真冬の日本海をフェリーで爆走してきました。
北海道への行き方
北海道に行きたいんですが、飛行機は飽きたので別ルートを考えます。
時間があるならゆっくり行きたいもの。なので新幹線も除外。
そしたらフェリーになったわけです。
北海道に行くフェリーといえば、
名古屋、仙台~苫小牧の太平洋フェリー
大洗~苫小牧の商船三井フェリー
があります。
こちらは太平洋フェリーに乗ったときのやつ。
こちらは商船三井フェリーに乗ったとき。
ということで、こいつらは乗ったことがあるのです。
となると?
開拓したいのは日本海側。
新日本海フェリーが運航しているのですが、路線がいくつもあります。
舞鶴~小樽
新潟~小樽
敦賀~苫小牧東
敦賀、新潟、秋田~苫小牧東
などなどがあります。
で、このどれかに乗りたいなーってなったのですが、私が住んでるのは東京。
あと、北海道着いてから苫小牧東だと結構不便なのもあるので、小樽着がいい。
という条件から、選ばれたのは新潟小樽航路でした!
新潟小樽航路
新潟~小樽航路ですが、週6運航です。
ダイヤは、
新潟12:00→小樽4:30
小樽には早朝到着。トラックドライバー向けダイヤですね。自家用車で乗っててもまぁ良いか。
ただ、車ナシの徒歩乗船には厳しい早朝到着です。
着いたら駅も遠いのでちょい大変です...
一方新潟側はちょうど良い12時出発です。東京を朝に出てからそのまま乗れます。
といっても東京から新潟に来て船に乗り換えて北海道に行くような変態は普通はいません...
港はちょい遠いですが、バスで行けます。
ということで、
東京を朝に出て、昼に新潟から船に乗り、翌朝小樽に着く旅のスタートです。
ただ、前日くらいに新日本海フェリーから連絡が。
「悪天候で新潟港出航が遅れて小樽到着も遅れます」
とのこと。
定刻の12:00出航なら新潟港に11:00には着いておきたいところですが、遅れの連絡が来たので新潟港に12:00くらいに着くように行くことになりましたー
新潟で少し時間に余裕ができたわけです。
ヤバそう...
って感情で当日を迎えるわけです。
まずは、新幹線で新潟へ
新潟に昼に着くには、高速バスだときついので、新幹線です。
東京駅7:04のとき303号新潟行きに乗ります。
乗ったのは2月下旬の休日。上越新幹線。
そう!
スキー客でヤバイです。
ときなので、ガーラ湯沢にはいかない便なのですが、それでも9割乗ってます。
12両編成のE7系なのに。
ハンパない。
ちなみにお隣からは4分前の7:00にガーラ湯沢行きの臨時たにがわが出発しますが、こちらも大盛況。E2系の10両ですが、ぱっと見自由席はほぼ埋まってましたね。
幸いにもお隣には人が来ず、上野、大宮を通り、次は越後湯沢までノンストップです。
昔はくたかに乗り換えて北陸に行くときによく使った駅です。
この日も客の8割は越後湯沢で降りていきました。といっても乗り換えじゃなくてスキー。
それにしても、本当に国境の長いトンネルを抜けた瞬間大雪ですね。
大雪過ぎてこの日上越線の水上~長岡は終日運休でした。それくらいの雪。
越後湯沢を出ると一両に10人もいないくらいになります。ここからは各駅停車。
で、新潟まで買ってたんですが、船の出港時刻が遅くなったのでちょい暇です。
115系のお葬式
新潟でだいぶ減ってしまい、この一か月後に完全引退する115系に乗って新潟へ。
9時頃に、一日一往復だけの6両編成の115系の運用があるので乗ります。
最後まで残っていた115系は3両×7編成。そのうちの2編成がつながってるのがこの列車です。
更新車です。
吉田に着いたらすぐにE129系の新潟行きに接続してるのですが、乗り換えず待ちます。
この次の10時頃の新潟行きなら115系の3両編成なので。
ということで、雪が舞ってる吉田駅で待機し、新潟行きへ。2編成しかない未更新の車内のやつでした。
国鉄を満喫します。
吉田から1時間くらい国鉄気分を味わうと、終点新潟に11時過ぎに到着します。
フェリーターミナルへ
で、ここから新日本海フェリー乗り場へ。
フェリーターミナルに行くバスは一日一本だけで、もう行っちゃってます。
が、フェリーターミナルから徒歩5分くらいのバス停まで行くバスは10分毎くらいに走ってます。
ということで、駅前から新潟空港行きのバスに乗って、フェリーターミナルへ。
12時ちょい前に到着します。
本来なら出港時刻ですが、乗船開始は12:30だそうです。余裕余裕。
腹も減ってるので、港にあるレストランへ。ちょうどお昼は営業してくれています。
日替わりを注文。ビーフシチューにオムライスにいろいろついてておいしかったです。
で、12:30に乗船します。
乗船!
乗船して、まずはお部屋へ。
乗るのはツーリストCです。上段と下段が交互になってる寝台です。
寝台はカーテンを閉じればプライベート空間もできる優れもの。
もちろん、荷物も置けますし、充電もできます。
ツーリストAとツーリストCは、寝台の形自体は同じ(だと思います。)
置いてある布団が若干違う?みたいですが、ほぼ同じ。
ただ、部屋の数が全然違います。ツーリストCは真ん中へんにぽつんと一部屋。で、一番安いので混みます。
ツーリストAはちょい高いですが、部屋はたくさんあるのでおそらくガラガラです。
ただ、ツーリストCでも自分の寝台に入っちゃえば満席でも個室感は変わらないので問題ないわけです。
さて、
船に乗ったら船内探検です。
船内探検
フォワードデッキは冬季は窓がやられないように前が見えなくなってます。
さて、
12:30に船に乗り込んだので、出港はてっきり14時近くかな?って思ってたのですが、13時ちょいには動き出しました。
出港前にはトラックとか車を積み込んでいくのをデッキで眺めていましたが、なんと道北バスの新車を積み込んでました。
富山の三菱ふそうの工場でできたやつを新潟まで回送して積み込んでるのでしょうね。
面白い。
出航
13時には佐渡汽船も出航するのですが、向こうのフェリーが万代港を出港して横をスルーっと抜けていきます。
こちらはゆっくりと始動。
デッキでゆっくりと出航を眺めます。
ただ、風が、寒い。2月の北陸の海です...
新潟港内は波が穏やかですが、港外はめっちゃ波が高いのが見てとれます。
13:20くらいに新潟港の外に出ます。
案の定揺れが激しくなります。上下動。
ただ、今回はこれを見越して酔い止めを飲みました。船に乗る前に飲んだことはなかったのですが、これまで何回か船酔いしたことがあったので...
港を出て船が揺れ始めた時点で、酔い止めパワーが働いてることを感じ始めました。行けそう。
揺れてるけど、暇なので、動画を見ます。
港から出てしばらくの間は地上の電波が入るので。その間に電波を使う暇つぶしはやっておくのです。
14時過ぎにもうちょい船内探検をやって、そのあとは暇つぶしのお昼寝。
船内で過ごす
夕方16時過ぎにお風呂に行ってみます。
船内のモニターで現在地を表示しているので、それでわかります。
あとは、一応船内Wifiもあります。ただ、地上の電波が届かないところではWifiも弱いです。
で、お風呂です。
大揺れのお風呂は、お湯が減ります。
これまで一番揺れたときは、2018年に乗った太平洋フェリー。その時は今回以上にひどくて、お風呂のお湯が半分くらいなくなるくらいの揺れでした。
今回はというと、
お風呂のお湯の上1/3がなくなるくらいの揺れでした。
ただ、お風呂の中で座って位置をホールドはできません。揺れで勝手に体がもってかれます。
そして、新日本海フェリーは、露天風呂付き!!!
極寒の風が強すぎる日本海で、露天風呂に入れるのです。やばい。
お風呂の上から出てる顔はクソ寒いです。一方浴槽の中はあったかい。
まさに露天風呂です。
そしてそして、サウナもあります。
なので、サウナで体をあっためてから極寒の日本海に体をさらすこともできます。
至福のサウナ活動ですねー--
風呂を上がったら、夕食タイムです。
夕食
船内にはもちろんレストランもあります!
新日本海フェリーのレストランはバイキングではありません。
商船三井フェリーとか太平洋フェリーはバイキングなのですが。。。
こちらは定食方式です。
なので、無難においしいそうなザンギ定食を注文。
大学の学食みたいな方式で定食の皿が順番に積まれていきます。
味は、普通。
夕飯をサクッと食べた後、現在地を見ると、男鹿半島沖でした。
新潟を出港して6時間かからないくらいで秋田まで来るんですね。まぁまぁなスピードだー
就寝まで
ここで、外に出てみます。冬なのでもう真っ暗。
船の上以外は360度真っ暗。不気味です...
このあとどう暇をつぶしたか覚えてないんですが、多分もう一回お風呂入って、なんかグダグダしてたと思います。
21時過ぎには津軽半島の西のほうを航行中でした。
この船は、定刻だと4:30に小樽港に着きます。
早すぎです。
ただ、この日は出港が1時間遅れて、日本海も悪天候なので、小樽港入港は6時頃とのことでした。
6時頃でもまだまだ早いので、早寝をするために22時くらいにはもうお布団に入りました。
翌朝、小樽港入港
5:30に起きたらもう小樽港の近くまで来てます。
急いで荷物をまとめて、デッキに出てみたり。
進行方向右側には街明かりが見えます。あれが小樽! 北海道!
そして、寒い。
新潟より、寒い。
2月の北海道の朝6時はクソ寒いです。
6時ぴったりくらいに小樽港に着岸しました。
降ります。
この小樽港、最寄り駅から徒歩20分くらいです。
でかい荷物をもって大雪の北海道の大地を歩くのは大変なので、タクシー移動をします。
ただ、タクシーは港にいません。
港に着いてから呼びます。大体5分くらいで来てくれたので良心的です。
タクシーで5分くらい、料金は1000円未満で小樽築港駅に着きました。
そして、すぐに札幌へ移動します。船が遅れてくれたおかげで始発を待つ必要がないのです!!!
ただ、この日は北海道は大荒れ。前夜は新千歳空港への全交通手段が寸断され、空港に大量の人が抑留された日。札幌圏の鉄道も全運休。
その翌日なので、間引き運転でした。が、札幌行きはちょうど来たので乗れました!
ということで大荒れの日本海も超え、大荒れの北海道の鉄道にも無事乗れ、札幌へ着きましたとさ。