へんな旅行記

乗り物オタクが脳内で思ってることを全部垂れ流すブログです。

関釜フェリーはまゆう二等 下関→釜山乗船記

最近はコロナや仕事のせいで全く旅行に行っていないので、またしても過去の記事です。

 

今回は2018年2月19日のお話。

山口県の下関から国際フェリーで韓国の釜山へ向かいます。

両都市の頭文字をとって、関釜フェリーです。

 

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下関と釜山の間を毎日運航しているフェリーです。

長い歴史があり、50年前から運航されています。それより前も下関~釜山には韓国が日本の植民地だった時代から航路があったらしいです。

 

今は釜山航路といえば、福岡~釜山や対馬~釜山が本数も多く往来も多いです。特に、この二つは高速船がたくさん。

 

福岡~釜山は高速船が日によって2,3往復くらい、フェリーが1往復です。

高速船はJR九州が運航するビートルですが、古くなってきたジェットフォイルに加えて、新造船が今年から就航します。(コロナで延期中)

もちろん、ジェットフォイルJR九州お得意の改造で船内はめっちゃ快適できれいになっています。

 

対馬~釜山は正確にはわかりませんが、対馬側の二港を合わせて5往復以上就航しているはずです。

対馬は韓国から気軽に行ける外国として大人気のようで、対馬~釜山はほぼ韓国人ばっかり乗っているみたいです。対馬はハングル案内も結構あるとか。

 

ほかには、大阪~釜山という航路もあります。

週3往復、パンスタードリームという船が就航していて、22時間くらいかかり、瀬戸内海を楽しめたり、船内も割と豪華だったりといい感じですが、乗ったことありません。

 

 

 

 

一方で、下関~釜山は夜行フェリーが一日一往復です。

 

両港から夜に出発して翌朝に到着するので、2船が交代交代でやってきます。

一つは、日本船籍のはまゆう。もう一つは韓国船籍のソンヒ(星希)。

 

日替わりなので、どっちかが来るんですが、乗る日ははまゆうでした。

ただ、日本船籍だから良いとかはあまりありません。

はまゆうの船内で働いている人はほぼ韓国人です。日本語も一応通じますが。

なので、サービス的にはどっちもほとんど差がないでしょう。

 

 

夜行なので、寝ていれば着きます。しかも、夜行バスと違って横になって快適に寝て、風呂も入れるので、疲れが取れた状態で朝から活動ができます。

 

時代は鉄道でも飛行機でもバスでもなく、フェリーです。

 

安いんです!

 

運賃は7200円 二等客室です。

港湾使用料みたいなのも取られたので、合計8000円台です。

 

通常片道二等で9000円ですが、学割なので7200円です。

 

まぁ、一晩の横になれる宿と、お風呂と、日本から韓国までの移動がセットで8000円と考えれば安いです。

ただ、今は(コロナ前は)韓国のLCCとかめっちゃセールしてるので、一番安ければ往復10000円くらいとか時もあります。

やす!

 

とりあえず、韓国は今激熱なくらい安いんです!!!

それもこれもコロナですべて無理になったけども

 

 

ちなみに、この船、LCCとかネット割とかが全盛期になる前から貧乏オタクには優しい設定がありました。

青春18きっぷ利用者は二等客室4500円キャンペーン!

つまり、18きっぷノロノロ下関まで来て、夜に4500円で船に乗ったら韓国に行ける!!!っていうキャンペーンです。

すごい。

この運賃キャンペーンは今も18きっぷシーズンに毎回開催されています。

 

もういっこは、日韓共同きっぷ

JRの主要駅から、下関までの新幹線と、下関~釜山の関釜フェリーと、釜山~ソウルまでのKTXがセットになった切符です。

 

札幌発とかの設定もあったみたいですが、北海道、東日本発は2006年で設定がなくなり、その他の地域発は2015年まで設定していたみたいです。

 

飛ばずにソウルまでの切符が買えるなんて夢がありますねーー 過去のことですが。

 

 

そんなこんなで、割と、日本各地からソウルまでの重要ルートの一つにも位置付けられていた関釜フェリーなのです。

 

 

 

 

さて、当日のお話です。

 

2018年2月19日。いろいろあって朝は博多にいました。

夕方に下関に着けばいいので、何しようってなりましたが、昼にShin-Shinのラーメンを博多で食って、金券ショップで買った回数券で小倉までソニックに乗って移動。

 

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ソニックの座席はふかふかで、くそ快適です。

 

高速バスも新幹線もめっちゃありますが、やっぱりソニック

 

下関に行きたければここから本州方面の電車に乗り換えて15分くらいでササっと着きますが、寄り道します。

 

小倉からは和布刈(めかり)行きのバスに乗ります。普通の路線バスですが、めっちゃ時間がかかりました。小倉から砂津、門司、門司港駅とかを通りながら関門海峡のそばにある和布刈まで行きます。

なので、和布刈に行きたいなら普通は門司港まで電車で行ってからバスに乗ります。まぁ、暇だったのでずっとバスに揺られました。1時間ちょい。

 

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めかり

読めないでしょ。

 

和布刈から数分歩いて戻ると、関門自動車道の関門橋があります。

 

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関門橋

上は高速道路です。

手前側が九州、奥は本州。関門海峡はほんとに狭いんです。泳げそうなくらい。

手前側には上り東京方面のめかりPA、本州側には下り福岡方面の壇ノ浦PAがあり、割といろいろな高速バスが休憩します。

 

そう、この海の向こう側は壇ノ浦です。平家滅亡の地。

 

そして、この関門海峡といえば、長州藩が外国船を撃った場所でもあります。そりゃこんな狭いところを敵の(諸説あり)船が通ったら撃ちたくなりますわな。

 

 

で、なんでこんなところに来たかというと、

ここから本州に渡るためです。

 

上にある関門橋は高速道路専用なので、渡れません。

その真下に、地下トンネルへのエレベーターがあります。

チャリが何台も乗れるデカいエレベーターで、それで下に降りると本州までのトンネルが伸びてます。

 

で、地下トンネルを歩いていくと、

 

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県境

本州と九州の境目。山口県と福岡県の県境があります。

 

ひたすら歩いていくと、本州に着くわけです。歩いて九州を脱出したわけです!

ちなみに、歩いてますが、旅行用のでかいキャリーバック引いてます。

 

 

20分くらい歩いて山口県側に出ます。また、エレベーターで地上に上がると、真上にはさっきの関門橋。ただし、ここは本州!山口県下関市の壇ノ浦です。

 

壇ノ浦をちょっとうろうろして、下関市街へ戻ります。

 

 

 

九州側の和布刈にはバスは1時間に1本とかでしたが、下関側にはたくさんバスが走ってます。下関駅までサンデン交通のバスに揺られていきます。

 

有名な唐戸市場とか、海沿いをずっと15分ほどバスに揺られれば、下関駅に着きます。

 

この時点で17時ころ。

下関の韓国行きフェリー乗り場は、下関駅から歩いて行ける場所にあります。

 

なので、乗船手続きのために歩いていきます。

事前に予約だけしてありますが、費用は現地払いなので、ここで払います。

あとは乗船者名簿みたいなのも書いたり。

そして、国際フェリーなので、パスポートも一応見たり。

 

乗船開始は18時半だったはずです。なので、手続き後はまた1時間ちょい暇な時間です。

 

駅前に戻ってショッピングモールをうろうろして、18時過ぎにまたフェリーターミナルへ戻りました。

 

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これが、ターミナル。ここから外国に行けます!


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下関のショッピングモール。平野ノラが来たらしい。

 

結構な大荷物の人々(ほぼ韓国人)が大量に並んでいて、もっと早く並べばよかった...と思いつつ、よく見てみると、団体と個人で分かれていて、個人側は全然並んでなかったです。(たしか)

 

あとは、乗船順が問題で、団体から乗船だったら最悪で、個人から乗船だったら最高ですが、まぁ常識的に個人客を先に案内するでしょうねー

 

ってことで、並んで乗船開始を待ちます。

 

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こちらが、チケット!

韓国まで7200円です。

 

たしか、18:30に乗船開始でした。

想像通り、個人客の列から案内され、すぐに乗船できました。

 

そういえば、出国手続きがあります。国際フェリーなので。

 

船の時間だけ審査官が来るので、それに合わせて乗船時刻も決まっているのでしょう。もちろん顔認証ゲートなんてないので、スタンプをもらって出国です。

 

出国 KANMON っていうスタンプは下関ならではですね。

 

個人客だったおかげで一瞬で出国ができ、船内へ。

 

二等は雑魚寝ですが、部屋が指定されています。

自分が入った部屋は20人くらい入れる部屋ですが、結果的に5人くらいでした。

 

男女別で分けているほか、国籍別でも分けているみたいで、全員日本人でした。港では韓国語だらけだったのに。

 

繁忙期とかはさすがに混合にするんでしょうね。

 

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ガラガラなので、布団的なやつを二つつかって広々スペースを作ります。

 

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もし満員だったら一人のスペースはめっちゃ狭いですねぇ。

 

 

なにはともあれ、快適な二等部屋です。

で、古い船なので、コンセントが欲しいのです。壁際にちょっとしかありません。

 

なので早く乗りたいってのもあったわけです。

結果、ガラガラだし無事にコンセントも確保しました。

 

18:30過ぎに乗船しましたが、出港は19:45です。

船内を探索します。

 

冬なので外は真っ暗。

 

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夜の船

 

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インフォメーションにはモニター。出航は19:45だそうです。


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ふるーいゲームセンター。

 

 

船内には、レストランがあります!

 

これがフェリー旅のいいところです。移動しながら横になれるし飯も食べられる。

 

で、この船は日本の船ですが、船内スタッフは韓国人ばかり。

料理も期待しちゃいますね。

 

ということで、レストランへ。

19:45出港ですが、19:15にはレストランがオープンするので、港にいる間からご飯が食べられちゃうわけです!

 

入口で食券を買う方式で、定食がメインです。

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こちらが、レストランの入り口。

 

 

日本食もあれば韓国食も。

 

韓国食は定食形式で出されるものが多く、日本風の盛り合わせ。

でも、味は本物だろう!ということで韓国食っぽいものをオーダーします。

 

下関にいながらもう心は観光に帰国できるわけです。

 

 

たしか、スンドゥブ定食です。

 

めちゃ辛でした。韓国の人にはちょうどいいんでしょうね。

けどこれくらいの辛さを食べると、韓国だー!!ってなってテンションが上がります。

 

しっかり付け合わせのキムチなどもついています。

 

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おいしい!!!!!

 

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こんなレストランでした。

 

 

19:45に、出港しました。

下関を出るとしばらくは関門海峡の狭いところを進みます。左は小倉、右は下関です。

 

左側の景色を眺めていると、門司→小倉の街並みが見えた後、海沿いは北九州の工場地帯の光がずっと輝いています。

 

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北九州の工場が輝いている!!!

 

戸畑沖らへんまでくると、右側の本州が途切れるので、右に曲がり、針路を北へ変えます。

 

ここからは、てっきり対馬をかすめて釜山まで直線で進んでいくのかと思っていましたが、ずっと山口県の西岸沿いを進んでいきます。

 

なので、ずっと電波が通じます!!!Great!!!

 

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下関から関門海峡を進み、北へ

 

この頃は海外行くときにSimを用意していっていなかったので、現地に着いてレンタルwifi借りるまでは圏外でした。

 

最近はどこ行くときも日本でSim買っていきます。そうすれば機内とか船内で付け替えといて、空港とかに着いた瞬間から電波が入るので、入国審査とかの間に調べ物ができるわけです。便利便利。

 

 

21時くらいに、お風呂に行ったはずです。

 

普通の銭湯くらいのサイズの普通のお風呂です。

 

韓国もチムジルバンっていうサウナで普通に日本の銭湯みたいなお風呂がたくさんあり、裸で風呂に入る文化は変わりません。なので特に違和感もなくみんなお風呂に入れるわけです。

 

ちなみにちなみに韓国で宿泊するときチムジルバンめっちゃいいですよ。1000円くらいで翌朝までStayできます。日本のスパとかだと夜間料金とかとられて4000円以上したりしますが。大江戸とか平和島とかラクーアとか。

チムジルバンはそれに似たようなものです。

 

今回はというと東横インに泊まってますw

 

韓国いうと東横インもよく使ってるんですよねー。日本語通じるし日本のビジネスホテル価格だし、コンセントも日本型のがあるし便利なんですよ。

 

ほかにもソラリアとか、日系ホテルも結構あるし、そうでなくても普通のホテルなら一人くらいは日本語が話せるスタッフがいたりします。

韓国旅行はEasy!

しかもソウルとか、日本人がお土産買う向け日本語めっちゃ対応スーパーとかもあります。便利便利。

明洞とかほぼ日本です。

通行人の会話が大体日本語です。

 

まぁ日本語通じなくても英語で全然通じます。日本人より英語しゃべれるイメージです。

 

 

 

話を戻して、

お風呂を上がって、23時近くになって現在地を確認すると、まだまだ山口県沖でした。

 

ここから対馬海峡を越えて韓国へ行く間はもう少し揺れるのかなーとか考えながら就寝します。

ここまでは全然揺れてませんでした。

 

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就寝時の位置。山口です。

 

 

 

そして、

 

翌朝。

 

日本と韓国の間の時差はなんと0時間! 時計はそのままで韓国時間です。

 

釜山の到着時刻は8:00です。(たしか)

 

 

6時半過ぎに目が覚め、まだまだ海上かなー?とか思ってデッキに出てみると、なんと目の前には夜明けの釜山の街が広がっています!!!

 

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朝焼けの釜山港大橋。港町釜山の大好きな風景です。きれいすぎでしょ。

しかも奥の赤いキリン(クレーン)。 もう大好きすぎてやばいです。

 

 

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朝の太陽光を浴びる釜山港ターミナル。立派な建物ですね。

 

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スマホから。

 

 

そう!

もう釜山港大橋もくぐって、国際旅客ターミナルに横付けされていました。

早着???

とも思いましたが、まぁいつもこの時間には着いているのでしょう。

 

ならなんで8:00着なの?

ってなりますが、釜山には着いていますが、船外に出られるのは8:00以降です。

 

たぶん入国審査がその時間以降にしか稼働していないんでしょう。

 

あまり早朝に街に出されても困るので、8:00まで船内にいられるほうがありがたいです。

 

さて、船から日の出をながめます。東側には釜山の玄関、釜山港大橋。ベイブリッジ

 

そこから日が昇ってきます。2月、しかも東京より西なので7時くらいにだんだん明るくなります。

 

その前に、船内レストランで朝食を食べました。

 

どんなメニューなのかよくわかりませんが、焼き魚、スープ、キムチ類、ご飯がのっていました。

 

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質素な朝食。

 

その食後にしっかり外の日の出を眺めます。

 

そして、どのタイミングか忘れましたが、朝風呂にも行きました。

 

朝はそんなに時間もないのでお風呂は結構混んでいた記憶があります。

 

 

飯とお風呂が終わって8:00が近づいたら降りる支度をします。

 

釜山港下関港よりだいぶ立派です。

 

最初にも書いたように、下関だけではなく、大阪、博多、対馬などへの国際フェリー、高速船がたくさん出ています。

 

ジェットフォイルもたくさん見られます。

 

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JR九州のビートルと、未来高速のコビー。二つのジェットフォイルが縦列で待機中。

 

降りてから、立派なターミナルビルへ。

 

入国審査と、税関?があります。たしか。

 

一瞬で通過しました。

 

船降りてから入国まで10分かからなかったはずです。

 

飛行機と違って、荷物の受け取りとかもありません。全部船内にもっていっているので。

 

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到着便一覧。下関や博多や大阪のほか、圧倒的対馬対馬対馬対馬

 

 

ターミナルでWifiの受け取りとかもろもろをやったら、釜山駅方面へ向かいます。

 

 

最寄り駅は、地下鉄の草梁駅という、釜山駅の一個北側の駅ですが、釜山駅までも全然歩けます。

あとは、釜山駅までバスとかもありますが、全然歩ける距離なので歩けます。

 

 

この日の午後にはソウルまでSRTに乗る予定だったので、釜山駅にとりあえず行きたかったのです。

 

港を出て、左に曲がりまっすぐ10分ちょい歩くと、釜山駅の海側の裏口に入れます。

 

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KTXとかの釜山駅です。立派。

 

そこで荷物を預け、SRTの切符を買って、釜山観光へ出かけましたとさー。