海外空港撮影地シリーズ第五弾です。
今回は南半球で一番撮影がたのしい空港、シドニーです。
シドニー空港は何回も通ったので、たくさん書きますよー
目次
日本と大きく違うところとしては、日本の夏が、シドニーの冬。7月とか8月は陽が沈むのが早く、12月とか1月は陽が沈むのが遅いのです。なので、ビーチを求めて北半球から人々が訪れるのは12月とか1月が多く、その時期になると大型機がバンバン飛んできます。
例えば、中国南方とかアシアナとか大韓とか、カンタスの香港便とかは、北半球が冬の時期になるとA380をシドニーに投入します。
そして、撮影時にびっくりすることと言えば、太陽が北に昇るところです。
なので、昼間に順光で撮るには、北側から狙う必要があります。
では、行ってみましょう。
①Rydges Hotel Airport裏の駐車場の上のほうの階
光線:午後
対象:16R着陸機、16R離陸機、34L離陸機
シドニーのターミナルは、国内線と国際線に分かれています。
国際線ターミナルは一個なので、わかりやすい。全国際線がここから出ます。
国際線ターミナルには、Rydges Hotelってのが直結していて(横断歩道わたるけど)、その裏には駐車場があります。
その駐車場にはレンタカー各社とかがあったり、ふつうのパーキングとしても使われています。高さは12階建てだった気がします。で、ホテルがたしか9階建てとかで、この駐車場の10階から12階だと、空港を見渡せるんです。たしか。
で、ここの正面が滑走路34L/16Rの端になっていて、南風運用のときは、16Rからの離陸待機する飛行機や、16Rに着陸する飛行機が撮れます。特に、16R着陸機はシドニーのシティのビル群を背景に撮れます!!!
北風運用のときは、34L離陸機の上がりが撮れます。が、その時に私は撮ってなかったのでわかりません。
そもそも、シドニーの滑走路は、34L/16Rと34R/16Lと、横風のとき用の07/25があります。
北風か南風のときがほとんどで(大体9割くらい)、34L/16Rは大型機、34R/16Lが中型機以下に使用されます。なので、どちらの滑走路も離着陸両方やっています。
西風のときは、25で離着陸のほぼすべてを行い、たまーに34Lに離陸機を回したりします。
東風運用は見たことないです。
ということで、アクセスは言うまでもなく、国際線ターミナルから歩いて駐車場に行き、エレベーターで上へ行きましょう。
だいたい現地オタクが何人かいます。
作例はこちら
時刻:15:30頃
レンズ:300mm
シティバックの着陸が撮れます。747で撮るには、14時台のヨハネスブルクからの到着か、夏なら17:30くらいのサンチアゴからの到着も撮れます。
が、全部引退しました。残念。
時刻:16:00頃
レンズ:300mm
真横気味の位置だと、着陸間際にカンタスの整備庫を背景に撮れます。これもこれでオーストラリアらしい。
時刻:15:30頃
レンズ:300mm
離陸機は加速してる位置です。
時刻:15:00頃
レンズ:130mm
駐車場のそばはカーゴエリアなので、着陸したカーゴ機は目の前を通ります。もちろん、16R離陸機も全部ここの目の前を通ります。
時刻:14:30
レンズ:110mm
カンタスフレイターが目の前に停まってます。日本には年に数回なぜか札幌に来るくらいのレアな機体です。ちなみに、たしか元ANA。
時刻:15:00頃
レンズ:350mm
南側を向くと、34L/16Rを横切る機材も撮れます。34R/16Lの着陸機はこっちを横切って国際線ターミナルへ向かいます。国内線だとあっち側なので横切りません。777-200だと離陸は34R/16Lだときついですが、着陸なら行けるみたいです。
②IKEAの駐車場
光線:午後
対象:16R着陸機、(一応34L離陸機)
先ほどの駐車場ポイントと同じく、16R着陸機が対象です。ただ、ここでは着陸前の
飛行シーンを収められます。成田でいうさくらの山みたいな位置付けです。
地図を見てわかるように、16Rの延長線上のちょっと西側なので、午後に順光で着陸機を撮れます。
で、ここは、IKEAです!!!
なので、空港外だけど食料には困りません!!!
世界共通のIKEAのあのホットドッグとドリンクバーが目の前です。
アクセスですが、最寄り駅からは徒歩10分ほど、Sydenham駅からです。
Central駅から南のほうに行くT4に乗って数駅です。よく覚えていませんが、各停と快速みたいなのがあり、各停は20分毎くらいだった気がします。この駅に停まったかは覚えていませんw
あとは、バスでも行けます。ここはTempeっていう町で、大通りたくさんバスが走っていて、Newtownとか、Centralのほうまで行けます。が、渋滞で時間がかかります。逆に、空港からここに行くのは結構不便だと思います。特に電車は空港駅発着だとクソ高いので、バス乗り継ぎかタクシーになります。
作例はこちら
時刻:17:00頃
レンズ:110mm
冬の夕方降りのカンタスジャンボをエロ光で撮れます。高さもいい感じです。
時刻:17:00頃
レンズ:180mm
小型機でも200mmまであれば十分撮れます。お隣ニュージーランドからは大型から小型までいろんなやつが飛んできます。
時刻:16:30頃
レンズ:500mm程度(大幅トリミング)
16Lに着陸する飛行機も超望遠を持っていけば撮れます。バヌアツの737-800は一機しかなく、オーストラリアの主要都市にちょいちょい飛んできます。
時刻:13:30頃
レンズ:110mm
カンタスのA380の離陸は、朝にロサンゼルス、昼前にダラス、午後にシンガポール/ロンドンと続きます。昼のダラス便を撮りたくて、IKEAに行ったのですが、飛行機に近すぎました。でも、A380の最長便であるダラスなので、結構低く上がってくれました。ほかの飛行機だったらもっとはるか高いところを飛んでいるはずです。
③マスコット駅からちょっと西へ行ったところ
光線:午前
対象:34L離陸機
シドニー空港へ鉄道で行くと、法外な料金を取られますw
時間帯にもよりますが、セントラル駅から行くと15~20AUDくらい取られます。たった10分くらい電車乗るだけなのに。空港駅だけめっちゃ加算されるのです。
逆に、一個手前のマスコット駅までと3AUDくらいだったはずです。安い。
シドニー版suicaみたいな、OPAL CARDだと、一日の上限や週次の上限、日曜の格安な上限金額が設定されていて、その金額を超えるといくら乗っても加算されない素晴らしいシステムがあるのですが、空港駅は例外です。
なので、暇人は空港に行くとき一つ手前のMascot駅で降りて、そこでバスに乗り換えるのです。そうすると、結構安く行けます。時間がかかりますが。
それでおなじみのMascot駅から、ちょっと歩いたところにあるのが今回の撮影地です。
駅を出て、西へ伸びる一本道をしばらく進み、ちょっと北へ曲がったあたりに、そんなに高くない倉庫があって、そこの上を飛ぶ飛行機を撮れます。
空港方面は別の倉庫があったりして見渡すことはできないので、離陸中の飛行機は見えません。フライトレーダーと耳を頼りにして、飛行機が来るのを察知してカメラを構えると、どんどん上昇している飛行機を撮影できます。A380以外の大概の飛行機のギアが閉まので、いい写真が撮れます!
作例はこちら
時刻:12:00頃
レンズ:300mm
747-400をめっちゃいい角度で撮れます。午前発はヨハネスブルク行きのみです。昼くらいにサンチアゴ行きもありますが、光線が微妙になっていきます。それも昔の話。全部引退しました。
時刻:12:00頃
レンズ:300mm
倒産したVirgin Australiaです。午前中はエアカナダ、ユナイテッド、デルタ、アメリカンやこのバージンなどの北米行きが多く、どれも10時間以上飛ぶ長距離便なので低い上がりが撮れます。
時刻:10:30頃
レンズ:320mm
サンフランシスコ行き?のユナイテッドです。787も結構低い上がりです。
時刻:10:30頃
レンズ:350mm
A330だとだいぶ高くなります。これより小さい飛行機だと、お腹気味になってまともに撮れません。あと、このあたりから左ひねりをしてしまうので、より真横は厳しいです。
④The Beach
光線:午後
対象:34L/16R離着陸機
シドニーの作例で一番出てくる有名なポイントだと思います。
海と砂浜越しの飛行機が撮れます。しかも順光で。しかも大型機がたくさん!
地図を見ての通り、滑走路の真横がビーチになっています。とはいっても小さいビーチなので泳ぐ人はほぼいません。もっと空港の反対側に長いビーチがあって、そこのほうが人が多いです。というかシドニー近郊にはもっともっと有名なビーチがたくさんあるのでそもそも人があんまこの辺には来ないです。
なので、カメラを構えても問題なしなわけです。
ただ、アクセスがめっちゃ悪いです。
空港から交通機関使っていくのはほぼ無理です。遠回り過ぎて。タクシーなら行けるけど。
一応路線バスが通っているので、それで行きました。一時間に数本あります。
ただ、空港から行くバスではなく、全然違うところです。
市内から行くには、Centralの隣のRedfern駅から乗ってひたすら50分くらい揺られると着きます。市内の住宅地をぐるぐるするので時間がかかります。Metroの新規建設区間とかのほうを通ってます。
そうやって一応行くことができますが、空港からついでに行く場合はタクシーかレンタカーしかないでしょうね。
ただ、ロケーションはほんと最高です。無理してでも行く価値ありです。
作例はこちら
時刻:17:00頃
レンズ:200mm
16R着陸機が誘導路に出る瞬間です。ただ、小型機だとビーチの手前で出てって撮れなかったり、国内線だと反対側に流出しちゃうので撮れないなど、制約は多いです。
時刻:16:30頃
レンズ:250mm
誘導路を戻るところを真横で撮れます。737-800で250mmくらいです。
時刻:16:30頃
レンズ:170mm
一番手前が誘導路で、その奥が滑走路ですが、滑走路でも足元まで鮮明に撮れます。夕方は中東方面出発ラッシュで、エミレーツ、カタール、エティハドが上がります。森の中から加速した状態で出てくるので、チャンスは一瞬です。
時刻:16:00頃
レンズ:280mm
離陸位置はまちまちです。カンタスのレトロはビーチの目の前で上がってくれました。
時刻:16:00頃
レンズ:300mm
上りが早い便だともうこんなに高いところ飛んでます。滑走路のまだ半分くらいなのに。
時刻:16:00頃
レンズ:230mm
このビーチの目の前に滑走路から出られる場所があるのですが、そこを使う飛行機はほとんどありません。高速で出られない180度ターンの形をしているので。なぜかこのFedexはそこから出てきたので、目の前でターンが撮れました。
⑤国内線ターミナルP3屋上
対象:34L離陸機、25離着陸機
光線:34L離陸機は午前、25離着陸機は終日
①で国際線ターミナルの駐車場を紹介しましたが、34L/16Rを挟んで正反対の位置に国内線ターミナルがあり、その中で一番高い駐車場がP3です。
南を向けば25、西を向けば34L/16Rが見えます。ちなみに34R/16Lの延長線上にあります。なので、空港全体を見渡せて、カメラがなくても楽しいです。
ターミナルから一番遠い駐車場で、一番上の階なのでほとんど車はおらず、飛行機撮影のオタクの方々がいるのみです。なのでのびのびと撮影できます。
アクセスは言うまでもなく、電車やバスで市内から行けますが、先述のように電車が高いので、バスで行くほうがおすすめです。あと、国際線ターミナルとの間には無料シャトルバスがあるので、それで移動できます。
作例はこちら
時刻:11:30頃
レンズ:280mm
シドニーの街並みをバックにジャンボの上がりを撮れます。
時刻:12:00頃
レンズ:250mm
A380は747より上りが低く、目の前を同じくらいの高さで飛んでいきます。背景に停まっている飛行機や街を絡められます。
時刻:11:30頃
レンズ:400mm
小型機は望遠が必要ですが、いい高さで撮ることができます。
時刻:11:30頃
レンズ:350mm
タキシングも撮れます。ちょうど空港の裏の海とビーチを背景に撮れてオーストラリアらしさが出ます。
時刻:16:30頃
レンズ:140mm
25から離陸するA380を真横で撮れます。背景に海と16L/34Rの滑走路を入れることができます。ちなみに相当な西風じゃない限り25からA380が離陸することはありません。この日は1000mちょいのところでもう浮き上がってました。
時刻:17:30頃
レンズ:300mm
着陸間際の機体を住宅街をバックに撮れます。夕方着陸のA380は定期便ではありません。
時刻:17:30頃
レンズ:140mm
25を真横で撮ると、ちょうどタッチダウンくらいの位置で撮れます。背景が良いんです!
時刻:17:00頃
レンズ:250mm
25運用時には滑走路をほぼ1本ですべての離着陸をさばくので、待機列ができます。それを狙うとこんな感じで撮れます。
まとめ
シドニー空港は朝から夕方までいろんな角度からシドニーらしい写真をたくさん撮れます!
中東、北米、アジアなどのさまざまな大型機が来て、A380もたくさん撮れるのでぜひみなさんシドニーでスポッティングしましょう!!!