新造船です。
2019年製シーパセオ!
松山から広島は瀬戸内海を挟んでそんなに遠くないので、一日10本以上の船が運航されています。
運航するのは石崎汽船という会社。松山〜広島間に1時間ちょいで結ぶ高速船と、3時間ほどかかるけど安くていろんな設備があるフェリーの二種類があります。
今回は急いでいないので、フェリーです。昼間は2時間に一本ほど運航されています。
で、この船は、呉に寄ります。なので、松山→呉とか、呉→広島とかでも使えます。昔呉→広島だけ乗ったことあります。その時の記憶で、大して綺麗でもない普通のフェリーが来るというイメージでした。
が、!!!
今回はなんと新車です!!!
車じゃないけど。
その名をSEA PASEOと言います。
まず、○○丸みたいな名前じゃない。SEA PASEOだよ。カッケェ。
かっこいい!
かっこいいいいい!
で、石崎汽船ではそのシーパセオの運行予定は実は公開していたらしいんです。
↓
http://setonaikaikisen.co.jp/news/archives/4200
けど、それを知らずに今回は偶然乗ったらこの新車だったわけです。運がいい!!!
では、当日の話。
松山市内でレンタカーを借りていたて、返却が松山駅前だったので、松山駅前でレンタカーを返してからいよてつの大手町駅まで歩いて戻りました。
というのも、いよてつ大手町駅は、JR松山駅から500mほど。徒歩10分もかかりません。ちなみに市内電車に乗れば次の駅。
で、松山の港である松山観光港へ行くには、いよてつの電車を使うのが一番無難な方法。
なので、いよてつの駅に行く必要があったのです。特に松山駅に用事がなければ、松山市駅からいよてつに乗っちゃうのが手っ取り早いです。
が、今回は大手町駅。
この駅、複線の電車と複線の軌道が交差するオタク的には面白いスポットです。こんなの昔々の西宮北口くらいでしょう。
こんな感じで、クロスします。
これは、井の頭線にいた車両。
大手町。東京のアレとは全然違う雰囲気。
そんなのも眺めつつ、大手町14:17発のいよてつに乗車。高浜行きです。
いよてつは、ICカードを導入していますが、ICい〜カードといういよてつでしか使えないもののみ。PASMOとSuicaは使えません。残念。なので、切符を買います。自動改札なんてないのでペラ紙です。そして、高浜連絡の松山観光港行きバスがセットになったやつも券売機に売っていたので、それを購入。470円です。
車両は元京王5000系です。今時こんなボロが走っていることに感動。ちなみに井の頭3000系も走ってますが、どっちが来るかは、運。井の頭は3両、5000系は2両なので、混んでる時は井の頭が来た方がラッキーですね。
ただし、いよてつはここ数年でバスも電車も全部オレンジ単色にしてみかんアピールしているので、例に漏れず外装はオレンジ一色でした。
これは終点高浜で撮った、乗ってきた車両。
今時片開きドアなんて化石。
途中で、JRの予讃線と併走する区間があります。そこでちょうどJRの特急しおかぜが来ました。しかもアンパンマンカラー。車内も車外も全面的にアンパンマンを推してて、岡山から乗るビジネスマンにはちょいと厳しいデザインです。
そのあと、海沿いに出ると梅津寺という駅が絶景でした。ホームの裏は海です。愛媛には同じく海のそばにある下灘駅がありますが、海からの距離だけならこちらのほうが近いでしょう。梅津寺、いい駅でした。今後また来てみたいですね。
ドアの向こうは、海!
そして、すぐに終点の高浜駅に到着です。駅を出てすぐのところに松山観光港行きのバスが停まっていて、時刻表上では電車到着の1分後に発車します。が、実際は全員乗るのを待ってくれます。車両は小型のHRで、10人弱乗っていました。
で、松山観光港にはバスでたった2分で到着です。歩いて10分ほどの距離。けど電車に接続して100円という手頃な値段なのでみんな利用します。
松山観光港に着いたのは14:40過ぎ。広島行きの出航は15:20なので、もう切符買ってすぐ乗れるくらいかなー?つて思ったら、なんと切符の発売は30分前の14:50から。ギリギリですねえ。事前予約とかもないみたいなので乗る人は当日の出航30分前から買うしかないんでしょうかね。
出発予定。
で、無事にチケットを学割で手に入れました。広島まで学割で3000円を切るくらい。まぁ妥当な価格?
その後、搭乗口みたいなところに行ってすぐ船に乗れるのかと思ったら、まだ船が到着していない模様。前の人から順番に待っています。
折り返しこんなギリギリなんですね。15 :10前になって広島からの黒い船がやってきました。この時点で見たことないデザインで、新車???塗り替え???って思いましたが、目の前にきたらめっちゃ綺麗でビビりました。
15:15くらいに乗船が始まります。乗船は3階のデッキからで、そこから階段で2階の客室へ。
客室が、すごい!!!
・最前部は段になって前が眺められる2-3人掛けのソファが2列並びます。
・その後ろは、左側がカーペット敷の10人ほどが寝そべることができるエリア、中央は前向きなリクライニングシートがたくさん並ぶエリア、右側は3人がけくらいのふかふかな半個室のソファが4列ほどならび、靴を脱いで足を伸ばせるエリアです。
・その後ろは中央に売店、両サイドは外を眺められるカフェのような椅子とテーブルが配置されているエリアです。
・売店の裏側は一段上がったカーペット敷に丸テーブルがいくつかあるリビングのようなエリアです。
・その後ろは中央に最新のトイレ、両サイドは外に出る出口で、海風を感じられる外側はテラス席があります。
・外には広場のようなスペースが広がり、三階へ上がる階段があります。
・一番後ろは後方展望を楽しめる大きな窓と、ソファが広がるラウンジのようなエリアです。
なにがすごいかって、どのエリアもコンセント完備。さすが最新。
そして、3階は
人工芝の広がる開放的な広場のようなエリアの中に、ところどころかまくらのようなものがたっていて、風を凌げながらも外を感じられるスペースが5つほどあります。
ちなみに1階は、最大35台の自動車を停車させられるそうです。
では写真ダイジェストをどうぞ。
これは、売店横あたりの外向きカフェのようなスペース
これは、テラス席!開放的。
これは、売店裏の靴を脱いで上がるゾーン。
これは、3階のデッキ。ところどころに屋根付きの東屋みたいなのがあります。
船の真ん中はまた映える。
全体はこちらをご参照どうぞ!
夕暮れの広島に向かう時の最前列からの眺め。
他のところは人も結構いたので撮影自粛。
そんなことは乗らないとわからないので、乗り込んでから色々見てたら、半個室エリアは埋まってしまい、寝そべるエリアも他の人が来始めていたので、我々は最前の展望ソファに陣取りました。ふかふかだし前見えるしコンセントあるし、完璧です。
そして、15:20、出航です。
向きを180度変えて、広島方面へ。しばらくは右側に四国が寄り添います。
すぐに、売店へ。この便は、簡易食も出セル設備があるので、カレーとかも食べられます。が、時間帯が微妙なので何か軽いものが欲しいと思い、いちごオレを頼みました。
売店の真横にコーヒーマシンみたいなのがあって、そこでオレも出てくるわけです。
それを持って先に戻り、しばし静養。
船内wifiもありますが、そんなに速くなかったっぽいので繋がずに4Gでスマホ。
なんと、瀬戸内海を航行するので海上でもバリバリ電波入ります。
いちごー
スマホゲームで対戦したりして暇を潰し、17時前になると本州が近づいてきます。
正面に見えてくるのは呉市の広あたり。
左に曲がり、有名な極狭海峡である、音戸の瀬戸へ向かいます。船がすれ違うのもやっとの狭い海峡なので、ここからは歩くスピードくらいの最徐行で。なので、呉には17:15着ですが、クレイジーの目の前のここを、17時くらいには通過します。ノロノロ区間は通過には20分近くかかりました。
海峡が、この狭さです。
で、音戸の瀬戸を抜ければスピードを上げてすぐに呉港です。
正面に呉のでっかいゆめタウンと、大和ミュージアムがあるのでわかりやすいです。
呉港には17:15過ぎについて17:20くらいには出ました。ほぼ定刻ですね。
呉は時間が短いので降りる人のために事前に何度も放送が入っていました。
呉の大和ミュージアム!
呉停泊中の風景。
呉をすぐに出ると、広島まで一直線40分。呉広島間は普通ならJR呉線か、バスですが、快適さならこちらの方が段違いに良いです。
で、たしか2年前に呉は豪雨で土砂災害が起き、広島との道が寸断されていたはず。
その時はほんとにこの海路が唯一のルートだったようで、大切さを感じます。
左にはずっと江田島を眺めながら、それが途切れればすぐに広島港です。
広島港の手前の右の宇品島にあるグランドプリンスホテルのビルを見ればもうすぐそこ。
スピードを落として広島(宇品)港に到着です。
そういえば乗船時は3階でしたが、今回は1階から下船でした。
冒頭に貼った写真。広島港到着です。
宇品といえは昔日産日露戦では陸軍の出征に使われていた立派な港ですが、今は近距離船のみ。松山とか、呉とか、宮島とか。
ちょうど日が暮れる18時頃に到着し、下船します。ちょいと歩かされ、5分ほどで港を出られます。目の前は広電の広島港駅と、バスターミナル。
ここから電車やバスで紙屋町とか広島駅の方へ抜けられます。
我々は広電の5系統に乗ってお好み焼きを食べに行ったのでした。
カープ電車で帰宅!