜と違ってここではボーディングブリッジがつけられ、5階から降ります。

横浜では岸壁から3階に乗船しました。

 

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ここは豊海水産埠頭。奥に見えるのが勝どき、晴海です。


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まもなく接岸。

 

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ボーディングブリッジをくっつけます。 

 

降りるときにチケットを回収します。正しい区間乗っているかの確認でしょうね。

そこで失くした人たちが足止めを食らってました。

 

 

竹芝桟橋は、ゆりかもめ竹芝駅から直結ですが、10分くらい歩くと浜松町と大門に行けるので、歩いて大門まで行って大江戸線で帰りましたとさ。