へんな旅行記

乗り物オタクが脳内で思ってることを全部垂れ流すブログです。

特急宗谷 札幌→稚内乗車記

特急宗谷で札幌から稚内まで乗りとおしました!

 

こちらの車両!

 

札幌から稚内へは今は1往復しか直通が走っていません。

 

ちょっと昔は3往復くらい走ってたんですけどね。

キハ261系 スーパー宗谷×2往復

キハ183系 サロベツ×1往復

 

さらにもうちょっと前には、夜行の利尻も走ってました。

キハ183に14系寝台車を組み込んだ編成。15年前くらいまでかな?

 

ただ、JR北海道の例の一件(283系炎上)以降車両を酷使しないような方針になったからか、運行体系が変わりました。

 

今は、

札幌~稚内

キハ261系 宗谷1往復

旭川稚内

キハ261系 サロベツ1往復

 

ということで全列車キハ261系です。

さらに、札幌~旭川間はライラックとカムイに接続する形で基本的には旭川折り返しに。

これで、3往復2運用に抑えることができました。

 

このキハ261系、編成は4両が基本。

4両編成が3本あり、さらに付属の2両編成が1本あります。

4両編成は2両ずつにバラすことができ、繁忙期には4+2の6両編成を2本作り上げることができます。

逆に普段は1本は予備。

 

ちなみにコロナで需要が減っているのでほぼ全期間4両で走ってます。

 

それでも、鹿にぶつかったりして故障がちょいちょいあるので、そういう時はノースレインボーエクスプレスとか、はまなす編成とか、ラベンダー編成で代走が入ります。

 

特に、この7月とかは定期代走ではまなす編成が2運用の片方に入ってました。

 

ラベンダー編成は冬に乗りました。

 

taiwankaeritai.hatenablog.com

 

 

そんな感じでけっこう過酷な運用なので余裕をもって使われているのがキハ261系なのです。

 

で、キハ261系って言うと0番台は宗谷に使ってるやつですが、メインはむしろ1000番台です。

あちらは140両以上いるらしく、ついに釧路方面のおおぞらと函館方面の北斗を全部置き換えるに至ってます。

一方こちらは14両。0番台よりも1000番台のほうが10倍以上の大所帯になりました。

 

0番台はもう20年以上使われている古参、1000番台は古いやつは10年以上の車両もありますが、最新のは今も製造中というながーい間作ってる車両になるわけです。

 

こちらが1000番台

 

そんなこんなの、少数派でなかなか乗る機会もないキハ261の0番台に乗る旅の始まりです。

札幌で乗るには朝のコレか、夜11時過ぎの到着便だけですからねー

 

 

特急宗谷の札幌駅出発は7:30

ということで東京住みの私は前日に札幌に到着しておきます。

 

金曜日夜最終便のJL531で羽田から新千歳へ。

新千歳には定刻に着いて、22:35の快速エアポートで札幌へ。

これが大誤算。

新千歳の駅では一つも案内してなかったのですが、この日の千歳線は人身事故で乱れまくり。

途中の通過駅の島松に謎に停車したのを皮切りに、北広島、上野幌と長時間停車。快速なのでドアが開くのは北広島だけですが、駅間には停まらず通過駅にだけ停まる運用なのですね。

 

ということで前の列車が前の駅を出るまでは永遠に出発できない方式で、新札幌の時点で30分遅れ。ここで札幌までどれだけかかるか分からないので見切りをつけて地下鉄に乗り換え、大通で東豊線に乗り換え終電一本前でさっぽろ駅へ。

 

新札幌で30分遅れ

 

東豊線にはBIGBOSS

 

結局0時を過ぎました。

ちなみにエアポートに真っすぐ乗ってた方が若干札幌に早く着いたみたいです。が、この日のお宿は東豊線さっぽろ駅のそばのANAクラウンプラザ。なのでOK。

 

この日の大正解は新千歳22:25の市内行きリムジンバスでしたね。普段なら70分以上かかるので敬遠してますが、遅れてる快速エアポートよりは断然早い。しかもANAクラウンプラザの目の前に到着するし。

 

この日ANAクラウンプラザに着いたときにちょうど新千歳空港22:55の空港バスが発車していきました。

 

ということで、0時過ぎに着いたのに翌朝は6時起き。7:30の特急に乗るので。

ちょっともったいない。

 

翌朝は、6時に起きて、ホテル朝食。6時からやっててありがたいのですが、6時から大混雑ですごいっすねー--

 

ちなみに今回のANAクラウン、実質無料。

Trip.comのサッポロ割でなぜか5000円で出てて、そこからサッポロ割3000円が引かれて、クーポン2000円もついてくるので。

ヤバい。

 

クーポン

 

朝飯食ったら7時頃にホテルをでて、札幌駅へ歩きます。徒歩7分ほど。

 

駅でお買い物をしたりして、ホームへ。

7:20頃に8番線に上がると、ちょうど手稲方から宗谷が入線してきました。

この日は基本の4両。

 

一番後ろの4号車だけ行列です。

自由席が1両だけなので...

 

なんと、特急カムイなら自由席が4両もある札幌~旭川間を走るので、自由席需要は旺盛。しかも朝7:30。それに対して宗谷には自由席が1両しかありません。

しかも、前後にカムイもライラックも走っていません。

こんなこともあって札幌乗り入れが減ったのでしょうかね。

 

自由席はぱっと見7割くらいの乗車率。

一方こちらの3号車指定席は40%ほど。一人で乗れば2席使えるパターンです。

ちなみに1号車に9席だけあるグリーン車は事前に空席案内見てたら満席でした。やっぱり5時間以上走る長距離列車ですからね。

 

入線

HET261

 

稚内行き

 

ちなみに、夜行のサンライズを除くと、日本で2番目に長い特急らしいです。

1番は博多~宮崎空港にちりんシーガイア

ただ、あちらはソニックとにちりんをつなげて一日1本だけ長距離走ってるような感じで、乗りとおす人もそこまで多くないイメージ。そもそも博多から宮崎に行くなら高速バスとか、新幹線+高速バスを使うのがメインです。

 

しかし!

こちら宗谷は正真正銘都市間輸送。高速バスのほうが早いとかありません。一応高速わっかない号は走ってますが、特急より時間かかるはずです。

なので、乗りとおす客が非常に多い。私の前の人も後ろの人も札幌から稚内まで乗りとおしてました。

その時間なんと5時間10分。

 

時間で言えば、新幹線で東京から博多を乗り通すより長いです。

 

そして、距離的にも品川から仙台を直通する特急ひたちよりも長距離らしいです。

品川仙台の在来線特急って聞くと相当長距離ですが、それを超えるって、やばい。

 

そんな特急列車なので、まぁグリーン車は満席なのでしょうね。

 

列車に乗り込んで、出発を待ちます。

 

お座席

 

そして、7:30ぴったりに札幌駅8番線を出ます。

ここでも見どころが。

 

札幌駅6番線からは7:30ぴったりに室蘭行き特急すずらん1号が出ます。

札幌を出てから白石の先までしばらく線路は並走します。

 

なので、運が良ければずっと5分以上並走なのです!

 

さて、今日は?というと、

すずらん1号が若干早く出たものの、そこから宗谷が追い上げていきます。

そして、札幌を出て30秒ほどくらいからこっちの加速のほうが早いのか、追い抜いてしまいました。

たぶん向こうはポイント通過とかの関係でしばらく徐行してたのでしょう。

 

ということで、並走はちょっとだけ。順調に加速していきます。

5分ちょいたつと、新札幌が近づく手前でこちらは左に大きくカーブし、野幌方面へ。

 

江別とか札幌のベッドタウンをぶっ飛ばしていきます。

気動車ですが、パワフルな走り。110km/hくらいで流していきます。

10年ちょい前までは、130km/hでぶっ飛ばしてたのですが、車両に良くないのでセーブ中。

 

札幌から30分しないくらいで岩見沢に到着。特急で行くと非常に速いです。

自由席はちょいちょい降りる人がいますが、指定席はむしろ乗る人のほうが多め。

といっても一桁人数ですが。

 

旭川まではカムイやライラックと同じ停車駅です。

札幌、岩見沢美唄、砂川、滝川、深川、旭川

 

気動車特急はのろいの美唄や砂川を飛ばすこともあるのですが、朝の大事な列車なので全部停まります。

ただ、美唄、砂川はほとんど乗降なし。

 

砂川~

 

深川で自由席から5人くらい降りていきました。

 

一方こちら指定席はほぼ降りる人はいません。さすが長距離特化型。岩見沢で乗ってきただけという感じ。

 

深川~

 

旭川は8:58到着です。カムイとかライラックの電車特急だったら札幌から1:25で着くので8:55になるはずで、ちょっと余裕め。

ただ、10年前くらいのダイヤなら札幌旭川間1:20でした。だいぶ余裕ダイヤ。

 

まもなく旭川

宗谷は、旭川の手前の礼文駅らへんからだいぶのろのろ。礼文を8:53くらいに通過して、旭川駅到着放送も流れてから旭川駅が8:56くらいには見えて、そこからゆっくり旭川駅に滑り込みました。

 

さすがに途中で一番でかい駅なので、指定席からも各車両5人ずつくらい降りました。

で、同じくらい乗りました。

自由席はもうちょい出入りが激しかったようです。

 

旭川

向かいにはDECMO

 

旭川はちょうど9時発。

出てすぐの永山で、なよろ2号とすれ違い。あちらはキハ40の1両。

 

名寄までは、和寒、士別、名寄の順。

 

このへんで車内をふらふら

 

先頭車はキロハ261-201

キロハ261は3両いますが、おそらくトップナンバー

 

銘板 1999年製

 

士別では、稚内を早朝に出たサロベツ2号とすれ違い。あちらは旭川までです。

この日ははまなす編成での運行。ピンク色が輝いてました。

 

ピンク!

 

士別から山を抜けて広々とした街に出ると、名寄に到着です。めっちゃ定刻。

指定席と自由席ともに2人ずつくらい降りて行ったように見えました。

 

名寄!

 

名寄を出ると本格的に山奥に突っ込みます。電波も圏外になりがち。

 

名寄の先は、

美深、音威子府天塩中川幌延、豊富、南稚内稚内の順に停まります。

 

稚内までのまぁまぁでかい駅って、音威子府くらいですかね。

 

その音威子府には10:42に到着。駅の外には宗谷バスの路線車が。

おそらく11:20の稚内行き。

音威子府から4時間半かけて稚内まで。オホーツク海側の浜頓別、猿払とかを通って、宗谷岬も経由して稚内へ行く超長距離路線バスです。

けど車内は普通の薄っぺらい座席。

 

このイカれてるバスも今や一日一往復に減ってしまったみたいです。乗るなら今のうち。

宗谷バス

音威子府

その路線バスが4.5時間かけていく区間をこちらの特急は2時間で進みます。

 

というか札幌から3時間40分かかって音威子府まで来たのにまだ2時間もあります。長い。

 

音威子府から天塩中川は、進行方向を西に変え、川沿いをグネグネと進みます。

何もない電波も来ない山奥を、ひたすら進む。北海道感がやばいです。

 

11:13に天塩中川に着いて、1人降りました。

ここからまた山を進み、次は幌延

ナチュラルに次の駅まで30分くらいずつかかる田舎感。

 

幌延に11:46に到着。ここも定刻。

反対からはキハ54の普通列車が来ました。士別以来のすれ違い列車です。

本当にこの区間は列車本数が少ないので。

 

幌延

 

幌延を出ると、山は終わってだいぶ開けた感じの景色になります。

沿線には牧草ロールと放牧された牛たちがたくさん。北海道ですねー

 

牧草ロールがたくさん

 

幌延からしばらく行くと、実質最後の途中駅である豊富に到着。

豊富温泉が有名な街。

ということで5人くらい乗ってきました。降りたのは2人。

 

豊富

 

ここで、ちょうどお昼の12時です。

 

豊富を出ると、次の南稚内まではまた35分もかかります。遠い。

ただ、絶景が広がります。

 

南稚内に近づいて、抜海駅を過ぎると、左側の車窓には日本海が見えてきます。絶景。

その先には利尻富士とかも見えるっぽいです。が、この日はそこまででもない。

 

そして、もう海だけじゃなくて陸が北海道すぎます。原野って感じ。

 

ついに見えてきた日本海

 

海が見えなくなると、まもなく南稚内です。ここまで来たらもう稚内南稚内も同じ。

市内のちょっと南のほうの繁華街が南稚内。ちょっと北のほうの繁華街が稚内

 

南稚内には12:36に1分遅れで到着しました。

ちょい降りましたが、大体の人は稚内まで行くみたいです。

 

南稚内を出ると、すぐに終着への到着放送。

市内を4分だけ走ったら稚内に着きます。

 

降りる準備を始めて、最後ノロノロ頭端式ホームに突っ込んだら稚内到着です。

 

稚内駅は1面1線。列車1本しか入れません。

なので、夜とかは回送で南稚内の車庫に行きます。

 

ちょっと前には、稚内駅はもうちょい北にあって、線路も何本かあったのですが、簡素化されました。

それと同時に道の駅と映画館とバスターミナルが一体に整備されて、今の稚内駅になりました。

 

稚内駅に降りると、いたるところに最北端の文字。いろいろ写真を撮ります。

 

着いた

東京から1547.9km

日本最北端

 

 

で、一番前の改札は有人改札1レーンだけ。

降りた人は急がずに、ゆっくりと改札を抜けていきます。

 

最北端の線路

 

改札を出るとそこは道の駅。目の前はバスターミナル。よくまとまってます。

建物の二階は、映画館。

 

そして、このあとのフェリーターミナルへ向かうのでした。