北海道にまた行ってきました!(2021年5回目)
最近北海道に行くときは、目的地の空港に羽田から直接行って直接帰ったり、船に乗ったりといったことが多いため、道内の長距離移動がありませんでした。
あってもレンタカーだったり。
なので、今回は意図的に!道内で長距離移動をしようということで、函館inの新千歳outという旅程を組みました。
で、函館から千歳までは函館本線の特急北斗に乗ろうというわけです。
これはキハ281
そもそも、最近ハマってるのが、北海道の青い特急。
つまり、キハ281と283です。
有り余る性能を持って北海道の都市間を驚異的なスピードで結ぶ特急車両です。
キハ281は登場時からずーっと函館~札幌の特急(スーパー)北斗。
キハ283は札幌~帯広の(スーパー)とかちや札幌~釧路の(スーパー)おおぞらに入っていて、昔は函館~札幌の(スーパー)北斗にも入ってました。
最近は列車名からスーパーが取れたのでカッコで書いてます。
こちらはキハ283
で、そのやべえ車両たちなのですが、
気動車で最高速度130km/h。ブンブン鳴らしながら北海道をぶっ飛ばします。
めっちゃ傾く振り子。曲線に爆速で突っ込んで車体をめっちゃ傾けながら爆走します。
そして、武骨な車体。
先頭部分だけはイカツイ青い車体で、これが線路状態の良くない北海道をぶっ飛ばすわけです。
それだけでももう燃えるのですが、2011年に物理的に燃えてしまい、車体のもろさが露呈。
1990年代に登場したのに2010年代にはもう廃車が進んでいるのです...
酷使に次ぐ酷使で、車体が20年ちょいでイカれてしまい、その後は大切にしながら走らせてるというわけです。
大切にするというのは、最高速度を落としたり、振り子装置を抑えたりなど。
キハ281は130km/hから120km/hに。キハ283は130km/hから110km/hに。
だましだまし使っているわけです。
それでも根本の解決にはなっていないので、今は新車の製造が進められ、徐々に消えていってるわけです。
まだ車体自体は結構残っているのですが、充当されるものは相当少なく、他はほとんど車庫で眠っていて、緊急登板用だったり部品取り用だったり。
ということで2021年時点では、キハ281は北斗3往復のみ。キハ283はおおぞら3往復のみ。
そして、昔は基本7両編成で、最高で北斗は10両、おおぞらは11両までつなげてたのですが、今はたったの5両です...
これは車体の問題もありますが、コロナの問題が主因。
だいぶ寂しくなりました。
同じ車両でも130km/hで11両でぶっ飛ばしてるのと、110km/hで5両で飛ばしてるのではだいぶ違います...
で、
その青い特急に乗るとなった場合に、列車がだいぶ限られてきます。
北斗は11往復あるうち、281系は3往復だけになってしまいました。
それを狙わなければなりません。
幸いにも、グリーン車の連結位置とかが261系と違うので、運用は完全に分けられていて、今なら、札幌行きだと5号、7号、21号に入ってます。
21号は最終の札幌行き。遅すぎるので除外。
5号か7号です。
5号は8:55函館発。7号は10:05函館発。
ホテルで朝風呂に入って朝食食べてから行くなら7号がベストですね。
ということで北斗7号に乗ることが決まったのでした!
次に、予約が必要です。
普通に乗ったら、高い。結構な距離があるので。
そこで割引切符を探します。北海道のいろんな特急に乗るなら、フリーパスとかも考えられますが、今回は北斗のみに乗りたいのです。
ということで、今回はえきねっとのトクだ値を利用。40%オフでした。発売直後に買ったわけじゃないので、40%オフは売り切れてるのかと思いきや、普通に残ってました。
で、区間ですが、札幌まで乗りたいところなのですが、乗った後すぐに新千歳空港から旅立たなければなりません。
なので、降りるのは札幌の少し手前の南千歳。あと30分くらい乗れば終点の札幌まで行けるのですがまぁ仕方ありません。
なので、函館→南千歳の特急北斗7号の指定席を、乗車券込みで5130円で仕入れて、函館に向かったのでした。
ちなみにですが、JRの割引がなければ函館札幌間は普通に高速バス使ってたと思います。3列シートで結構快適。中央バスとかの4社連合の高速はこだて号と、北海道バスの函館特急ニュースター号が有名ですね。ほかは知りません。
JRが40%オフなら値段が拮抗するくらいの価格帯です。
あとは、函館札幌間は飛行機も飛んでますが、基本10000円超えて高いです。
1月にはこの区間で修行しまくりました。あのときはスカイメイトという若者向け運賃が使えたので5100円で飛べました。
この時です。
飛行機なら30分ちょいで着いちゃいますね。
列車なら4時間。バスなら5時間とか?
さて、そろそろ本題。
当日は函館に泊まってました。
もともとはプロ野球を函館でやるということで来たわけです。
函館でのアクティビティはこちら。
そして、ホテルはこちら。
駅からちょっと距離のあるラビスタ。朝食がめっちゃ有名なホテル。
駅から徒歩15分くらいなので、チェックアウトで時間かかったらタクシーも辞さない構えでしたが、すぐに終わったので歩いていきます。
ちなみにバスはほぼなくて、市電の駅はちょいと遠いので歩きとそんなに変わらない。
9:50くらいには函館駅に到着。
前日に券売機で発券していた切符で自動改札をくぐります。
ちなみに函館、ICカードが使えません。新幹線乗るために新函館北斗まで行くときとかは切符を買う必要があります。
一方の市電とバスはNimocaが使えます。今は全国のICの相互利用のおかげでSuicaでもいけます。
Nimocaって九州の西鉄が出してるやつなんですけどね。なぜか函館でも採用されました。
ただ、空港連絡バスをやってる帝産バスは使えないからまた厄介。
ちょっと前までは、本州方面の白鳥、スーパー白鳥や、札幌方面の北斗、スーパー北斗が来てました。
トワイライトエクスプレスは五稜郭で折り返していたはずなので来ません。
寂しくなりました。
と、ここで、
突然の函館駅懐かしの写真ギャラリー!
どっちも函館からいなくなりました。
昔はキハ283も函館まで来てました。今はいません。
同じホームには本州方面の連絡列車が停まってます。
8両に増結された特急白鳥。
本州方面はスーパー白鳥が主体。今は亡き北斗との並び。
冬ですねーーー この車両も今では札幌旭川で走行中。
スーパー白鳥の2両増結ユニットNE-303のみ785系の魔改造車が入っていたのも懐かしい。
繁忙期には変な車両を使って臨時の特急北斗とかも走ってました。今は増結もしないのに。雪がやばいな。
一応今も見れる光景だけど、塗り替えられた車体が多い。
昔は函館から大阪も上野も直通だったんですね..
青森から札幌の急行はまなすは函館に1時台に来てました。
さて、
北斗は一番奥のホームから出発。
14両くらいまで対応しているながーいホームの南側の5両分だけ使って停車中。
このホームいっぱいに夜行列車は停まってたんですがね...
そして、車内へ。
ガラガラです。3連休初日なのに。
一両に数人しかいません。
ただ、これは北海道新幹線開業前の記憶で考えていたのでそう感じてしまったのですが、今は新函館北斗からたくさん乗るんですよね。函館時点ではガラガラなのもしゃーないです。
青い案内は青い特急キハ281系の証!
基本的に自由席は非リニューアル座席っぽいですが、この日は自由席2両のうち1両だけ非リニューアルでした。減車してるから余ってるのでしょう。
昔はここに立ち入れて、前面展望が楽しめたのですが、衝突事故とかの危険を避けるために立ち入り禁止に。
ガラガラなまま函館を10:05に出発。
やっぱり長距離列車の出発はわくわくしますね。
そして、北海道のイケボ放送。
函館のあと、さっそく五稜郭に停車します。昔はほとんど通過だったのにな。今はほぼ停まるみたいですね。
五稜郭の次は藤城回りで大沼公園かと思いきや、今は仁山回りで新函館北斗に寄ります。
なので、次はまたすぐ新函館北斗に停車。
ちょっと前までは渡島大野とかいう無人駅でしたが、今は東京から新幹線が直通してくるターミナルになりました。駅前にはホテルも。
ここで、札幌からの北斗4号と行き違い。あちらは261系。
新函館北斗で、結構乗ってきました。函館出発時点で車内は1割ちょいしか乗ってなかったのですが、新函館北斗で6割くらいまで増えました。
幸いにも私の隣には誰も来ません!
昔は7両で、3連休だったら10両近くまで増結していたから、5両だと混むかなと思ったのですが、今は5両でも全然埋まらないんですね...
このあと自由席も覗いてみましたが、指定席よりも空いてました。
新函館北斗からは、怒涛の山登りです。函館の平野部からだいぶ標高が高い大沼を目指します。
この山を越えるために、新函館北斗を経由しない藤城線が建設されて、上り坂を登る列車はそっちを通っていたのですが、今は新函館北斗に寄る必要があって、向こうを経由する列車は激減しました。
今はほぼ貨物列車専用です。
両者は七飯で分かれて、大沼でまた合流します。
小沼を横に走り抜けると、まもなく大沼を低速で通過。そこから1分くらいで大沼公園に着きます。自由席から10人位、指定席からは2人降りました。
ちなみに、大沼から森まではまた2つのルートがあります。
鹿部回りと駒ヶ岳回り。
圧倒的に駒ヶ岳回りのほうが早いです。
特急は駒ヶ岳回り。
大沼公園を出ると、急カーブが続き、振り子特急の281系の本領発揮です。右手には駒ヶ岳。
鹿部回りのルートはこの駒ヶ岳の裏側を通ってます。
にょろにょろ走りながら、いかめしで有名な森に到着。
森駅の横にはほんとにすぐ海が迫ってます。ここで初めて太平洋にぶち当たります。
森を出ると、スピードが上がります。
ここからは約30分毎に、八雲、長万部、洞爺と停まっていきます。
八雲で、反対から来た北斗とすれ違い。あちらはキハ261系です。
長万部は、函館本線の倶知安、小樽方面の分岐点。向こう側にも昔は直通列車がたくさんありました。が、今札幌行きは全部室蘭回り。
長万部で運転士は交代したみたいです。ちなみにここまでで1.5hです。
長万部は、函館から普通の路線バスが来てます。あちらは4時間とかかかります。高速バスとかじゃなくてその辺走ってる路線バスの車両で普通に来ます。怖い。
長万部から洞爺の間は断崖絶壁。トンネル多めで、岩が海に突き出てます。
洞爺は、洞爺湖まで車で15分ほどの位置。
去年の10月に千歳から車で来ました。
ここまで来ると、函館より札幌が近くなってきます。
洞爺のあとはすぐに伊達紋別に到着。
2016年にカシオペアに乗ったとき、結構長いこと停まってたので思い出します。
このとき。
東室蘭まで来たら、もう札幌が近づいてきます。ここからは海沿いにずっと都会(とまでは言わないけど)が広がってますし、本数も増えます。
室蘭~札幌間は北斗に加えて、特急すずらんも5往復加わります。
東室蘭ではまた乗務員交代。
東室蘭から苫小牧はずーーーっと直線。最高速度でぶっ飛ばします。
今は120km/hに抑えられてますが、充分に爆走です。
東室蘭の次は、すぐに登別です。登別の温泉はやはりここから車で15分ほど。ちょっと距離があります。
登別では、室蘭行き特急すずらんとすれ違い。
あちらは785系電車です。
魔改造中間車も元気そうでした。
登別の次は、白老。
去年ウポポイができて、客が増えたのではないでしょうか?という駅。
白老到着前にはアイヌ語放送も入りました。JR北海道らしいです。
白老から苫小牧はまた爆走です。直線を駆け抜け、製紙工場が見えてきたら苫小牧です。ここまでで函館から3時間。
苫小牧は、札幌から去年の9月にフェリー乗りに来たし、10月にはドライブできたし、今年5月にも千歳からフェリー乗りに来たので最近よく通ってます。
フェリー
このときとか
このときとか
このときも
苫小牧から札幌の間は特急の自由席利用が結構あります。普通列車は1時間に1本しかないし、高速バスは2時間近くかかるので。
特急なら札幌まで40分ほど。
苫小牧を出るとまたしばらく直線。沼ノ端を過ぎると、岩見沢方面と分岐し、北へ。
植苗を通過し、森の中を突き進んでいくと、13:18に南千歳に到着です!
函館から3h13mの旅はここで終わり。
列車はそのまま札幌へ向かっていきました。
私は新千歳空港へ向かうのですが、13:22の快速エアポートが間引きで運休していたせいで、13:34まで待ちます。これがJR北海道のコロナダイヤ。
北斗の後には13:28に帯広からのとかちも来ました。あちらはたったの4両!
限界まで減車してますね。
で、13:34の快速エアポートに揺られて3分。13:37に新千歳空港に到着したのでした。