去年秋に開業した西九州新幹線に乗ってきました。
- 乗るまでの経緯
- 新幹線開業前の長崎
- 西九州新幹線の特徴
- 福岡長崎間の競合
- お値段
- 博多出発まで
- 博多駅で乗車
- 出発~武雄温泉へ
- 武雄温泉で乗り換え
- いよいよ西九州新幹線を満喫
- 長崎駅にて
- あの頃の長崎駅
乗るまでの経緯
なぜ乗ったかというと、以下の①から⑤の順の思考。
①九州に行きたかった
②行きは東京九州フェリーに乗ったので博多に泊まった
③帰りはソラシドエアにマイルで乗りたかった
④いい時間の飛行機は長崎しか空いてなかった
⑤長崎に行くならバスより新しい新幹線に乗りたかった
ということで、博多から長崎へ移動することになり、新幹線に乗りました。
新幹線開業前の長崎
・2020 佐世保
・2019 佐世保と長崎
・2017 島原と長崎
・2014 長崎
ということで、新幹線開業後初です。
2019年は車で長崎にちょっと寄っただけなので、長崎駅に行くのは実に2017年以来。
その頃は新幹線の工事もやってないような頃だったので、行ったらびっくりな6年ぶりの長崎駅訪問だったわけです。
冒頭の写真も長崎駅ですが、まったく別駅みたい。
新幹線開業前の長崎への行き方と言えば、特急かもめ。
博多から長崎まで30分毎くらいで走っています。昼間は1時間毎になってるところもありましたが。
車両は最近は885系の6両の白いかもめか、787系の6両 or 8両の黒いかもめ。どちらもJR九州らしい車両ですが、885系はカーブ通過性能とかが良いので、787系よりは速かったです。
で、所要時間はちょうど2時間くらいでした。
早いやん。新幹線要らんくね?
とも思いつつ新幹線が開業しました。
西九州新幹線の特徴
開業後は博多長崎間を1時間20分から1時間30分くらいで行けるようになりました。
ちょい早くなったけど、新幹線そこまで要るか?
という感じの時短ですね。
そして、一部区間のみの開業。
博多から長崎は直通2時間から、乗り換え1.5時間になったわけです。。
ほんとなら長崎から博多まで新幹線が開業して1時間を切るくらいになる予定っぽいですが、まったく開業予定がありません!!!
佐賀県内はルートやお金の問題が山積していて、着工してすらいない状況。これじゃあ博多から長崎の全線開業は全く見通せませんねー
ということで、今後しばらくは長崎まで行くときにお乗り換え必須となってしまいます。
が、それでも長崎に新幹線が出来たのは革命的。びっくり。
オタクとしても乗りたくなったので乗るわけです。
新幹線の設備ですが、JR九州お得意のグッドなデザインなので素晴らしいです。
途中まで行く在来線のリレーかもめは、787系か885系なので、車両にもよりますが広々フカフカのJR九州の革シートに座れたり。乗った885系には窓側席にコンセントもしっかりついてました。
そして、乗り換え先の新幹線は最新のN700Sなので、全席にコンセント完備。
指定席なら東海道新幹線のグリーン車並みの座席幅で、2-2配置です。自由席は、他の新幹線と同様の2-3配置。それでも普通に広々しています。
その新幹線ですが、そもそも既存の長崎本線とだいぶルートが違います。
以前は肥前山口(今は改名されて江北)から海沿いに南下していましたが、新幹線開業後は西へ進んで武雄温泉へ進みます。ここで、リレーかもめから新幹線かもめへの乗り換え。ここからが新しい新幹線区間。
新幹線は、鉄道が通っていなかった嬉野を通り、大村も経由します。なので、武雄温泉や嬉野温泉、さらに大村地区にとっては博多や長崎へのアクセスがめっちゃ向上したのではないでしょうか。
とは言っても長崎自動車道がほぼ並行してるのでバスや車をつかえば解決なんですけどね。
大村インターとかは、バス停もあるし。
逆に、旧長崎本線沿いは高速道路も特急もない状態になってしまったので、逆に不便さが増した?かもしれません。が、そもそもそんなに大きい街もないので影響は限定的か?という感じ。
福岡長崎間の競合
ちなみに、福岡から長崎へは高速バスもたくさんあります。
天神と博多と福岡空港から長崎まで、九州号という高速バスが走ってます。
1時間に2~3本の充実本数。天神から長崎までスーパーノンストップなら2時間半くらいです。
こちらは、福岡側で天神から出られるのが大きいです。
新幹線になって通らなくなった浦上の方でも降りれるのも良いですね。
一部便は嬉野とか大村とかも寄ります。まさに新幹線と同じルート。
さらにさらに、基山バス停では九州道の熊本とか鹿児島とか宮崎方面のバスへ乗り換えられるのもポイント。乗り換えなら新幹線でも新鳥栖駅で可能ですが。
こちらは設備としては、4列シート、トイレ、コンセント付き。最低限の設備が付いた、標準的な中距離バスという感じ。
お値段
そして、気になるのはお値段比較。
新幹線だと、指定席が6050円、自由席が5520円
ネット予約で指定席は4200円になります。クソ安くなる。
さらに、3日前まで予約限定のネット早得3を使うと3600円まで下がります。
ネット前提であれば割と安いですねー
そして、今回予約したのは、おためし!かもめネット早得7。
7日前までの予約でなんと3200円になります。通常のほぼ半額。
これなら新幹線に乗ろうってなりますね!
なので、これで乗ったのですが、割引切符がなかったらおそらく私は高速バスに乗っていたかも?
一方の高速バスは、なんと通常2900円。
4枚綴りのWEB回数券を使えばなんと2250円/回まで安くなります。
新幹線の割引を駆使するよりも安いし、長崎側は浦上に行けたり、福岡側は天神に行けるので、まだまだ値段だけなら勝算がありそうです。
博多出発まで
さて、当日の話。
の前に前日の話。
前日夜に博多駅に着いたので、その日のうちにネット予約した切符の受け取りをします。
博多駅のネット切符受け取りはめっちゃ混むとの噂だったので。
並びはしませんでしたが、夜22時過ぎでもまぁまぁ人がいました。
当日は博多駅へ行く前に、まず地下街でラーメン。
朝ラー!!!
調子に乗って替え玉も。
なお、これが原因か分かりませんが、このあとお腹が痛くなりました。
10:04発の特急リレーかもめに乗る予定だったので、9:50過ぎに博多駅へ。
改札を入ったところのファミリーマートで飲み物を買い、3/4番ホームへ。
博多駅で乗車
3番線には10:00の大分行きソニック。青い883系。さらに向かいの2番線には到着した白い885系。かもめかな?
さらにさらに、6番線には10:11発の特急ゆふいんの森別府行き。
そしてそして、こちら4番線には10:04の特急リレーかもめ17号長崎行きがいます。
そう!
リレーかもめ号は、実際には武雄温泉駅で新幹線に乗り換えて長崎に行かなきゃいけないのですが、案内上は長崎行きとしています。
ということでこれは長崎行き。
ちょっと前まではほんとに長崎に行ったのに、今は行きません。
885系の6両編成で、1号車前方はグリーン車。1号車から3号車が指定席で、後ろ4号車から6号車が自由席です。
乗ったのは1号車の指定席窓側。
混んでます。お隣はいませんが、結局鳥栖で乗ってきました。
8割くらいは乗ってますね。大盛況!!!
で、885系ですが、頭上の収納スペースがくそちっちゃいです。スーツケースは置けません。
なので、端に荷物置き場が用意されていました。
もとソニックの車両で、今はかもめにも使われてますが、車内の表示はそのまま。
出発~武雄温泉へ
10:04の定刻に博多を定刻で出発して、お隣の竹下まではのろのろ。
竹下を通過してからスピードを上げて鹿児島本線を爆走します。
二日市も通過し、鳥栖の手前でまた減速。
で、さっき言ったように鳥栖でお隣にもお客さんが。
駅前にはスタジアムがよく見えます。
鳥栖からは長崎本線に入り、すぐに新鳥栖。こちらでも少しお客さんが乗ってきます。
新鳥栖からは再び長崎本線を爆走し、佐賀にまた2分遅れで到着。
ここまで博多から36分。佐賀的には新幹線必要ないですね~
佐賀では、1/4くらいの人が降りますが、1/4くらいの人が乗ってきました。さすが県庁所在地。
遅れたまま出発して、次はもう終点の武雄温泉です。
乗っているのはリレーかもめ17号。最速列車です。
なので、途中の二日市や、この先の江北を通過していきます。一部のリレーかもめはこの辺も停まるのですが。
で、通過する江北は、旧長崎本線の長崎方面と、佐世保線の佐世保方面の分岐駅。ちょっと前まで肥前山口駅だったのですが、いつの間にか名前が変わりました。
江北を通過したらあっという間に武雄温泉です。そのまま2分遅れで、武雄温泉駅の新幹線ホームに滑り込みました。
ここからが見もの。
リレーかもめは時刻表上、3分で新幹線かもめに接続しています。
同じホームの向かい側に新幹線は停車中。間に改札はありません。
なので、降りてちょい歩いて向かいの列車に乗るだけです。
とは言っても3分がギリギリ。2分遅れで来たら1分しかありません。
武雄温泉で乗り換え
さすがに間に合わないので、駅員は人々に乗り換えを急かします。
ただ、結局新幹線つばめ17号は1分遅れで武雄温泉を出発しました。
ここから長崎はもうほんとすぐです。新幹線は爆速。
今乗っているかもめ17号は最速なので、途中は諫早にしか停まりません。
いよいよ西九州新幹線を満喫
武雄温泉を出発するとすぐトンネルに入り、たった4分後には新駅の嬉野温泉を通過します。
そこからトンネルを抜けると右手には海! 大村湾です。
嬉野温泉を通過して5分後にはすぐに新大村を通過します。武雄温泉からたった9分。この新大村は、長崎空港の最寄りです。長崎道の大村ICも近く、高速道路で長崎市内までは30分ほど。
一方こちらは新大村を通過してから長崎までは14分。速い! けど高速道路でもいい感。
新大村を通過してちょっとしたらもう減速をして、諫早到着の放送が流れます。
おなじみの東海道新幹線と同じ声、同じ案内表示で、次は諫早と言われるのは違和感がヤバいですねー。
定刻11:15のところを11:16に1分遅れで到着しました。
諫早駅は意外にも高架ではなく地上でした。すぐ隣には在来線ホームもあります。
諫早から長崎は所要時間8分。あっという間です。
ほぼずっとトンネルを突っ切って、長崎駅のギリ手前までまっすぐ進みます。諫早を出てほどなく、長崎の到着放送も流れます。
だいぶスピードが落ちてきたころ、トンネルを出て左にカーブすると、左の車窓には長崎の路面電車が見えました。と思ったらもうすぐそこが長崎駅です。
ゆっくりと終点の長崎に1分遅れのまま到着しました。
長崎駅にて
着いてびっくり。地上時代の長崎駅しか知らなかったので、まるで別の駅。
というか別の駅です。そもそも駅の位置が西側に移転しています。
あの頃の長崎駅
昔車両基地だったところに高架の在来線ホームと新幹線ホームを作っていて、もとあった地上の長崎駅の跡地は今工事中。
駅を出てから位置関係がつかめず違和感があったのは当然のことでした。
もともとの駅は頭端式で、先っちょの改札を出るとアミュプラザがあったのですが、そのアミュプラザはだいぶ駅から遠くなってしまいました。
工事中なこともあり、だいぶ遠回りで5分近く歩かないといけない位置。代わりに新駅の真下にお土産売り場などなどが充実していました。
アミュプラザが遠くなったので、当然高速バスターミナルや、路面電車の乗り場もめっちゃ遠くなっています。大変だ~
空港行きの高速バスに乗るときは10分前には駅を出ないと間に合わないですね。てかそもそも場所が分かりづらいので注意しましょう。
私は、駅に着いたら荷物を預け、そのまま市内へ出かけましたとさ。