海外空港撮影地ガイドシリーズ第四弾
香港に続いて東アジアのハブ、ソウル仁川空港編です。
日本ではあまり見られないカリッタをはじめとするカーゴが充実しているほか、大韓、アシアナ自体の保有機材も面白く、撮ってて飽きない空港です。
ただ、これまで紹介したロサンゼルス、ロンドン、香港はいずれも滑走路が東西方向だったのに対して、ソウルは成田や羽田のように南北方向なため、昼間に光線が悪くなるという欠点があります。
①第一ターミナル南側の立体駐車場屋上
光線:午後
対象:33R着陸機
ソウル仁川空港はソウルの2つの空港のうちの一つ。国際線に特化しています。もうひとつは金浦空港。仁川より市内に近いです。ソウル駅から20分ほど。
ただ、仁川空港もそんなに遠くなく、直通列車なら40分ほどで行けます。成田よりはだいぶ近いです。
アジアのハブな仁川空港は、大韓航空とアシアナ航空が日本のかなりの空港に(地方空港まで)便を飛ばしているので、日本の地方から世界各地に行くなら羽田や成田に行くより仁川から乗り継いだほうが楽だったりもします。
大韓やアシアナはJALやANAよりも世界の就航都市が多く、その点でも便利です。あとは、A380や747にも乗れちゃうのがオタク的には最高なんです。
そんなこと言ってますが、私自身は韓国行くときはLCCばっかりです。
片道1万かかりません。大阪より安いです。ということで気軽に遠征できちゃうんです!
空港の撮影の話に戻ると、滑走路は3つ並行していて、東側に15R/33Lと15L/33R、西側に16/34があります。15R/33Lは離陸、15L/33Rは着陸専用で、16/34は時間帯によって使い分けているっていう感じの運用です。
この撮影地は、北風運用のときに33Rに降りる飛行機を撮影できます。ただ、西側から狙うので、昼以降じゃないと光線が悪いです。一番いいのは夕方です。
アクセスはめっちゃ良くて、第一ターミナルから駐車場まで通路がつながってるので、5分ほどそこを歩いて、駐車場の屋上に出て一番東側まで歩くと着きます。車の出入りの邪魔にならないようにしましょう。
既にチェックインをして荷物を預けてれば国際線出発の1時間前まで撮影しててもギリいけます。ただ、出国検査が混んでると危ないのでやらないことをお勧めします。私はと言えば、ファストレーン使えたので、ギリを攻めました。
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時刻:17:30頃
レンズ:320mm
ちょっと望遠が必要です。大型機で300mm以上要ります。もっと近づいて撮るにはターミナルから遠いところに行く必要があります... 背景にはマンションや山を絡められます。
時刻:17:30頃
レンズ:300mm
韓国は日本と時差がないですが、日本より西にあるので日没が東京より30分以上遅いのです。なので、夏とかなら19時くらいでも明るいです。夕方の撮影には向いています。
夕方には北米便を中心に大型機がたくさん来るのでねらい目です。
時刻:17:30頃
レンズ:250mm
仁川の市街地のほうを背景に撮ることもできます。
②パラダイスシティ裏側の路上
光線:11時前くらいまで
対象:34着陸機
午前中専用撮影地です。12時くらいにダメ元で行きましたが、ダメでした。
あと、午前中の34着陸機は少ないのであんまり使えません。
アクセスは、空港の第一ターミナルから歩いて20分くらいか、パラダイスシティというリゾートホテルまで無料送迎バスorリニアモーターカーが走っているのでそれでパラダイスシティに行き、そこから歩いて5分ほどです。
パラダイスシティは泊まるのも最高なホテルだし、カジノ併設です。日本語も対応しています。なので、飛行機の撮影の合間にカジノができます。なんと優雅な。初回とかならクーポンで遊べるので無課金からお金を錬成できます。
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時刻:12:30
レンズ:140mm
ルフトハンザの747を狙ったのですが、逆光です。この裏側に回るほどの時間がなかったのでここで撮りました。きっと朝なら順光です。
③第一ターミナル出発階車寄せの東端
光線:午後
対象:33R着陸機
①と似た位置ですが、よりターミナルに近いです。というかターミナル直結。
時間がない時のお手軽撮影地です。が、障害物的に真横は撮れません。斜めから飛行機を望遠で狙う形になります。
アクセスは言うまでもなく、ターミナル1の出発階を一番端まで歩き、外にちょろっと出たところです。歩道から撮れます。
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時刻:16:30頃
レンズ:400mm
望遠が必要になります。が、お手軽に山バックでいい光線で撮れます。日本に変える飛行機に乗る前にちょちょいと撮影できます。
④仁川空港展望台
光線:午後
対象:34/16離着陸機
仁川空港西側の高台にある、空港を見渡せる展望台のような施設があります。そこです。
アクセスが悪く、空港の第一ターミナルから306番のバスに乗るか、タクシーで行きます。バスは20分間隔ですが、時刻表は確かないので、運が悪いと20分待ちです。タクシーも1000円しないくらいなのでタクシーもありです。
バスならT money(ソウルのICカード)も使えます。自分が行ったときは残額がなくて現金で払いましたが、外国のバスっていくらか分からないから現金で乗りたくないですね。
このポイントは滑走路の真ん中あたりの横なので、飛んでる飛行機は撮れません。なのであんまり魅力的ではないですが、34/16の飛行機を真横から順光で撮ることはできます。12時以降の、午後に訪れればいい光線です。あとは、空港全体が見渡せるので、飛行機の動きとか眺めてるだけでも楽しいです。
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時刻:15:30頃
レンズ:300mm
ソウルで紹介している撮影地は望遠の場所ばかりですね。近づいて撮れる場所もあるんですけどあんまり自分が行けてないです。タッチダウンが撮れます。ここは光線は最高です。
時刻:16:00頃
レンズ:230mm
真横よりちょっと後ろ気味で撮ると、停まっている多くの飛行機と絡めて撮れます。一番奥にはPOLARのカーゴも見えます。
時刻:15:30頃
レンズ:250mm
少し斜めに撮ると、第一ターミナルのサテライトに停まる飛行機と絡められます。サテライトはLCCが多く、この時はイースターだらけでした。奥のほうは大韓航空カーゴだらけです。
時刻:15:30頃
レンズ:250mm
望遠が足りないので一個一個の機体は撮れませんが、ターミナルに停まる機体を写せます。奥にいるのはルフトハンザの747-400です。
時刻:16:00頃
レンズ:250mm
第二ターミナルは平昌五輪のちょっと前にできた新しいターミナルで、大韓航空やスカイチーム系の航空会社が移ってきました。この時は開業直後でほぼ大韓航空に占められており、青い機体が大量に写せました。
⑤第二ターミナル出発階車寄せ東端
光線:午後
対象:33L離陸機
2018年にできた仁川空港第二ターミナルの車を停めるところから撮れます。
ロンドンヒースロー空港の第五ターミナルみたいに、滑走路の端の横にターミナルがあるので、浮き上がった飛行機を手軽に撮ることができるのです。第二ターミナルは第一ターミナルより発着は少ないので、落ち着いて撮影することができます。
アクセスは言うまでもなく、第二ターミナルの出発階を東に歩き、外に出て端まで行くだけです。第二ターミナルは、第一ターミナルからバスで20分くらいかかります。バスは空港の外側をグルーっと回るのでめっちゃ時間かかります。
市内から来た鉄道だと、第一ターミナルの次が終点の第二ターミナルですが、こちらも遠回りするので5分以上かかります。
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時刻:15:00頃
レンズ:350mm
小型機は上りが早く、ギア閉め状態でいい感じに撮れます。仁川はアジアの近距離便を中心に小型機も多く離発着しています。
時刻:15:30頃
レンズ:230mm
中型機だと少し上りが遅くなり、ギアが閉まらない程度の位置での撮影になります。
時刻:15:30頃
レンズ:190mm
大型機だと上がりが低く、地面から離れた瞬間とかの写真が撮れます。とりわけA380の北米便は低く上がります。順光の午後にも、ヨーロッパ、アメリカ方面にアシアナと大韓の数機のA380の離陸があります。
時刻:16:00
レンズ:210mm
ルフトハンザの747-400は午後の仁川の目玉と言っても過言ではありません。ここならめっちゃいい光線で上がりが撮れます。
時刻:15:30
レンズ:160mm
33Rに着陸した飛行機は、33Lを横断したあと、誘導路を通って行くので、ここでは着陸機のタキシングも撮れます。手前を通るのでそこまで望遠も必要はありません。
時刻:16:00頃
レンズ:270mm
A380が連続で降りてきて、着陸のA380とタキシングのA380を絡められました。日本じゃありえないほどたくさんのA380がいるソウルならではです。
時刻:15:00頃
レンズ:120mm
大韓航空の整備庫みたいなのが北側にあり、そこから第二ターミナルへトーイングされる機材も撮れます。
時刻:15:30頃
レンズ:250mm
空港の東側は貨物ゾーンです。南のほうは大韓、アシアナなどが大量にいて、北のほうにはFedexやPolarなどがいます。日本でもおなじみのPolarもここでは大量に並んでいるのが撮れます。
まとめ
午後撮影地ばっかりになってしまいましたが、仁川空港は開拓すればまだまだ撮影地がたくさんあるはずです。朝から行ってもっともっと撮影地を開拓したと思っています。日本に近いですが日本で見られない飛行機も多いので。コロナが収まれば速攻行きたいです。